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「あー、ヒマ」
「うー、ヒマ」
次元は手を止めて、ヒマヒマと繰り返す綾を一瞥した。
「うるせぇな」
「だぁって。することないんだもんっ」
「しかたねぇだろう、」
無人島なんだからよ。
言うのも気が滅入るので、次元は口を閉じて作業を再開する。
次元は火を起こそうとしていた。
この非常事態に大活躍してくれるはずのライターは紛失した。
さっきヘリコプターから海へダイブした時に落ちたのだろう。
やむを得ず原始人のようにきりもみ方式で火を起こしているわけだが、これが地味に体力を削られるうえに、ちっとも着火する気配がない。
「だぁっ、駄目だこりゃあ!」
怒りにまかせて木の棒を投げ捨てる。
「お前もヒマヒマ言ってねぇで少しは手伝えよ!」
「うん。だからね、ホラ」
振り返った次元に、綾は赤々と燃え上がる焚き火を指さした。
「お前……どうやって……?」
「コレ」と彼女が持ち上げたのは、ペットボトル。
さっき浜辺で拾い、次元が『そんなモン捨てろ』と言ったやつだ。
「海水を入れて、光の屈折で火がつくように置いといたんだ」
「…………」
次元は言葉もない。
「うー、ヒマ」
次元は手を止めて、ヒマヒマと繰り返す綾を一瞥した。
「うるせぇな」
「だぁって。することないんだもんっ」
「しかたねぇだろう、」
無人島なんだからよ。
言うのも気が滅入るので、次元は口を閉じて作業を再開する。
次元は火を起こそうとしていた。
この非常事態に大活躍してくれるはずのライターは紛失した。
さっきヘリコプターから海へダイブした時に落ちたのだろう。
やむを得ず原始人のようにきりもみ方式で火を起こしているわけだが、これが地味に体力を削られるうえに、ちっとも着火する気配がない。
「だぁっ、駄目だこりゃあ!」
怒りにまかせて木の棒を投げ捨てる。
「お前もヒマヒマ言ってねぇで少しは手伝えよ!」
「うん。だからね、ホラ」
振り返った次元に、綾は赤々と燃え上がる焚き火を指さした。
「お前……どうやって……?」
「コレ」と彼女が持ち上げたのは、ペットボトル。
さっき浜辺で拾い、次元が『そんなモン捨てろ』と言ったやつだ。
「海水を入れて、光の屈折で火がつくように置いといたんだ」
「…………」
次元は言葉もない。