私も自分のベッドに入ってふと思う。

そういや、何でチビ五エ門は朝、私のベッドにいたんだろう。

まさか、五エ門が忍び込んで……。

いやいや。ルパンじゃあるまいし。

カチャ。

ドアが開く音がして、私は体を起こした。

チビ五エ門が枕を引きずって立っていた。

「ゴエモン？」

チビ五エ門は怖いのか眠いのか、しょんぼりした目を私に向けた。

「どうしたの……？」

チビ五エ門は私のベッドによじ登ると、布団に潜り込んでしまった。

そっと布団をめくると、丸くなって寝息をたてている。

あーあー、枕握りしめちゃって。

かっわいい。

昨日の夜も多分、こうやって潜り込んできたんだろうな。

私はしばらく彼の寝顔を眺めていたが、いつしか眠りに落ちていった。