携帯電話
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「それで? 成果のほどは?」
ワインを片手にルパンが訊ねた。
綾はソファに腰かけてテーブルの上で受信を告げる自分のスマートフォンを取り上げた。
ルパンと、隣に座った次元とを順に見上げて苦笑する。
「あのね。進歩が目覚まし過ぎて、もう訳がわからないの」
「訳がわからない? 何が」
「最初は空とか海とか綺麗な風景をメールで送ってくるのがやっとだったのに、最近はさ」
綾はスマートフォンを次元の方に向けた。
そこにはメッセージが表示されているのだが、
「なんじゃコリャ」
次元も言葉を失った。
「PLS……W/O……ASAP……暗号か?」
「そうじゃねーよ。そりゃ略語だ」
ルパンが近寄ってきてメッセージを読み上げた。
「電話がほしい。君なしでは寂しい。なるべく早く帰る……だとさ」
「へぇ。あの五エ門にしちゃあ、ずいぶん熱烈じゃねーか」
「本人が目の前にいない分、本音が言えるんでないの?」
そう言ってる間に、ピコンとまたメッセージが送られてきた。
「もうすっかり使いこなしてやんの」
画面を見たルパンは笑って綾に突き返した。
「TTTT831……こーゆーのは面と向かって言って欲しいよねぇ、綾ちゃん?」
綾は顔を赤くして、それでも嬉しそうに笑う。
To tell the truth “I love you”.
(本当の事を言うと君を愛している)
満点の星空の下で送信を終えた五エ門は、満足そうにため息をひとつ吐き出した。
ちなみに。
待受画面に綾が撮ったツーショット写真が使われていることは、彼だけの秘密だ。
おわり
ワインを片手にルパンが訊ねた。
綾はソファに腰かけてテーブルの上で受信を告げる自分のスマートフォンを取り上げた。
ルパンと、隣に座った次元とを順に見上げて苦笑する。
「あのね。進歩が目覚まし過ぎて、もう訳がわからないの」
「訳がわからない? 何が」
「最初は空とか海とか綺麗な風景をメールで送ってくるのがやっとだったのに、最近はさ」
綾はスマートフォンを次元の方に向けた。
そこにはメッセージが表示されているのだが、
「なんじゃコリャ」
次元も言葉を失った。
「PLS……W/O……ASAP……暗号か?」
「そうじゃねーよ。そりゃ略語だ」
ルパンが近寄ってきてメッセージを読み上げた。
「電話がほしい。君なしでは寂しい。なるべく早く帰る……だとさ」
「へぇ。あの五エ門にしちゃあ、ずいぶん熱烈じゃねーか」
「本人が目の前にいない分、本音が言えるんでないの?」
そう言ってる間に、ピコンとまたメッセージが送られてきた。
「もうすっかり使いこなしてやんの」
画面を見たルパンは笑って綾に突き返した。
「TTTT831……こーゆーのは面と向かって言って欲しいよねぇ、綾ちゃん?」
綾は顔を赤くして、それでも嬉しそうに笑う。
To tell the truth “I love you”.
(本当の事を言うと君を愛している)
満点の星空の下で送信を終えた五エ門は、満足そうにため息をひとつ吐き出した。
ちなみに。
待受画面に綾が撮ったツーショット写真が使われていることは、彼だけの秘密だ。
おわり