あれ口癖がうつってる
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『……ったく、やってらんねぇ』
モニター越しにぼやいた綾のその口調に、俺は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
「んん? 今の……不二子、聞いたか?」
「聞こえたわよ。完全に次元じゃない」
ソファで足を組んでいる不二子が、やれやれとため息をつく。
「しかしなあ、あの二人、ほんっとーに気づいてないんだぜ。傍から見たら夫婦漫才にしか見えねぇのに」
モニターには、監視カメラ映像に映る綾と次元。
作戦前の潜入中だ。
二人でホテルの廊下を歩きながら、小声で言い合いをしている。
『うるさい、ちょっと黙って』
今度は次元の番だ。不機嫌そうに綾に言い放ったそのセリフに、不二子がふっと笑った。
「あれ、綾の口癖よね?」
「だよな? なんだよこの相互感染。どんだけ一緒にいるんだって話だよ」
俺は肘をついて頬杖をつきながら、ニヤニヤと画面を眺める。
「にしても、あの次元がさ。綾に『うるさい』って言われて、素直に黙ってるんだぜ? 昔なら睨んで終わりだったのによぉ」
「ええ、綾以外の人間だったら、今ごろ床に転がってるわね」
「やっぱり惚れてんじゃん、あいつ」
「でも全然気づいてないのよね。二人とも」
「もどかしいねぇ」
俺は椅子をくるりと回し、足を組み直す。
「なあ不二子、賭けでもしないか? どっちが先に自覚するか。俺は綾に一票」
「じゃあ私は次元。綾は鈍いから、当分気づかないわよ」
「決まりだな。……そうだ、次の取り分20%上乗せってのはどう?」
「10%」
「……まいったなあ、やってらんねぇ」
「……うつってるわよ、ルパン」
「はっ⁉︎」
おわり。
モニター越しにぼやいた綾のその口調に、俺は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
「んん? 今の……不二子、聞いたか?」
「聞こえたわよ。完全に次元じゃない」
ソファで足を組んでいる不二子が、やれやれとため息をつく。
「しかしなあ、あの二人、ほんっとーに気づいてないんだぜ。傍から見たら夫婦漫才にしか見えねぇのに」
モニターには、監視カメラ映像に映る綾と次元。
作戦前の潜入中だ。
二人でホテルの廊下を歩きながら、小声で言い合いをしている。
『うるさい、ちょっと黙って』
今度は次元の番だ。不機嫌そうに綾に言い放ったそのセリフに、不二子がふっと笑った。
「あれ、綾の口癖よね?」
「だよな? なんだよこの相互感染。どんだけ一緒にいるんだって話だよ」
俺は肘をついて頬杖をつきながら、ニヤニヤと画面を眺める。
「にしても、あの次元がさ。綾に『うるさい』って言われて、素直に黙ってるんだぜ? 昔なら睨んで終わりだったのによぉ」
「ええ、綾以外の人間だったら、今ごろ床に転がってるわね」
「やっぱり惚れてんじゃん、あいつ」
「でも全然気づいてないのよね。二人とも」
「もどかしいねぇ」
俺は椅子をくるりと回し、足を組み直す。
「なあ不二子、賭けでもしないか? どっちが先に自覚するか。俺は綾に一票」
「じゃあ私は次元。綾は鈍いから、当分気づかないわよ」
「決まりだな。……そうだ、次の取り分20%上乗せってのはどう?」
「10%」
「……まいったなあ、やってらんねぇ」
「……うつってるわよ、ルパン」
「はっ⁉︎」
おわり。