Money, Money, Money
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「仮想通貨だよ。インターネット上で使うことができる通貨。貨幣価値が値上がりしてるみたいだから、キーボード叩くだけで簡単に億万長者になれちゃうの」
「ほうほう」
ルパンは身を乗り出し、綾の説明を目を輝かせて聞いた。
「大丈夫なのかよ。胡散臭ぇな」
次元は半信半疑である。
五エ門はといえば、彼はコンピューターの話と分かったとたん理解を放棄したようだ。
無表情でダンマリを決め込んでいる。
「よっしゃ。それじゃあ、仮想通貨ぶん取り作戦でも計画しますかね」
ルパンは嬉しそうに言った。
舌舐めずりでもしそうな顔だ。
「どっからいく? リップル? それともイーサリアムかエイダコインか……」
綾は自分のラップトップを引き寄せてチャートを眺める。
ルパンは綾の横からチャートを覗き込み、それから彼女の顔を見つめた。
「どーせなら、ちょっと義賊っぽいことしてみない?」
「何それ。ジェシー・ジェームズかジョン・デリンジャーを気取るつもり?」
綾は鼻で笑った。
「ルパンがブラピかジョニデくらいイケメンなら良いのに」
「まーた、そういう減らず口を」
また頬を引っ張られると思って身構えた綾だったが、ルパンは彼女のラップトップを引っ張って自分の方へ引き寄せた。
「綾、手榴弾の仕入れ先を覚えてるか?」
「えーとね、」
「マルコポーロ。武器、麻薬、何でも手に入る闇サイトだ」
綾の代わりに次元が答える。
ルパンはキーボードを叩いている。
「まさか、ルパン……」
「ご明察! マルコポーロのサーバーにちょちょっと細工して、仮想通貨をガッポリ頂いちまおうって寸法よ」
ルパンはラップトップを使ってすでに偵察を始めており、踏み台にするサーバーを探していた。
この短時間でよくここまで出来るものだと、綾も次元も感心する。
五エ門は一見すると熱心に聞いている様だが、実は何も聞いていなかった。
マルコポーロだろうがコロンブスだろうが関係ない。
自分は与えられた役目をただ淡々とこなすだけだ。
「さぁて、それじゃあ作戦会議でも始めますか! 手始めに……」
ルパンはキーボードを叩きながら説明を始める。
「おい五エ門、ちゃんと聞いてるか?」
「聞いておる」
「ウソつけ。目が泳いでるぞ」
思いつきで始めたこの作戦が後にルパンをかつてない程の窮地に追いやる事になるのだが、この時の本人たちには知る由もなかった。
おわり
「ほうほう」
ルパンは身を乗り出し、綾の説明を目を輝かせて聞いた。
「大丈夫なのかよ。胡散臭ぇな」
次元は半信半疑である。
五エ門はといえば、彼はコンピューターの話と分かったとたん理解を放棄したようだ。
無表情でダンマリを決め込んでいる。
「よっしゃ。それじゃあ、仮想通貨ぶん取り作戦でも計画しますかね」
ルパンは嬉しそうに言った。
舌舐めずりでもしそうな顔だ。
「どっからいく? リップル? それともイーサリアムかエイダコインか……」
綾は自分のラップトップを引き寄せてチャートを眺める。
ルパンは綾の横からチャートを覗き込み、それから彼女の顔を見つめた。
「どーせなら、ちょっと義賊っぽいことしてみない?」
「何それ。ジェシー・ジェームズかジョン・デリンジャーを気取るつもり?」
綾は鼻で笑った。
「ルパンがブラピかジョニデくらいイケメンなら良いのに」
「まーた、そういう減らず口を」
また頬を引っ張られると思って身構えた綾だったが、ルパンは彼女のラップトップを引っ張って自分の方へ引き寄せた。
「綾、手榴弾の仕入れ先を覚えてるか?」
「えーとね、」
「マルコポーロ。武器、麻薬、何でも手に入る闇サイトだ」
綾の代わりに次元が答える。
ルパンはキーボードを叩いている。
「まさか、ルパン……」
「ご明察! マルコポーロのサーバーにちょちょっと細工して、仮想通貨をガッポリ頂いちまおうって寸法よ」
ルパンはラップトップを使ってすでに偵察を始めており、踏み台にするサーバーを探していた。
この短時間でよくここまで出来るものだと、綾も次元も感心する。
五エ門は一見すると熱心に聞いている様だが、実は何も聞いていなかった。
マルコポーロだろうがコロンブスだろうが関係ない。
自分は与えられた役目をただ淡々とこなすだけだ。
「さぁて、それじゃあ作戦会議でも始めますか! 手始めに……」
ルパンはキーボードを叩きながら説明を始める。
「おい五エ門、ちゃんと聞いてるか?」
「聞いておる」
「ウソつけ。目が泳いでるぞ」
思いつきで始めたこの作戦が後にルパンをかつてない程の窮地に追いやる事になるのだが、この時の本人たちには知る由もなかった。
おわり