少しだけ癪で、少しだけ愛おしい
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綾は今日も、何でもない顔して俺の隣に腰を下ろした。
ガサッとスナックの袋を開けて、ポイと一つ口に放り込む。
そして当然のように俺にも差し出した。
「食べる?」
「いらねぇ」
「減らないと袋がしまえないの」
「知らねぇよ」
まったく、こういうところが癪なんだ。
こいつは警戒心ゼロで俺の懐に入り込んでくる。
時に煙草を隠したり、銃を磨いてる最中に肘をぶつけてきたり。
そのくせ、仕事となれば妙に頼れるんだから始末が悪い。
「ルパンが言ってたよ」
「何を」
「次元は私のこと甘やかしすぎじゃないかって」
むっとして顔をしかめると、綾はケラケラ笑った。
「違うって否定してあげようか? それとも図星?」
こいつ……。
どうしてこう、いちいち癪に障るのか。
言い返してやろうかと思ったが、口を開くより先に目が合った。
いたずらを仕掛けた後の、子どもみたいな顔。
……だから困る。
そんな顔をされると、怒るどころか笑ってしまいそうになる。
いや、笑ったら負けだ。
「……うるせぇな。ほら、片付けとけ」
「はーい」
あっけらかんと返事して袋を丸めるその仕草も、気がつくと妙に目で追ってしまう自分がいる。
本当に────
少しだけ、癪で。
少しだけ、愛おしいんだ。
……気づいてんのか、あいつ。
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綾目線→
ガサッとスナックの袋を開けて、ポイと一つ口に放り込む。
そして当然のように俺にも差し出した。
「食べる?」
「いらねぇ」
「減らないと袋がしまえないの」
「知らねぇよ」
まったく、こういうところが癪なんだ。
こいつは警戒心ゼロで俺の懐に入り込んでくる。
時に煙草を隠したり、銃を磨いてる最中に肘をぶつけてきたり。
そのくせ、仕事となれば妙に頼れるんだから始末が悪い。
「ルパンが言ってたよ」
「何を」
「次元は私のこと甘やかしすぎじゃないかって」
むっとして顔をしかめると、綾はケラケラ笑った。
「違うって否定してあげようか? それとも図星?」
こいつ……。
どうしてこう、いちいち癪に障るのか。
言い返してやろうかと思ったが、口を開くより先に目が合った。
いたずらを仕掛けた後の、子どもみたいな顔。
……だから困る。
そんな顔をされると、怒るどころか笑ってしまいそうになる。
いや、笑ったら負けだ。
「……うるせぇな。ほら、片付けとけ」
「はーい」
あっけらかんと返事して袋を丸めるその仕草も、気がつくと妙に目で追ってしまう自分がいる。
本当に────
少しだけ、癪で。
少しだけ、愛おしいんだ。
……気づいてんのか、あいつ。
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