ゲームでもする?
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「じゃあ、ゲームでもする?」
そう言いだしたのはルパンだった。
いつものごとく五エ門は明け方からどこかへ瞑想に出かけており(アジトではうるさくて集中できないそうだ。誰のせい、とは言わないが)、次元は……
「次元はどこへ行ったの?」
「さぁてね、俺は聞いてない。気になる?」
「ならない」
そう答えたにもかかわらず、ルパンはニヤッと笑った。
その笑みに深い意味はないのだろう。
しかし、見透かされた気がして何だかちょっと腹立たしく思う綾である。
「で、ゲームって何よ」
話題を変えた。
「綾がヒマヒマ言うから、そんならゲームでもって思っただけさ」
ルパンは綾の顔を覗き込んだ。
口角がわずかにあがり、挑戦的な笑みを浮かべている。
「テレビゲームならやらないよ。どーせ勝てないし」
「ちがうって。もっと簡単なやつ」
すぐ隣に腰を下ろしたルパンに、綾は眉根をよせた。
「IQ300の人に勝てるワケない」
「コイントスなら関係ないでしょ、そーゆーの」
「……そのコイン、検めさせて」
綾はルパンがヒラヒラさせているコインを疑いの眼差しで睨んでいる。
「いいよ。そのかわり、」
ルパンは綾の手にコインを落とす。
「負けたら罰ゲームってことで良い?」
「……良いよ」
綾は頷いた。
コインには種も仕掛けもない。
勝負は五分五分だ。
「どっちが投げる?」
ルパンが訊ねたが、それに答える代りに、綾はコインを軽くトスして手の甲に受けた。
「どっち?」
「んー、表!」
「表ってどっちよ。『こっちが表だと思ってた』なんて下手な言い訳されたら困るから、ちゃんと分かるように答えて」
「意外とウルサイのね、綾ちゃん。ケネディの顔の方だよ」
重ねた右手をどけると、J・F・ケネディの横顔があらわれた。
「ヤタッ。俺の勝ち!」
ルパンはガッツポーズをして子供のように喜んでいる。
そう言いだしたのはルパンだった。
いつものごとく五エ門は明け方からどこかへ瞑想に出かけており(アジトではうるさくて集中できないそうだ。誰のせい、とは言わないが)、次元は……
「次元はどこへ行ったの?」
「さぁてね、俺は聞いてない。気になる?」
「ならない」
そう答えたにもかかわらず、ルパンはニヤッと笑った。
その笑みに深い意味はないのだろう。
しかし、見透かされた気がして何だかちょっと腹立たしく思う綾である。
「で、ゲームって何よ」
話題を変えた。
「綾がヒマヒマ言うから、そんならゲームでもって思っただけさ」
ルパンは綾の顔を覗き込んだ。
口角がわずかにあがり、挑戦的な笑みを浮かべている。
「テレビゲームならやらないよ。どーせ勝てないし」
「ちがうって。もっと簡単なやつ」
すぐ隣に腰を下ろしたルパンに、綾は眉根をよせた。
「IQ300の人に勝てるワケない」
「コイントスなら関係ないでしょ、そーゆーの」
「……そのコイン、検めさせて」
綾はルパンがヒラヒラさせているコインを疑いの眼差しで睨んでいる。
「いいよ。そのかわり、」
ルパンは綾の手にコインを落とす。
「負けたら罰ゲームってことで良い?」
「……良いよ」
綾は頷いた。
コインには種も仕掛けもない。
勝負は五分五分だ。
「どっちが投げる?」
ルパンが訊ねたが、それに答える代りに、綾はコインを軽くトスして手の甲に受けた。
「どっち?」
「んー、表!」
「表ってどっちよ。『こっちが表だと思ってた』なんて下手な言い訳されたら困るから、ちゃんと分かるように答えて」
「意外とウルサイのね、綾ちゃん。ケネディの顔の方だよ」
重ねた右手をどけると、J・F・ケネディの横顔があらわれた。
「ヤタッ。俺の勝ち!」
ルパンはガッツポーズをして子供のように喜んでいる。