オカマだもの。
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「こんにちわーっ!」
綾は元気よく挨拶をしながら『キャット・クラブ』のドアをくぐった。
ホステスたちとすっかり仲良くなった綾は、こうして度々遊びに訪れる。
もっとも、店が始まる前の昼間の時間帯だけだが。
「……あれ?」
綾は店の奥に次元を見つけた。
こちらに背を向けているが、あの姿は見間違えようがない。
「じーげーん!」
綾は彼に歩み寄った。
「まったくもう、言ってくれれば一緒に来たのに」
不満を口にしながらポンと肩を叩くと、彼がクルリと振り向いた。
「あーら綾、いらっしゃい。待ってたわよぉ」
ギクッ。
次元のオネェ言葉に綾は固まった。
「次元……? 何でそんな言葉使いなの……?」
「いやぁねぇ、あたしはいつもこーよ?」
細長い体をナヨナヨとしならせながら次元は言った。
「あたし、今日からここで働くことにしたの。キャサリンよ、よろしくぅ」
次元は両手を自分の後ろにやってモジモジしながらはにかんでいる。
思わず綾は一歩後ずさりし、眉をひそめた。
「ヤダ、そんな顔しないでよん。可愛い顔が台無しよ?」
次元はそう言って笑いながら綾の頬を人差し指でつついた。
言葉の最後に、いちいち語尾が上がる。
「ちょっと、何言ってるの? ふざけてるんだよね?」
「ふざけてなんかいないわよ。だって私、オカマだもの……きゃ、言っちゃったっ」
両手で顔を隠し全身でイヤイヤをする次元に、綾は寒気を覚えた。
綾は元気よく挨拶をしながら『キャット・クラブ』のドアをくぐった。
ホステスたちとすっかり仲良くなった綾は、こうして度々遊びに訪れる。
もっとも、店が始まる前の昼間の時間帯だけだが。
「……あれ?」
綾は店の奥に次元を見つけた。
こちらに背を向けているが、あの姿は見間違えようがない。
「じーげーん!」
綾は彼に歩み寄った。
「まったくもう、言ってくれれば一緒に来たのに」
不満を口にしながらポンと肩を叩くと、彼がクルリと振り向いた。
「あーら綾、いらっしゃい。待ってたわよぉ」
ギクッ。
次元のオネェ言葉に綾は固まった。
「次元……? 何でそんな言葉使いなの……?」
「いやぁねぇ、あたしはいつもこーよ?」
細長い体をナヨナヨとしならせながら次元は言った。
「あたし、今日からここで働くことにしたの。キャサリンよ、よろしくぅ」
次元は両手を自分の後ろにやってモジモジしながらはにかんでいる。
思わず綾は一歩後ずさりし、眉をひそめた。
「ヤダ、そんな顔しないでよん。可愛い顔が台無しよ?」
次元はそう言って笑いながら綾の頬を人差し指でつついた。
言葉の最後に、いちいち語尾が上がる。
「ちょっと、何言ってるの? ふざけてるんだよね?」
「ふざけてなんかいないわよ。だって私、オカマだもの……きゃ、言っちゃったっ」
両手で顔を隠し全身でイヤイヤをする次元に、綾は寒気を覚えた。