ハートがほしい
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「ハリー、朝だよ」
ドアをノックしながら声をかけた。
返事はない。
仕方なく私は再度ドアをノックした。
コッ、ココココ、コ、コココッ ココッ。
独特のリズムで叩いて、そっとドアを開ける。
このノックでないと、彼の部屋は開かない。
魔法がかかっているのだ。
無理にドアを開けようとすれば、電撃を食らって身動きがとれなくなる。
「ハリー?」
暗室のように真っ暗な部屋を手探りで前進し、カーテンを開く。
日差しが眩しいのか、ハリーはわずかに顔をゆがめた。
「ハリー起きて」
布団の上からハリーの体を揺すった。
起きやしない。
私はハリーの上に飛び乗り、彼の顔を覗き込む。
あと10秒起きなかったら、チューしちゃうから。
「マーフィー捜査官のトコ行くんでしょ? 遅刻するよ」
「マーフィー!」
ハリーが布団を跳ね除け、ばね仕掛けの人形みたいに飛び起きた。
布団と一緒に私もベッドから転げ落ちる。
「綾、いま何時だ!?」
慌ててパジャマを脱ぎ始めたから、私はそっぽを向かなきゃならなかった。
「えぇと、10時10分前」
「遅刻だ!」
着替えを済ませ急いで玄関に向かうハリーを追って、私も玄関へ。
そこは店の入口。
『魔法使い』と書かれたドアにハリーは手を伸ばす。
「何か食べなくて良いの?」
「そんなヒマはない! マーフィーを待たせるわけにはいかないだろう!」
マーフィー捜査官には弱いんだから、ハリーは。
「午後には帰る」
「あ、待って!」
私はドアをくぐろうとした彼に駆け寄った。
彼の胸に手をついて背伸びをし、頬にキスをする。
「はい、行ってらっしゃいのチュー。どう? ドキドキした?」
我ながらなんて事を。
ちょっと恥ずかしくなって、顔を伏せた。
「子供に戻った気分だ。じゃ、行ってくる」
私はあんたのママじゃない!
がっくり。
ドアをノックしながら声をかけた。
返事はない。
仕方なく私は再度ドアをノックした。
コッ、ココココ、コ、コココッ ココッ。
独特のリズムで叩いて、そっとドアを開ける。
このノックでないと、彼の部屋は開かない。
魔法がかかっているのだ。
無理にドアを開けようとすれば、電撃を食らって身動きがとれなくなる。
「ハリー?」
暗室のように真っ暗な部屋を手探りで前進し、カーテンを開く。
日差しが眩しいのか、ハリーはわずかに顔をゆがめた。
「ハリー起きて」
布団の上からハリーの体を揺すった。
起きやしない。
私はハリーの上に飛び乗り、彼の顔を覗き込む。
あと10秒起きなかったら、チューしちゃうから。
「マーフィー捜査官のトコ行くんでしょ? 遅刻するよ」
「マーフィー!」
ハリーが布団を跳ね除け、ばね仕掛けの人形みたいに飛び起きた。
布団と一緒に私もベッドから転げ落ちる。
「綾、いま何時だ!?」
慌ててパジャマを脱ぎ始めたから、私はそっぽを向かなきゃならなかった。
「えぇと、10時10分前」
「遅刻だ!」
着替えを済ませ急いで玄関に向かうハリーを追って、私も玄関へ。
そこは店の入口。
『魔法使い』と書かれたドアにハリーは手を伸ばす。
「何か食べなくて良いの?」
「そんなヒマはない! マーフィーを待たせるわけにはいかないだろう!」
マーフィー捜査官には弱いんだから、ハリーは。
「午後には帰る」
「あ、待って!」
私はドアをくぐろうとした彼に駆け寄った。
彼の胸に手をついて背伸びをし、頬にキスをする。
「はい、行ってらっしゃいのチュー。どう? ドキドキした?」
我ながらなんて事を。
ちょっと恥ずかしくなって、顔を伏せた。
「子供に戻った気分だ。じゃ、行ってくる」
私はあんたのママじゃない!
がっくり。
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