すべての記憶
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次元が私をそっと引き寄せようとした、その時だった。
彼のポケットからけたたましく着信音が鳴り響いた。
「ったく、あの野郎……」舌打ちしながら、次元はスマートフォンを取り出す。
「いま取り込み中だ!」
通話の向こうで何か喚いている声が聞こえる。どうやらルパンらしい。
「公園だ。お前の発信機が役に立った。もうカタはついたぜ……飯? いま聞くな、そんなこと!」
乱暴に通話を切った次元は、改めて私を見た。
けれど、さっきの勢いはどこか消えてしまっている。
私へと伸ばした手は、僅かに宙を彷徨った挙句、ポケットへ収まった。
「……行くぞ」
ぶっきらぼうに言い、踵を返す。
その背中に、私はそっと頬を擦り寄せた。頼もしくて、温かい背中。
次元がちらりと肩越しに私を見た。その口もとに、ふっと小さく笑みが浮かぶ。
透き通るような朝の光のなか、私たちは静かに歩き出した。
彼のポケットからけたたましく着信音が鳴り響いた。
「ったく、あの野郎……」舌打ちしながら、次元はスマートフォンを取り出す。
「いま取り込み中だ!」
通話の向こうで何か喚いている声が聞こえる。どうやらルパンらしい。
「公園だ。お前の発信機が役に立った。もうカタはついたぜ……飯? いま聞くな、そんなこと!」
乱暴に通話を切った次元は、改めて私を見た。
けれど、さっきの勢いはどこか消えてしまっている。
私へと伸ばした手は、僅かに宙を彷徨った挙句、ポケットへ収まった。
「……行くぞ」
ぶっきらぼうに言い、踵を返す。
その背中に、私はそっと頬を擦り寄せた。頼もしくて、温かい背中。
次元がちらりと肩越しに私を見た。その口もとに、ふっと小さく笑みが浮かぶ。
透き通るような朝の光のなか、私たちは静かに歩き出した。