馬鹿を言うな
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視線を逸らせば、鏡の中の五エ門が私を見つめているのに気がついた。
「ど、どうかな……」
ドレスがよく見えるように体の正面を鏡に向ける。
「……どう、と言われてもな……」
そう呟いたきり、彼は黙り込んだ。
こんな服を着ても嬉しそうな顔さえしてくれない。
これなら白いドレスの方がマシだ。
プラスもないがマイナスもない。
私は小さくため息をついて、ドレスのファスナーに手をかけた。
「五エ門、後ろ向いて。やっぱり白い方にするわ」
「綾どの」
五エ門の手が私の手を包むように抑え込んだ。
顔を上げて五エ門を見つめると、彼は思い詰めたような顔で見つめ返していて──
「御免」
小さく呟いた五エ門の手が私の腰に回った。
反対の手で鍵をかけると、私をドアに押しつけて唇を奪う。
あまりにも突然で、動けなかった。
跳ね除けようにも、手首を掴まれ、がっちり固定されて動けない。
予想もしない深いキスに頭が真っ白になる。
小さなリップ音を残して唇が離れた後も、ぼうっと五エ門を見ていた。
「どう、して……」
上手く言葉が出てこない。
五エ門は優しい手つきで私の頬を撫で、親指で唇をなぞる。
「こういう意味で好きだと、言わなかったか?」
──言ってない。
私は黙って首を振る。
「すまない。だがそんな姿を見たら、我慢できるわけがない」
そう言って、五エ門は壊れ物を扱うみたいな力加減で私を抱きしめる。
「某の同伴者がいかに魅力的か自慢したい反面、その格好は誰にも見せたくはない」
抱きしめられて聞く五エ門のくぐもった声にキュンとする。
「困ったね」
私は笑って彼を抱きしめ返す。
「私は五エ門のこと、自慢したいんだけど」
「む」
五エ門は短く唸った。
私はドアを細く開けて、店の前に銭形警部の姿がないのを確認する。
「行こう、五エ門」
「そうだな」
彼はそっと私の腰を抱き寄せ、試着室を出る。
「とりあえずルパンの奴に自慢するとしよう」
五エ門は優しく笑い、私は熱くなった顔を手でパタパタと煽いだ。
終わり
「ど、どうかな……」
ドレスがよく見えるように体の正面を鏡に向ける。
「……どう、と言われてもな……」
そう呟いたきり、彼は黙り込んだ。
こんな服を着ても嬉しそうな顔さえしてくれない。
これなら白いドレスの方がマシだ。
プラスもないがマイナスもない。
私は小さくため息をついて、ドレスのファスナーに手をかけた。
「五エ門、後ろ向いて。やっぱり白い方にするわ」
「綾どの」
五エ門の手が私の手を包むように抑え込んだ。
顔を上げて五エ門を見つめると、彼は思い詰めたような顔で見つめ返していて──
「御免」
小さく呟いた五エ門の手が私の腰に回った。
反対の手で鍵をかけると、私をドアに押しつけて唇を奪う。
あまりにも突然で、動けなかった。
跳ね除けようにも、手首を掴まれ、がっちり固定されて動けない。
予想もしない深いキスに頭が真っ白になる。
小さなリップ音を残して唇が離れた後も、ぼうっと五エ門を見ていた。
「どう、して……」
上手く言葉が出てこない。
五エ門は優しい手つきで私の頬を撫で、親指で唇をなぞる。
「こういう意味で好きだと、言わなかったか?」
──言ってない。
私は黙って首を振る。
「すまない。だがそんな姿を見たら、我慢できるわけがない」
そう言って、五エ門は壊れ物を扱うみたいな力加減で私を抱きしめる。
「某の同伴者がいかに魅力的か自慢したい反面、その格好は誰にも見せたくはない」
抱きしめられて聞く五エ門のくぐもった声にキュンとする。
「困ったね」
私は笑って彼を抱きしめ返す。
「私は五エ門のこと、自慢したいんだけど」
「む」
五エ門は短く唸った。
私はドアを細く開けて、店の前に銭形警部の姿がないのを確認する。
「行こう、五エ門」
「そうだな」
彼はそっと私の腰を抱き寄せ、試着室を出る。
「とりあえずルパンの奴に自慢するとしよう」
五エ門は優しく笑い、私は熱くなった顔を手でパタパタと煽いだ。
終わり