お前いくつだよ。
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ある夏の日。
「暑い……」
誰に言うでもなく呟くと、間髪入れずにルパンの声が飛んでくる。
「暑いって言うな、綾! 体感温度が上がる!」
「自分だって今言ったクセに……」
綾は肌に張り付くTシャツをパタパタさせながら、少しでも風にあたろうと窓に歩み寄った。
窓の外では、次元が背中を向けて何やらやっている。
何してんのと声をかけようとしたところで、綾は気が付いた。
ビニールプールを膨らませているのだと。
次元は一心不乱に右足を上下させ、足踏み式エアーポンプを踏みつけているのだった。
「やった!」
綾は小躍りして喜ぶと、二階の自室に駆け上がった。
クロゼットを大きく開き、つい先日購入したばかりの水着を取り出す。
ホルターネックの白いビキニ。
急いで着替えてウキウキ庭に出ていくと、プールはすでに出来上がっており、腕まくりをした次元が缶ビール片手にホースで水を入れている。
真夏の太陽に水しぶきがキラキラと反射している。
綾は両手をあげて次元に駆け寄った。
「わーい、プールだプールだ!」
「はぁ⁉︎」
振り返った次元は思わず咥えていた煙草を落とした。
ホースの水もプールから外れて地面に吸い込まれていく。
「次元、お水がもったいないよ」
「お前な……」
「はい?」
綾は目を輝かせて次元を見上げる。
顔全体に『もう入っても良い?』と書いてある。
その様子に負けて、次元はため息をついた。
「何でもない。入れ」
「うんっ! 次元ありがとう!」
綾はキャッキャと歓声をあげて喜んでいる。
お前いくつだよ。
そう突っ込みたいのをグッとこらえて、次元は室内に引っ込んだ。
「暑い……」
誰に言うでもなく呟くと、間髪入れずにルパンの声が飛んでくる。
「暑いって言うな、綾! 体感温度が上がる!」
「自分だって今言ったクセに……」
綾は肌に張り付くTシャツをパタパタさせながら、少しでも風にあたろうと窓に歩み寄った。
窓の外では、次元が背中を向けて何やらやっている。
何してんのと声をかけようとしたところで、綾は気が付いた。
ビニールプールを膨らませているのだと。
次元は一心不乱に右足を上下させ、足踏み式エアーポンプを踏みつけているのだった。
「やった!」
綾は小躍りして喜ぶと、二階の自室に駆け上がった。
クロゼットを大きく開き、つい先日購入したばかりの水着を取り出す。
ホルターネックの白いビキニ。
急いで着替えてウキウキ庭に出ていくと、プールはすでに出来上がっており、腕まくりをした次元が缶ビール片手にホースで水を入れている。
真夏の太陽に水しぶきがキラキラと反射している。
綾は両手をあげて次元に駆け寄った。
「わーい、プールだプールだ!」
「はぁ⁉︎」
振り返った次元は思わず咥えていた煙草を落とした。
ホースの水もプールから外れて地面に吸い込まれていく。
「次元、お水がもったいないよ」
「お前な……」
「はい?」
綾は目を輝かせて次元を見上げる。
顔全体に『もう入っても良い?』と書いてある。
その様子に負けて、次元はため息をついた。
「何でもない。入れ」
「うんっ! 次元ありがとう!」
綾はキャッキャと歓声をあげて喜んでいる。
お前いくつだよ。
そう突っ込みたいのをグッとこらえて、次元は室内に引っ込んだ。