すべての記憶
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眠れなかった。カーテン越しに空が白んできたのに気づいて、諦めてベッドから抜け出す。
(少し歩いてこようか……)
身体を動かせば気分も晴れるかもしれない。私はそっと部屋を出た。
次元さんの部屋のドアは閉まっていた。ルパンさんはリビングのソファで寝ているはずだ。
私は二人を起こさないように、静かに玄関のドアを開けた。
空は柔らかな水色に染まり、ひんやりとした空気が肌を撫でる。
街はまだ目を覚ましたばかりで、静かだった。
「…………」足早に通りを歩く。
昨夜のことが頭から離れなかった。
冷たい銃の感触。誰かの背中。それから────次元さんの真っ直ぐな瞳。
現実と、脳裏にチラついた映像が交錯する。
(どうしてこんなに気になるんだろう……)
不確かなものばかりだ。
これまでのことも思い出せないし、これからのことも分からない。
自分の気持ちすら、はっきりしなかった。
ただ、今、私の心を占めているのは、
『俺のことだけでも』
次元さんのあの言葉だった。
あの時の声や視線が鮮明に思い出されて、たまらない気持ちになる。
怖いのに……
苦しいのに……
それでも、握られたあの手の熱が忘れられない。
それが、記憶からくるものなのか、今の私の気持ちなのかも分からない。
まるで見知らぬ誰かの気持ちが胸の奥で叫んでいるみたいだった。
(記憶が戻ったら……何かが変わるのかな)
(それとも……今ある何かを、失ってしまうの……?)
怖い。
分からないことばかりで、何もかもが不安になる。
頭の中は堂々巡りだった。
(少し歩いてこようか……)
身体を動かせば気分も晴れるかもしれない。私はそっと部屋を出た。
次元さんの部屋のドアは閉まっていた。ルパンさんはリビングのソファで寝ているはずだ。
私は二人を起こさないように、静かに玄関のドアを開けた。
空は柔らかな水色に染まり、ひんやりとした空気が肌を撫でる。
街はまだ目を覚ましたばかりで、静かだった。
「…………」足早に通りを歩く。
昨夜のことが頭から離れなかった。
冷たい銃の感触。誰かの背中。それから────次元さんの真っ直ぐな瞳。
現実と、脳裏にチラついた映像が交錯する。
(どうしてこんなに気になるんだろう……)
不確かなものばかりだ。
これまでのことも思い出せないし、これからのことも分からない。
自分の気持ちすら、はっきりしなかった。
ただ、今、私の心を占めているのは、
『俺のことだけでも』
次元さんのあの言葉だった。
あの時の声や視線が鮮明に思い出されて、たまらない気持ちになる。
怖いのに……
苦しいのに……
それでも、握られたあの手の熱が忘れられない。
それが、記憶からくるものなのか、今の私の気持ちなのかも分からない。
まるで見知らぬ誰かの気持ちが胸の奥で叫んでいるみたいだった。
(記憶が戻ったら……何かが変わるのかな)
(それとも……今ある何かを、失ってしまうの……?)
怖い。
分からないことばかりで、何もかもが不安になる。
頭の中は堂々巡りだった。