過去のお礼文
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「これはちょっと……ありえなくない?」
鏡の前で呟くボツ子の頭上で、真っ白なフリルがヒラヒラと揺れる。
ボリュームのあるミニスカートの黒いワンピースに、これまたフリルがふんだんにあしらわれた白いエプロン。
そう。メイド服である。
ボツ子の名誉のために言っておくが、これは文化祭の衣装であって、断じて彼女の趣味ではない。
「恥ずかしい……」
幼児期だったら目をキラキラさせて喜んだであろうフリルとリボンが、今は死ぬほど恥ずかしい。
「サイズはぴったりだし、もういいや。脱ごう」
不備がないかのチェックだけを手早く済ませたボツ子は、早々に脱ごうと頭のホワイトブリムに手をかけた。
「おーいボツ子、土産のケーキ……」
ちょうどそこへ、次元が外から帰ってきた。
「!」
「!」
声も無くお互いに固まること数秒。
「何があったらそうなるんだよ……」
次元は頭を抱えた。
「いや、これは違くて」
ボツ子は真っ赤になってしゃがみ込んだ。
「あの、その」
「あわあわすんな。落ち着け」
次元は小さく息をついてボツ子を見た。
「ちゃんと可愛いから、慌てるな」
うっかり本音が漏れてしまうくらい、次元も動揺していたのだった。
おわり
鏡の前で呟くボツ子の頭上で、真っ白なフリルがヒラヒラと揺れる。
ボリュームのあるミニスカートの黒いワンピースに、これまたフリルがふんだんにあしらわれた白いエプロン。
そう。メイド服である。
ボツ子の名誉のために言っておくが、これは文化祭の衣装であって、断じて彼女の趣味ではない。
「恥ずかしい……」
幼児期だったら目をキラキラさせて喜んだであろうフリルとリボンが、今は死ぬほど恥ずかしい。
「サイズはぴったりだし、もういいや。脱ごう」
不備がないかのチェックだけを手早く済ませたボツ子は、早々に脱ごうと頭のホワイトブリムに手をかけた。
「おーいボツ子、土産のケーキ……」
ちょうどそこへ、次元が外から帰ってきた。
「!」
「!」
声も無くお互いに固まること数秒。
「何があったらそうなるんだよ……」
次元は頭を抱えた。
「いや、これは違くて」
ボツ子は真っ赤になってしゃがみ込んだ。
「あの、その」
「あわあわすんな。落ち着け」
次元は小さく息をついてボツ子を見た。
「ちゃんと可愛いから、慌てるな」
うっかり本音が漏れてしまうくらい、次元も動揺していたのだった。
おわり
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