Friendly Fire
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「五エ門」
リビングで1人晩酌をしている五エ門に、綾が声をかけた。
両手に皿を持って立っている。
「……隣、いい?」
綾は五エ門の隣に腰を下ろし、五エ門の前に皿を置いた。
「だし巻き卵ときんぴら。冷蔵庫にゴボウも蓮根もなくて、セロリのきんぴらだけど」
五エ門はチラと彼女を見た後、黙って彼女にグラスを用意する。
「コップ酒だが、良ければ」
「いただきます」
綾は微笑んでグラスに口をつけた。
「次元から聞いたわ。フォローしてくれたのね……ありがとう」
「別に礼を言われるような事はしておらぬよ」
そんな事ない、と綾は首を振った。
「実はね。次元に振られろってルパンに言われたの」
綾は事の顛末を五エ門に話した。
「彼奴も無意味なことを」
五エ門は呆れたように言った。
「そうね」
綾は困ったように笑う。
「ルパンの気持ちもわかるよ、わたし感情を抑えるの苦手だし。だから従ってみたけど、それでも次元を好きな気持ちは変わらないし……だから私、決めたの。諦めないって。何度でもアタックするって」
「左様か」
五エ門は頷いてグラスの酒を呷った。
どうやらルパンの策は真逆に作用したようだ。
「次元がウンと言わなければ良いのよ。そうすればルパンとの約束も破ったことにはならないでしょ」
「屁理屈だな」
「屁理屈で何が悪いの」
綾は笑った。
(こんな愛らしい顔で迫られたら、次元もいつまで耐えられるやら……)
目をキラキラさせている綾を横目で見ながら、五エ門は次元に同情するのだった。
おわり
リビングで1人晩酌をしている五エ門に、綾が声をかけた。
両手に皿を持って立っている。
「……隣、いい?」
綾は五エ門の隣に腰を下ろし、五エ門の前に皿を置いた。
「だし巻き卵ときんぴら。冷蔵庫にゴボウも蓮根もなくて、セロリのきんぴらだけど」
五エ門はチラと彼女を見た後、黙って彼女にグラスを用意する。
「コップ酒だが、良ければ」
「いただきます」
綾は微笑んでグラスに口をつけた。
「次元から聞いたわ。フォローしてくれたのね……ありがとう」
「別に礼を言われるような事はしておらぬよ」
そんな事ない、と綾は首を振った。
「実はね。次元に振られろってルパンに言われたの」
綾は事の顛末を五エ門に話した。
「彼奴も無意味なことを」
五エ門は呆れたように言った。
「そうね」
綾は困ったように笑う。
「ルパンの気持ちもわかるよ、わたし感情を抑えるの苦手だし。だから従ってみたけど、それでも次元を好きな気持ちは変わらないし……だから私、決めたの。諦めないって。何度でもアタックするって」
「左様か」
五エ門は頷いてグラスの酒を呷った。
どうやらルパンの策は真逆に作用したようだ。
「次元がウンと言わなければ良いのよ。そうすればルパンとの約束も破ったことにはならないでしょ」
「屁理屈だな」
「屁理屈で何が悪いの」
綾は笑った。
(こんな愛らしい顔で迫られたら、次元もいつまで耐えられるやら……)
目をキラキラさせている綾を横目で見ながら、五エ門は次元に同情するのだった。
おわり