ボツコニアン
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「このシャンパン、美味しーい!」
パーティー会場の片隅、ボツ子は完全に出来上がっていた。
頬はほんのり桃色、グラスを手にひとりご機嫌でくるくる回っている。
次元は離れたところからその様子を見て、深くため息をついた。
「やべぇな。あれは完全に酔ってる」
彼がゆっくり近づいていくと、なまあがこちらに気づいた。
「次元! 私のVIPパーティーへようこそ!」
「お前のじゃねぇよ」
「ふふーん、堅いこと言わないの。ほら、乾杯しよ? ルパンと不二子ちゃんに負けてられないし」
「何を張り合ってんだお前……おい、もうやめとけ。顔真っ赤だぞ」
「え〜? 赤いのは照れてるだけ」
「誰にだよ」
「そりゃ決まってるじゃん。じ・げ・ん」
次元は一瞬手が止まり、グラスを受け取りかけた手を静かに引っ込めた。
「おい、ボツ子」
「んー?」
「アジトに戻るぞ」
「えー、やだやだ、パーティーまだ終わってなーいー!」
「……素直に帰らねぇと、ルパンにお前の醜態ばらすぞ」
「バラしたら、ただじゃおかないから……」
「いいから立て」
次元は渋々肩を貸す。が、立ったボツ子はそのままぐらりと彼にもたれかかった。
「んふふふ、優しい。次元はホントに優しいぃ……」
「うるせぇ」
「んふふ、もうお嫁に行けない〜。次元、責任取ってぇぇ……」
「はいはい。朝になってもそれ言えたら考えてやるよ」
「ホントに? やった、プロポーズだぁ!」
「声がでけぇんだよ……!」
バタバタと廊下を歩く二人の背中に、パーティー客の何人かがニヤニヤと視線を向けていたが、次元はそれに気づかぬふりをした。
「ったく……これ絶対明日覚えてねぇな……」
呟きながらも、次元はどこか楽しげに彼女をアジトへ連れ帰るのだった。
朝の陽ざしがカーテンの隙間から射し込む。
重たい頭を抱えながら、ボツ子はベッドの中でうーんと呻いた。
「うぅ……何これ、頭が割れる……」
昨夜の記憶が曖昧で、断片的な映像がぐるぐると脳裏を回っている。
パーティー。
シャンパン。
誰かに抱きついたような……?
いや、まさか。
「お、起きたか」
開け放たれた扉から、次元が入ってきた。手には湯気の立つマグカップ。
「ほら。ブラック。二日酔いにはきついが、お前はこれしか飲まねぇだろ」
「ありがと……」
ベッドの上に起き上がると、頭がぐらりと揺れた。
マグカップを両手で受け取りながら、ボツ子はちらりと次元の顔をうかがう。
「えっと……わたし昨日、何か失礼なことしなかった……?」
「さあな」
ニヤリと笑う次元に、ぞっと背筋が冷える。
「ちょ、ちょっと待って、本当に⁉︎ なにか言った⁉︎ 言ったよね、私⁉︎」
「言ったなぁ。ハッキリと」
「な、何を?」
「『次元、責任取って〜』って」
「はぁ⁉︎」
「『お嫁に行けない〜』ってのもあったな。まぁ、責任取れって言われたから、『朝になっても言えるなら考えてやる』って返したわけだが」
「えっ、それ返事しちゃってるじゃん!」
「で?」
「で、って何⁉︎ な、なかったことにしてよ! 酔ってたんだから!」
「ダメだなぁ、それじゃ」
「なんで⁉︎」
「だってお前、部屋に運ぶ途中で何度も『やったー、プロポーズだー!』って叫んでたんだぞ。何人に聞かれたと思ってんだよ」
「し、知らないし聞いてないし記憶ないし、うわあぁぁ!」
ベッドの上で布団に顔を埋めてジタバタするボツ子を見て、次元は静かにコーヒーを啜る。
「……ま、気にすんな。聞かなかったことにしてやる」
「ホント⁉︎」
「ただし、これからしばらく俺の言うことは絶対服従だ。逆らったらルパンにバラす」
「……やっぱ性格悪いわね⁉︎」
「んだと?」
「……でも、ありがとう。次元がいてくれて良かった」
その一言に、次元は少しだけ口元を緩めた。
「……目の届くところにいろ。心配だからな」
その言葉に、ボツ子の頬がほんのり染まったのを、次元は見なかったふりをして、マグを傾けるのだった。
