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「あれ? 迷ったかな」
綾は足を止めた。
キョロキョロと辺りを見回し、地図に目を落として首をかしげる。
五エ門は彼女の肩ごしに地図を覗き込んだ。
「次元に書いてもらったな。これでは迷って当然だ」
地図というより一筆書きのようなそれを取り上げ、五エ門はため息をついた。
「しばし待て」
言いおいて、他の通行人に歩み寄っていく。
どうやら道を尋ねているようだ。
「ひとつ向こうの通りだそうだ。行こう」
五エ門は地図を握り潰した。
綾は現地の言葉が読めないから地図だけが頼りだというのに、手書きの地図を持たせるとは……。
地図を地面に叩きつけたくなったが、ポイ捨てをすると罰金を科せられてしまうので、何とか堪えて袂に入れた。
「ねぇ、この国って何語?」
後ろをついて歩きながら綾が訊ねた。
「オランダ語だ」
「五エ門、オランダ語ができるの?」
「まぁ。多少は」
綾は試しに訊ねてみることにした。
蘭 "Hoe gaat het?"
「一応元気だが…… 何だいきなり」
五エ門は足を止めて彼女を振り返る。
「お主だって喋れるではないか」
「片言だけど。話すだけで、読み書きはできない」
「じゅうぶんだろう」
五エ門は笑い、再び歩き始めた。
綾は足を止めた。
キョロキョロと辺りを見回し、地図に目を落として首をかしげる。
五エ門は彼女の肩ごしに地図を覗き込んだ。
「次元に書いてもらったな。これでは迷って当然だ」
地図というより一筆書きのようなそれを取り上げ、五エ門はため息をついた。
「しばし待て」
言いおいて、他の通行人に歩み寄っていく。
どうやら道を尋ねているようだ。
「ひとつ向こうの通りだそうだ。行こう」
五エ門は地図を握り潰した。
綾は現地の言葉が読めないから地図だけが頼りだというのに、手書きの地図を持たせるとは……。
地図を地面に叩きつけたくなったが、ポイ捨てをすると罰金を科せられてしまうので、何とか堪えて袂に入れた。
「ねぇ、この国って何語?」
後ろをついて歩きながら綾が訊ねた。
「オランダ語だ」
「五エ門、オランダ語ができるの?」
「まぁ。多少は」
綾は試しに訊ねてみることにした。
蘭 "Hoe gaat het?"
「一応元気だが…… 何だいきなり」
五エ門は足を止めて彼女を振り返る。
「お主だって喋れるではないか」
「片言だけど。話すだけで、読み書きはできない」
「じゅうぶんだろう」
五エ門は笑い、再び歩き始めた。