第3話
name change
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「そのドレスはレセプション用か? 今回はいやにめかし込むんだな。見せたいやつでもいるのか?」
「隣国の王子よ。今夜のレセプションの本当の目的はね、私のお見合いなの」
「王族とはそういうものです」
ソーントンが口をはさんだ。
「我が国の王家は代々女系、つまり女王の家系です。それゆえ、結婚相手は相応しい方を議会で選ぶことになっております。そのくらい分かっておいでですよね、王女?」
言い含めるというよりは有無を言わせない口調だった。
「分かっています。せいぜい着飾って、王子に気に入られないとね」
「プルーデンスなら大丈夫だ。俺が請け合う」
次元がそう言うと、プルーデンスは顔をほころばせた。
「だが首もとが少し寂しげだな。宝飾品は何もつけないのか」
「え? ええっと……」
「アメリカ大統領が来た時、船形の珍しい宝石を着けていただろう。新聞で見たぜ。あれは着けないのか」
「…………」
プルーデンスは曖昧な笑顔を浮かべ、助けを求めるようにソーントンの方を見た。
「後で私自らお持ちしますよ」
ソーントンが答えた。
「ついて行こうか? 警備として」
「結構です。あなたは王女のボディーガードに専念してください」
ソーントンは睨むように次元を見上げた。
「非常に貴重な宝石ですから、それ目当てに王女が狙われないとも限りません。今夜は王女の身辺にはいつも以上に警戒を」
「俺はいつだって抜かりない」
「そうですね。失礼しました」
ソーントンはプルーデンスに一礼し、部屋を出ていこうとした。
次元は気づかれないようにソーントンに小型の発信機をつける。
ソーントンに同行して在りかを確かめることができないなら、発信機をつけて確認するしかない。
高性能カメラもついているから、警報装置の解除方法や暗証番号もソーントン自ら教えてくれる。
本人はまったく気づかずに。
発信機からの情報はルパンも受信している。
今夜レセプションが行われている間にルナトーンを盗み出す作戦だ。
「面白くなってきやがった」
内心ほくそ笑む次元だった。
「隣国の王子よ。今夜のレセプションの本当の目的はね、私のお見合いなの」
「王族とはそういうものです」
ソーントンが口をはさんだ。
「我が国の王家は代々女系、つまり女王の家系です。それゆえ、結婚相手は相応しい方を議会で選ぶことになっております。そのくらい分かっておいでですよね、王女?」
言い含めるというよりは有無を言わせない口調だった。
「分かっています。せいぜい着飾って、王子に気に入られないとね」
「プルーデンスなら大丈夫だ。俺が請け合う」
次元がそう言うと、プルーデンスは顔をほころばせた。
「だが首もとが少し寂しげだな。宝飾品は何もつけないのか」
「え? ええっと……」
「アメリカ大統領が来た時、船形の珍しい宝石を着けていただろう。新聞で見たぜ。あれは着けないのか」
「…………」
プルーデンスは曖昧な笑顔を浮かべ、助けを求めるようにソーントンの方を見た。
「後で私自らお持ちしますよ」
ソーントンが答えた。
「ついて行こうか? 警備として」
「結構です。あなたは王女のボディーガードに専念してください」
ソーントンは睨むように次元を見上げた。
「非常に貴重な宝石ですから、それ目当てに王女が狙われないとも限りません。今夜は王女の身辺にはいつも以上に警戒を」
「俺はいつだって抜かりない」
「そうですね。失礼しました」
ソーントンはプルーデンスに一礼し、部屋を出ていこうとした。
次元は気づかれないようにソーントンに小型の発信機をつける。
ソーントンに同行して在りかを確かめることができないなら、発信機をつけて確認するしかない。
高性能カメラもついているから、警報装置の解除方法や暗証番号もソーントン自ら教えてくれる。
本人はまったく気づかずに。
発信機からの情報はルパンも受信している。
今夜レセプションが行われている間にルナトーンを盗み出す作戦だ。
「面白くなってきやがった」
内心ほくそ笑む次元だった。