彼女は常に嘘をつく2
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彼女との出会いは、俺にとって忘れられない。
その日、ひと仕事終えた俺は不覚にも出口を見失った。
そこは外観こそありふれたオフィスビルだが、中は複雑に入り組んでいた。
次第に増えていく追手の目をかいくぐりながら、俺は必死に出口を探した。
「やべっ……」
突然廊下の向こうからやってきた人影に、追手に挟まれたと思った俺は息を飲んだ。
女の子だった。
カールした短い髪をふわふわと揺らしながら彼女は立ち止る。
黒目がちな目でじっと俺を見上げ、小さな唇をぽかんと開いていた。
彼女は常に嘘をつく ~出会いと別れの二律背反~