面白くなってきやがった
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「こんな時に面白がるなんて、どうかしてるわ!」
刻々と数字の減っていく時限爆弾を目の前に私は叫んだ。
「ま、そうかっかしなさんな。このコードのどれか一本を切れば止められるんだ」
「どれを切れば良いの?」
「それが分かりゃ苦労はしないんだが」
「もう、真面目にやってよ! 私、あなたと心中なんて嫌よ?」
「俺が女と心中したと知ったらルパンのヤツがどんな顔するか見物だな」
次元はニヤリと笑って懐からナイフを取り出した。
爆弾と時限装置を繋ぐ赤・青・緑・紫・黒の五本のコードをじっと見つめる。
「やれそう? 次元」
「無理だ! と言ったらどうする?」
「貴方は言わないわ!」
「だったら聞くなよ……」
私はしゃがみこんでいる次元の背中にのしかかり、肩越しに彼の手もとを覗きこんだ。
もし間違ったコードを切ったら二人とも木端微塵だ。
「赤か……いや、緑かも」
私がコードを指差しながらブツブツと呟いていると、その手を掴んで次元が言った。
「なぁ、綾。チップはずむから、勇気を分けてくれねえか」
「いらないわよチップなんか。勇気でもなんでも持ってけドロボー」
私は彼の背中から身を乗り出して、彼の頬にキスをした。
それで、彼は心を決めたようだった。
「俺はムラサキ!」
終わり。
刻々と数字の減っていく時限爆弾を目の前に私は叫んだ。
「ま、そうかっかしなさんな。このコードのどれか一本を切れば止められるんだ」
「どれを切れば良いの?」
「それが分かりゃ苦労はしないんだが」
「もう、真面目にやってよ! 私、あなたと心中なんて嫌よ?」
「俺が女と心中したと知ったらルパンのヤツがどんな顔するか見物だな」
次元はニヤリと笑って懐からナイフを取り出した。
爆弾と時限装置を繋ぐ赤・青・緑・紫・黒の五本のコードをじっと見つめる。
「やれそう? 次元」
「無理だ! と言ったらどうする?」
「貴方は言わないわ!」
「だったら聞くなよ……」
私はしゃがみこんでいる次元の背中にのしかかり、肩越しに彼の手もとを覗きこんだ。
もし間違ったコードを切ったら二人とも木端微塵だ。
「赤か……いや、緑かも」
私がコードを指差しながらブツブツと呟いていると、その手を掴んで次元が言った。
「なぁ、綾。チップはずむから、勇気を分けてくれねえか」
「いらないわよチップなんか。勇気でもなんでも持ってけドロボー」
私は彼の背中から身を乗り出して、彼の頬にキスをした。
それで、彼は心を決めたようだった。
「俺はムラサキ!」
終わり。