プレゼント
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次元
「もうっ、今日帰ってくるならそう言ってよ!」
可愛い顔でプリプリ怒りながら、綾は俺に抱きついてきた。
「言動が一致してねぇな」
そう言って抱きしめ返せば、綾は
「うるさい!」と言いながら俺の胸に顔を埋めてくる。
「それで、何を怒ってるんだ」
「だって、よりによって貴方の誕生日なのよ⁉︎ 料理は何とかなるけど、プレゼントを何も用意してない!」
なんだ、そんなことか。
俺は思わず笑いそうになるのを堪えた。
「いいんだよ、そんなの」
「よくない。何はなくともプレゼントとケーキのロウソクは絶対なの!」
持論を振りかざして離れていく彼女を名残惜しく思いつつ見守れば、彼女は戸棚を開けてゴソゴソと中を引っかき回している。
「たしか私の誕生日に貰ったリボンが……あった。あとはプレゼントを用意すればいいわ」
欲しいものならある。目の前に。
まぁ、言ったところで即座に却下されるのは目に見えているから口にはしないが。
「次元、何が欲しいか教えて?」
まさに願ったり叶ったり。自分から言い出すとは、無防備にも程がある。
どうなっても知らねぇぞ。
「何でもいいのか?」
「私に用意できるものなら」
「言質とったぜ」
「え、うん」
無防備に頷くところをみると、まだ分かっていないらしい。
小首をかしげて俺の答えを待っている綾にリボンを巻き付ける。
彼女が大切にしているカエルのぬいぐるみと同じ状態にしてやった。
俺が綾にリボンを巻いたことで、察しの良い仲間たちは納得をした顔になる。
「貰ってくぜ」
「えっ、何を?」
本人だけが分かってない。だが、今更撤回は聞かないからな。
おわり
次ページおまけ→
「もうっ、今日帰ってくるならそう言ってよ!」
可愛い顔でプリプリ怒りながら、綾は俺に抱きついてきた。
「言動が一致してねぇな」
そう言って抱きしめ返せば、綾は
「うるさい!」と言いながら俺の胸に顔を埋めてくる。
「それで、何を怒ってるんだ」
「だって、よりによって貴方の誕生日なのよ⁉︎ 料理は何とかなるけど、プレゼントを何も用意してない!」
なんだ、そんなことか。
俺は思わず笑いそうになるのを堪えた。
「いいんだよ、そんなの」
「よくない。何はなくともプレゼントとケーキのロウソクは絶対なの!」
持論を振りかざして離れていく彼女を名残惜しく思いつつ見守れば、彼女は戸棚を開けてゴソゴソと中を引っかき回している。
「たしか私の誕生日に貰ったリボンが……あった。あとはプレゼントを用意すればいいわ」
欲しいものならある。目の前に。
まぁ、言ったところで即座に却下されるのは目に見えているから口にはしないが。
「次元、何が欲しいか教えて?」
まさに願ったり叶ったり。自分から言い出すとは、無防備にも程がある。
どうなっても知らねぇぞ。
「何でもいいのか?」
「私に用意できるものなら」
「言質とったぜ」
「え、うん」
無防備に頷くところをみると、まだ分かっていないらしい。
小首をかしげて俺の答えを待っている綾にリボンを巻き付ける。
彼女が大切にしているカエルのぬいぐるみと同じ状態にしてやった。
俺が綾にリボンを巻いたことで、察しの良い仲間たちは納得をした顔になる。
「貰ってくぜ」
「えっ、何を?」
本人だけが分かってない。だが、今更撤回は聞かないからな。
おわり
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