似てねぇ
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「見て見て、どぉ? キマってるでしょ!」
綾がくるりとターンしてみせた。ルパンの赤いジャケットを肩から引っかけている。
「…………」
次元は呆れてモノが言えない。
「ふっじこちゃーん!」
綾は次元を不二子に見立てて両手を広げて飛びつこうとした。
「やめろ、バカ」次元は綾の顔面を掴んで押し留めた。
「こんなデカくて髭面の不二子がいるか」
「あはは」綾はケラケラと笑った。
次元の帽子をサッと奪い取り、自分の頭に乗せる。
「壁際に寝返り打って〜♪」
立てかけてあったモップをマイクスタンドにして、綾はいきなり歌い出した。
「今度はジュリーかよ」
「カバンに詰め込む気配がしてる〜♪」
綾は帽子のツバをつまんでパッと投げた。
「投げるな!」
「あはは」綾はまたケラケラと笑い、部屋の隅に落ちた帽子を拾った。
「返せよ」
という次元の言葉を無視して、綾は再び帽子を被ると次元を振り返る。
そして、煙草を咥えるフリをして、低い声で言った。
『……おい、ルパン』
「似てねぇ、全然似てねぇ!」
次元は思わず声を上げた。
「えー? 結構いけてると思うけど」綾はニヤニヤしながら肩をすくめる。
『あんまり騒ぐな、銭形が来る』
「おい……やめろっての!」
次元が慌てて帽子を取り返そうと手を伸ばす。だが綾はすばやくかわし、またポーズを取った。
「ふふん。『オレは冷静沈着、渋い男!』」
「そんなこと言わねぇよ!!」
耳まで赤くして怒鳴る次元。
綾は笑いながら次元に歩み寄り、帽子を彼に差し出した。
「はい。じゃあ、お手本みせて?」
「なんだよお手本って」次元は帽子を頭に乗せて、ため息をついた。
「……ったく、調子狂わされる」
「それ、本人っぽい!」綾がまた笑い出す。
「やっぱり本人が一番だね」
屈託なく笑う綾に、次元はもう何も言わなかった。
終わり
綾がくるりとターンしてみせた。ルパンの赤いジャケットを肩から引っかけている。
「…………」
次元は呆れてモノが言えない。
「ふっじこちゃーん!」
綾は次元を不二子に見立てて両手を広げて飛びつこうとした。
「やめろ、バカ」次元は綾の顔面を掴んで押し留めた。
「こんなデカくて髭面の不二子がいるか」
「あはは」綾はケラケラと笑った。
次元の帽子をサッと奪い取り、自分の頭に乗せる。
「壁際に寝返り打って〜♪」
立てかけてあったモップをマイクスタンドにして、綾はいきなり歌い出した。
「今度はジュリーかよ」
「カバンに詰め込む気配がしてる〜♪」
綾は帽子のツバをつまんでパッと投げた。
「投げるな!」
「あはは」綾はまたケラケラと笑い、部屋の隅に落ちた帽子を拾った。
「返せよ」
という次元の言葉を無視して、綾は再び帽子を被ると次元を振り返る。
そして、煙草を咥えるフリをして、低い声で言った。
『……おい、ルパン』
「似てねぇ、全然似てねぇ!」
次元は思わず声を上げた。
「えー? 結構いけてると思うけど」綾はニヤニヤしながら肩をすくめる。
『あんまり騒ぐな、銭形が来る』
「おい……やめろっての!」
次元が慌てて帽子を取り返そうと手を伸ばす。だが綾はすばやくかわし、またポーズを取った。
「ふふん。『オレは冷静沈着、渋い男!』」
「そんなこと言わねぇよ!!」
耳まで赤くして怒鳴る次元。
綾は笑いながら次元に歩み寄り、帽子を彼に差し出した。
「はい。じゃあ、お手本みせて?」
「なんだよお手本って」次元は帽子を頭に乗せて、ため息をついた。
「……ったく、調子狂わされる」
「それ、本人っぽい!」綾がまた笑い出す。
「やっぱり本人が一番だね」
屈託なく笑う綾に、次元はもう何も言わなかった。
終わり