ボツ理由:ぐだぐだです。酔っ払いはホント、手に負えない。
パーティー会場の片隅、ボツ子は完全に出来上がっていた。
頬はほんのり桃色、グラスを手にひとりご機嫌でくるくる回っている。
次元は離れたところからその様子を見て、深くため息をついた。
「やべぇな。あれは完全に酔ってる」
彼がゆっくり近づいていくと、なまあがこちらに気づいた。
「次元! 私のVIPパーティーへようこそ!」
「お前のじゃねぇよ」
「ふふーん、堅いこと言わないの。ほら、乾杯しよ? ルパンと不二子ちゃんに負けてられないし」
「何を張り合ってんだお前……おい、もうやめとけ。顔真っ赤だぞ」
「え〜? 赤いのは照れてるだけ」
「誰にだよ」
「そりゃ決まってるじゃん。じ・げ・ん」
次元は一瞬手が止まり、グラスを受け取りかけた手を静かに引っ込めた。
「おい、ボツ子」
「んー?」
「アジトに戻るぞ」
「えー、やだやだ、パーティーまだ終わってなーいー!」
「……素直に帰らねぇと、ルパンにお前の醜態ばらすぞ」
「バラしたら、ただじゃおかないから……」
「いいから立て」
次元は渋々肩を貸す。が、立ったボツ子はそのままぐらりと彼にもたれかかった。
「んふふふ、優しい。次元はホントに優しいぃ……」
「うるせぇ」
「んふふ、もうお嫁に行けない〜。次元、責任取ってぇぇ……」
「はいはい。朝になってもそれ言えたら考えてやるよ」
「ホントに? やった、プロポーズだぁ!」
「声がでけぇんだよ……!」
バタバタと廊下を歩く二人の背中に、パーティー客の何人かがニヤニヤと視線を向けていたが、次元はそれに気づかぬふりをした。
「ったく……これ絶対明日覚えてねぇな……」
呟きながらも、次元はどこか楽しげに彼女をアジトへ連れ帰るのだった。
朝の陽ざしがカーテンの隙間から射し込む。
重たい頭を抱えながら、ボツ子はベッドの中でうーんと呻いた。
「うぅ……何これ、頭が割れる……」
昨夜の記憶が曖昧で、断片的な映像がぐるぐると脳裏を回っている。
パーティー。
シャンパン。
誰かに抱きついたような……?
いや、まさか。
「お、起きたか」
開け放たれた扉から、次元が入ってきた。手には湯気の立つマグカップ。
「ほら。ブラック。二日酔いにはきついが、お前はこれしか飲まねぇだろ」
「ありがと……」
ベッドの上に起き上がると、頭がぐらりと揺れた。
マグカップを両手で受け取りながら、ボツ子はちらりと次元の顔をうかがう。
「えっと……わたし昨日、何か失礼なことしなかった……?」
「さあな」
ニヤリと笑う次元に、ぞっと背筋が冷える。
「ちょ、ちょっと待って、本当に⁉︎ なにか言った⁉︎ 言ったよね、私⁉︎」
「言ったなぁ。ハッキリと」
「な、何を?」
「『次元、責任取って〜』って」
「はぁ⁉︎」
「『お嫁に行けない〜』ってのもあったな。まぁ、責任取れって言われたから、『朝になっても言えるなら考えてやる』って返したわけだが」
「えっ、それ返事しちゃってるじゃん!」
「で?」
「で、って何⁉︎ な、なかったことにしてよ! 酔ってたんだから!」
「ダメだなぁ、それじゃ」
「なんで⁉︎」
「だってお前、部屋に運ぶ途中で何度も『やったー、プロポーズだー!』って叫んでたんだぞ。何人に聞かれたと思ってんだよ」
「し、知らないし聞いてないし記憶ないし、うわあぁぁ!」
ベッドの上で布団に顔を埋めてジタバタするボツ子を見て、次元は静かにコーヒーを啜る。
「……ま、気にすんな。聞かなかったことにしてやる」
「ホント⁉︎」
「ただし、これからしばらく俺の言うことは絶対服従だ。逆らったらルパンにバラす」
「……やっぱ性格悪いわね⁉︎」
「んだと?」
「……でも、ありがとう。次元がいてくれて良かった」
その一言に、次元は少しだけ口元を緩めた。
「……目の届くところにいろ。心配だからな」
その言葉に、ボツ子の頬がほんのり染まったのを、次元は見なかったふりをして、マグを傾けるのだった。
ボツ理由:ぐだぐだです。酔っ払いはホント、手に負えない。