後でゆっくりと
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「ねぇ、ルパン」
「んー?」
俺は箱に貼られたラベルを読むのに夢中で、ついおざなりな返事をした。
それが気に入らなかったのか、彼女は爆弾を投下した。
つまり。
「ルパン、チューして」
がったん。
あまりの衝撃に俺はひっくり返った。
「い、今なんて……?」
「チューしてって言ったの」
彼女は勝ち誇ったような顔をしている。
俺の狼狽ぶりが面白かったらしい。
これは突拍子もないことを言って俺の気をひくのが目的で、本気じゃないとわかった。
いわゆる、『かまってちゃん病』なのだ。
所かまわず発症するのが彼女の悪いクセ。
「あのね。今はそれどころじゃ……」
「ちょっとでいいから。ねっ?」
綾は倒れこんだままの俺にのしかかり、顔を寄せてきた。
「チューしよ、チュー」
「ちょっ、本気ですか! やめなさいって」
俺は綾を引きはがそうとした。
しかし抵抗すればするほど、彼女は強くしがみついてくる。
もみ合ううちに俺の背中が棚に当たり、段ボールが落下してきた。
「きゃ……!」
「わっ、バカ! シーっ、シーっ!」
慌てて彼女の腰を抱き寄せて片手で口を塞ぎ、耳を澄ました。
シーン。
気づかれなかったようだ。
俺は綾を抱いたまま立ち上がった。
「綾ちゃん。そーゆーのは、後でゆっくりとね」
「!」
綾の顔が真っ赤になる。
感情がすぐ顔に出る。素直な子だ。
すぐ『かまってちゃん』を発動して迫ってくるクセに、こちらが仕掛けると真っ赤になって及び腰になる。
まぁ、そういう所が不二子と違って可愛いんだけれど。
「んー?」
俺は箱に貼られたラベルを読むのに夢中で、ついおざなりな返事をした。
それが気に入らなかったのか、彼女は爆弾を投下した。
つまり。
「ルパン、チューして」
がったん。
あまりの衝撃に俺はひっくり返った。
「い、今なんて……?」
「チューしてって言ったの」
彼女は勝ち誇ったような顔をしている。
俺の狼狽ぶりが面白かったらしい。
これは突拍子もないことを言って俺の気をひくのが目的で、本気じゃないとわかった。
いわゆる、『かまってちゃん病』なのだ。
所かまわず発症するのが彼女の悪いクセ。
「あのね。今はそれどころじゃ……」
「ちょっとでいいから。ねっ?」
綾は倒れこんだままの俺にのしかかり、顔を寄せてきた。
「チューしよ、チュー」
「ちょっ、本気ですか! やめなさいって」
俺は綾を引きはがそうとした。
しかし抵抗すればするほど、彼女は強くしがみついてくる。
もみ合ううちに俺の背中が棚に当たり、段ボールが落下してきた。
「きゃ……!」
「わっ、バカ! シーっ、シーっ!」
慌てて彼女の腰を抱き寄せて片手で口を塞ぎ、耳を澄ました。
シーン。
気づかれなかったようだ。
俺は綾を抱いたまま立ち上がった。
「綾ちゃん。そーゆーのは、後でゆっくりとね」
「!」
綾の顔が真っ赤になる。
感情がすぐ顔に出る。素直な子だ。
すぐ『かまってちゃん』を発動して迫ってくるクセに、こちらが仕掛けると真っ赤になって及び腰になる。
まぁ、そういう所が不二子と違って可愛いんだけれど。