空家の冒険?
name change
ふいに入り口の方から銃声が聞こえた。
2発、3発。
モリアーティはソファから立ち上がり、アオイが座っている椅子を自分の方へ引き寄せた。
ドアが蹴破られ、ちょうつがいが壊れて扉が室内に倒れこんだ。
「アオイっ!!」
名前を叫ぶ声が聞こえ、ホームズが飛び込んできた。
「ホームズさん……っ!」
うそでしょう。
だって、モリアーティの罠だって、すぐに分かったはずなのに。
アオイは信じられない思いでホームズの姿を見つめた。
「アオイ、無事か?」
「だめっ、罠……!」
叫んだと同時に、窓ガラスが割れた。
窓から飛び込んできた何かがホームズの顔をかすめ、頬に真っ赤な筋ができる。
背後の壁にクロスボウの矢が突き刺さった。
「ホームズさんっ!」
ホームズは大丈夫、というように軽く手をあげた。
それから怒りの表情でモリアーティを睨みつける。
「向かいの建物には警官を向かわせた。終わりだ、モラン大佐」
「えっ! モリアーティ教授じゃないの?」
アオイはびっくりして、自分がモリアーティだと思っていた男を見上げた。
哲学者のような額、尖った鼻の下には立派な口ひげを生やしている。
細められた目はじっとホームズをとらえ、残忍そうに光っている。
この男があの『空き家』事件のセバスチャン・モラン大佐……。
彼がモラン大佐なら、その上にいるモリアーティはどんな恐ろしい男なのだろう。
「モリアーティなら手口がもっと狡猾だよ」
ホームズの言葉に、モラン大佐は口もとにうっすらと笑みを浮かべた。
「左様。あの方なら、女は浚った直後に殺すだろうな」
それを聞いて、アオイは思わず身震いをした。
「彼女をはなせ」
ホームズはモラン大佐に銃口を向けた。
「アオイにちょっとでも怪我をさせてみろ、僕はお前を許さない」
ゆっくりと撃鉄をおこす。
「地の果てまでも追いかけて行って、必ずお前を地獄に突き落としてやる」
ホームズの目がギラリと光った。
怖い。本気だ。
「そこまでだ!」
レストレードが警官たちとともに部屋になだれ込んできた。
小さな部屋が警官でいっぱいになり、あっという間にモラン大佐をとり囲む。
「アオイっ!」
ホームズが飛んできてアオイを椅子ごと持ち上げた。
壁際に避難して、ロープをほどく。
「向かいの部屋にいた男も逮捕したぞ、ホームズ」
レストレードが声をかけた。
ホームズはレストレードを振り返り、軽く頷いた。
「厳しい取り調べをお願いします。よりによってアオイを浚い、危険な目に合わせた」
「任せておけ」
レストレードはモラン大佐を連行していった。
2発、3発。
モリアーティはソファから立ち上がり、アオイが座っている椅子を自分の方へ引き寄せた。
ドアが蹴破られ、ちょうつがいが壊れて扉が室内に倒れこんだ。
「アオイっ!!」
名前を叫ぶ声が聞こえ、ホームズが飛び込んできた。
「ホームズさん……っ!」
うそでしょう。
だって、モリアーティの罠だって、すぐに分かったはずなのに。
アオイは信じられない思いでホームズの姿を見つめた。
「アオイ、無事か?」
「だめっ、罠……!」
叫んだと同時に、窓ガラスが割れた。
窓から飛び込んできた何かがホームズの顔をかすめ、頬に真っ赤な筋ができる。
背後の壁にクロスボウの矢が突き刺さった。
「ホームズさんっ!」
ホームズは大丈夫、というように軽く手をあげた。
それから怒りの表情でモリアーティを睨みつける。
「向かいの建物には警官を向かわせた。終わりだ、モラン大佐」
「えっ! モリアーティ教授じゃないの?」
アオイはびっくりして、自分がモリアーティだと思っていた男を見上げた。
哲学者のような額、尖った鼻の下には立派な口ひげを生やしている。
細められた目はじっとホームズをとらえ、残忍そうに光っている。
この男があの『空き家』事件のセバスチャン・モラン大佐……。
彼がモラン大佐なら、その上にいるモリアーティはどんな恐ろしい男なのだろう。
「モリアーティなら手口がもっと狡猾だよ」
ホームズの言葉に、モラン大佐は口もとにうっすらと笑みを浮かべた。
「左様。あの方なら、女は浚った直後に殺すだろうな」
それを聞いて、アオイは思わず身震いをした。
「彼女をはなせ」
ホームズはモラン大佐に銃口を向けた。
「アオイにちょっとでも怪我をさせてみろ、僕はお前を許さない」
ゆっくりと撃鉄をおこす。
「地の果てまでも追いかけて行って、必ずお前を地獄に突き落としてやる」
ホームズの目がギラリと光った。
怖い。本気だ。
「そこまでだ!」
レストレードが警官たちとともに部屋になだれ込んできた。
小さな部屋が警官でいっぱいになり、あっという間にモラン大佐をとり囲む。
「アオイっ!」
ホームズが飛んできてアオイを椅子ごと持ち上げた。
壁際に避難して、ロープをほどく。
「向かいの部屋にいた男も逮捕したぞ、ホームズ」
レストレードが声をかけた。
ホームズはレストレードを振り返り、軽く頷いた。
「厳しい取り調べをお願いします。よりによってアオイを浚い、危険な目に合わせた」
「任せておけ」
レストレードはモラン大佐を連行していった。