ルパン三世VSキャッツ♡アイ
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玄関のドアが乱暴に開き、ドタドタと廊下をかけてくる足音がした。
ルパンのご帰還だ。
「出た出た出た出た出たーっ!」
叫びながらリビングに飛び込んでくる。
私は黙ってコーヒーを啜った。
「な、何が出たんだよ! お化けか⁉︎」
なぜかビクついた様子で次元が立ち上がった。
まさか、怖いのかしら。お化け。
「Gではないのか」
やめて。
五エ門の台詞は次元よりは常識的だったけれど、その単語は聞きたくない。
ルパンはどちらにも首を振り、私の手からマグカップを奪って一息にコーヒーを飲み干した。
ドサッと私の隣に腰を下ろす。
「出たんだよ、ミケール・ハインツの幻の作品が!」
「…………」
キョトン顔の次元と五エ門。
そりゃそうだ。
ピカソやゴッホならともかく、絵画に詳しくない人間にとって、メジャーではない画家の名前を挙げられてもピンとはこないだろう。
「ルパンが最近ご執心のドイツの画家よ。ある日突然失踪して、生死も不明。作品は少ないし、しかも本人の手による物と分かりにくいことが多い。だからこうして時々『あのミケール・ハインツの幻の作品』ってのが出てくるの」
私の簡単な説明を聞いた次元と五エ門は、「それで?」とルパンの顔を見た。
「見つかったのは幻の7連作と言われている作品だ」
「7枚も見つかったのか」
「あぁ。ただし、その7枚のうちミケール・ハインツ本人の作品と断言できるのは3枚らしい」
「なぜ偽物が連作として扱われているんだ?」
「現時点で本人の作と判明していないだけかもしれない。さっき綾も言っていただろう、『本人の手によるものか分かりにくい』って。他の作品のサインが別人に書き変えられたりしたこともあったし、いろいろと謎が多いんだよ、この画家は。もちろん、贋作である可能性も無くはない」
ルパンはそこで言葉を切った。次元たちの反応を窺っている。
「謎多きドイツ人画家か。興味がそそられるな」
「だろ?」次元の呟きに目をキラキラさせるルパン。
「お前らも見てみたいだろ? でもな、問題があるんだ」
「問題とは何だ、ルパン」五エ門の目がすうっと細められた。「そもそも、その絵画の情報はどこで手に入れた?」
ルパンはギクリと硬直した。
私を含め3人に見つめられて、目が泳いでいる。
それが答えだった。
「不二子かよ」次元はあからさまに不機嫌になった。「俺は降りるぜ」
「拙者も御免被る」
「いや、俺の言う問題ってのはそこじゃねーって! お願いだから聞いて、ねっ? このとーり!」
ふたりにそっぽを向かれてしまったルパンは、慌てて顔の前で手を合わせた。
私はキッチンからコーヒーポットを持ってきて、人数分のコーヒーを用意する。
目の前にカップを置かれれば、次元も五エ門も席を立とうとはせずに黙ってコーヒーを飲み始めた。
ルパンのご帰還だ。
「出た出た出た出た出たーっ!」
叫びながらリビングに飛び込んでくる。
私は黙ってコーヒーを啜った。
「な、何が出たんだよ! お化けか⁉︎」
なぜかビクついた様子で次元が立ち上がった。
まさか、怖いのかしら。お化け。
「Gではないのか」
やめて。
五エ門の台詞は次元よりは常識的だったけれど、その単語は聞きたくない。
ルパンはどちらにも首を振り、私の手からマグカップを奪って一息にコーヒーを飲み干した。
ドサッと私の隣に腰を下ろす。
「出たんだよ、ミケール・ハインツの幻の作品が!」
「…………」
キョトン顔の次元と五エ門。
そりゃそうだ。
ピカソやゴッホならともかく、絵画に詳しくない人間にとって、メジャーではない画家の名前を挙げられてもピンとはこないだろう。
「ルパンが最近ご執心のドイツの画家よ。ある日突然失踪して、生死も不明。作品は少ないし、しかも本人の手による物と分かりにくいことが多い。だからこうして時々『あのミケール・ハインツの幻の作品』ってのが出てくるの」
私の簡単な説明を聞いた次元と五エ門は、「それで?」とルパンの顔を見た。
「見つかったのは幻の7連作と言われている作品だ」
「7枚も見つかったのか」
「あぁ。ただし、その7枚のうちミケール・ハインツ本人の作品と断言できるのは3枚らしい」
「なぜ偽物が連作として扱われているんだ?」
「現時点で本人の作と判明していないだけかもしれない。さっき綾も言っていただろう、『本人の手によるものか分かりにくい』って。他の作品のサインが別人に書き変えられたりしたこともあったし、いろいろと謎が多いんだよ、この画家は。もちろん、贋作である可能性も無くはない」
ルパンはそこで言葉を切った。次元たちの反応を窺っている。
「謎多きドイツ人画家か。興味がそそられるな」
「だろ?」次元の呟きに目をキラキラさせるルパン。
「お前らも見てみたいだろ? でもな、問題があるんだ」
「問題とは何だ、ルパン」五エ門の目がすうっと細められた。「そもそも、その絵画の情報はどこで手に入れた?」
ルパンはギクリと硬直した。
私を含め3人に見つめられて、目が泳いでいる。
それが答えだった。
「不二子かよ」次元はあからさまに不機嫌になった。「俺は降りるぜ」
「拙者も御免被る」
「いや、俺の言う問題ってのはそこじゃねーって! お願いだから聞いて、ねっ? このとーり!」
ふたりにそっぽを向かれてしまったルパンは、慌てて顔の前で手を合わせた。
私はキッチンからコーヒーポットを持ってきて、人数分のコーヒーを用意する。
目の前にカップを置かれれば、次元も五エ門も席を立とうとはせずに黙ってコーヒーを飲み始めた。