第15話
「わっ、追ってきた!」
ルームミラーに銭形の車を認めたルパンが声をあげた。
窓を開けて銭形に叫ぶ。
「ちょっとズルいんでないの、とっつぁんよぉ!」
「ズルいも何も、お前らが取引したのは純夏だろう! 俺は何も言わなかったぞ!」
窓から身を乗り出して銭形が答えた。
ルパンはガックリと肩を落とす。
「そりゃないでしょーよ……」
「ちょっとルパン!」
後方を振り返った不二子は距離を詰めてくる銭形の車を見ると、焦った様子でルパンに向き直った。
「追いつかれちゃうわよ! もっとスピードあげなさいよ!」
「分かってるよっ。トラックだからそんなにスピードが出ねーんだってば!」
「もっとアクセル踏みなさいよ! ほら!」
不二子は運転席に長い足を伸ばして、アクセルに乗せたルパンの右足を思いっきり踏みつける。
「痛っ! ちょっと不二子ちゃん、お行儀悪い……!」
「うるさい!」
既にアクセルは床まで踏み込まれている。
それでも不二子はヒールの足に力を入れてグイグイと踏み続ける。
ルパンが悲鳴をあげた。
「痛い痛い痛い! ふーじーこー! 危ないからやめなさいって!」
不二子に気をとられ運転が疎かになったトラックは、左右に大きく蛇行した。
五エ門は全く動じず、上手くバランスをとって座っている。
「待てぇ~ルパ~ン!」
銭形が叫んだ。
ルームミラーに銭形の車を認めたルパンが声をあげた。
窓を開けて銭形に叫ぶ。
「ちょっとズルいんでないの、とっつぁんよぉ!」
「ズルいも何も、お前らが取引したのは純夏だろう! 俺は何も言わなかったぞ!」
窓から身を乗り出して銭形が答えた。
ルパンはガックリと肩を落とす。
「そりゃないでしょーよ……」
「ちょっとルパン!」
後方を振り返った不二子は距離を詰めてくる銭形の車を見ると、焦った様子でルパンに向き直った。
「追いつかれちゃうわよ! もっとスピードあげなさいよ!」
「分かってるよっ。トラックだからそんなにスピードが出ねーんだってば!」
「もっとアクセル踏みなさいよ! ほら!」
不二子は運転席に長い足を伸ばして、アクセルに乗せたルパンの右足を思いっきり踏みつける。
「痛っ! ちょっと不二子ちゃん、お行儀悪い……!」
「うるさい!」
既にアクセルは床まで踏み込まれている。
それでも不二子はヒールの足に力を入れてグイグイと踏み続ける。
ルパンが悲鳴をあげた。
「痛い痛い痛い! ふーじーこー! 危ないからやめなさいって!」
不二子に気をとられ運転が疎かになったトラックは、左右に大きく蛇行した。
五エ門は全く動じず、上手くバランスをとって座っている。
「待てぇ~ルパ~ン!」
銭形が叫んだ。