記憶のかけら
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シャワーを浴びて部屋に戻った私は、そのままベッドに腰を下ろした。
髪を乾かさなきゃと思いながらも、どうしようもなく苦しくて、両手で顔を覆った。
「綾」部屋のドアが軽いノックとともに開き、ルパンさんがひょっこり顔をのぞかせた。
「入って良い?」
「良いも何も、ルパンさんの部屋ですから」
「あっ、そうだった」ルパンさんは笑いながらデスクの椅子に腰を下ろした。
「次元からさ、綾の元気がないって聞いたから」
その言葉に胸の奥がチクッと傷んだ。やっぱり、見透かされていたんだ。
「私……怖いんです。何も分からなくて、不安で……怖いのに、」
口にした途端、堪えていた感情が溢れ出す。
「次元さんを見ると胸が苦しくなるんです。怖くてドキドキして、それなのに、苦しくて悲しくて……私、もうどうしたら良いか……」
ルパンさんは黙って私の話に耳を傾けていたが、ふっと笑って私の顔を覗き込んだ。
「なーんだ、ちゃんと覚えてるんだ」
「えっ?」
「心がさ」彼は立ち上がった。
「その気持ち、信じて良いと思うよ。怖いと思うのも自然だし、ドキドキするのも自然。心って結構正直だから」
おやすみ、と言って彼は部屋を出て行った。
(信じて良いの……?)
ルパンさんの言葉を反芻しながら、私は立ち上がった。引き出しを開け、おそるおそるビロードの袋を取り出す。
震える手で拳銃を握った。硬く冷ややかな感触。黒灰色の銃身がライトに反射して鈍く光った。
その瞬間、頭の中に何かが弾ける。
銃を握った私の、視界いっぱいに広がる誰かの背中。
────下がってろ!
「……っ!」
ハッと息をのみ、銃をベッドに放り出した。心臓が激しい鼓動を打つ。
(どうして、私が銃を……)
(誰かが私を庇って……)
(あれは、誰……?)
何かに触れかけている。
その答えを探すように、私はふらりと立ち上がった。
髪を乾かさなきゃと思いながらも、どうしようもなく苦しくて、両手で顔を覆った。
「綾」部屋のドアが軽いノックとともに開き、ルパンさんがひょっこり顔をのぞかせた。
「入って良い?」
「良いも何も、ルパンさんの部屋ですから」
「あっ、そうだった」ルパンさんは笑いながらデスクの椅子に腰を下ろした。
「次元からさ、綾の元気がないって聞いたから」
その言葉に胸の奥がチクッと傷んだ。やっぱり、見透かされていたんだ。
「私……怖いんです。何も分からなくて、不安で……怖いのに、」
口にした途端、堪えていた感情が溢れ出す。
「次元さんを見ると胸が苦しくなるんです。怖くてドキドキして、それなのに、苦しくて悲しくて……私、もうどうしたら良いか……」
ルパンさんは黙って私の話に耳を傾けていたが、ふっと笑って私の顔を覗き込んだ。
「なーんだ、ちゃんと覚えてるんだ」
「えっ?」
「心がさ」彼は立ち上がった。
「その気持ち、信じて良いと思うよ。怖いと思うのも自然だし、ドキドキするのも自然。心って結構正直だから」
おやすみ、と言って彼は部屋を出て行った。
(信じて良いの……?)
ルパンさんの言葉を反芻しながら、私は立ち上がった。引き出しを開け、おそるおそるビロードの袋を取り出す。
震える手で拳銃を握った。硬く冷ややかな感触。黒灰色の銃身がライトに反射して鈍く光った。
その瞬間、頭の中に何かが弾ける。
銃を握った私の、視界いっぱいに広がる誰かの背中。
────下がってろ!
「……っ!」
ハッと息をのみ、銃をベッドに放り出した。心臓が激しい鼓動を打つ。
(どうして、私が銃を……)
(誰かが私を庇って……)
(あれは、誰……?)
何かに触れかけている。
その答えを探すように、私はふらりと立ち上がった。