ボツコニアン
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〜他人の受難はエンターテイメントである〜
「うわ、やったわ……」
ボツ子はため息をついた。
派手に転んだ拍子に、紙袋の中身──焼き立てのエッグタルトが、歩道の上に無残に散乱していた。
「三秒ルールって有効かな……」
しゃがみこんでタルトを拾うボツ子の前で、黒い靴のつま先が止まった。
顔を上げると、次元が煙草をくわえてこちらを見下ろしていた。
「悲惨だな」
「見りゃ分かるでしょ」ボツ子は唇を尖らせた。
「楽しそうな顔で言わないで」
「他人の不幸ってのは、いつだって愉快なもんだ」
「ヒトの不幸をエンタメ扱いですか」
ボツ子はタルトを拾って立ち上がる。
遡ること数分前。
ボツ子の視線の先で、街路樹に爪が引っかかって鳴いている猫を助けようと女性がしゃがみ込んだ。
彼女のコートの裾が、ちょうどそこを通りすがろうとした男性の足もとに広がり、男性はたたらを踏んだ。
その拍子に男性の手からパンの包みが落下、散歩をしていた犬がそれを咥えて走り出す。
飼い主の制止も聞かずに駆け出した犬のリードが街灯に絡まり、街灯が大きく揺れた。
犬が猛スピードで向かってくるのに驚いたボツ子は転んで尻餅をついたが、その直後、街灯に取り付けられていた看板が衝撃で落下してきて、ボツ子の手からタルトをはたき落とした──
ピタゴラスイッチ♪
回想の最後をそのワンフレーズで締めくくる。
次元がしゃがみ込み、ボツ子が拾い残したタルトを摘んだ。
「……三秒ルールって、有効か?」
ボツ子は頬をふくらませた。
「あなたまで言う?」
「いや、確認しただけだ」
次元はくわえた煙草を少し持ち上げ、口角を上げた。
「まあ、俺は“他人の受難”を味わう趣味はあっても、拾い食いの趣味はねぇ」
「性格わるーい!」
「おまえが一番わかってんだろ」
──笑い声の響く歩道で、猫がのんきに伸びをした。
ボツ理由:シリーズものにしたくて書き直したため。
「うわ、やったわ……」
ボツ子はため息をついた。
派手に転んだ拍子に、紙袋の中身──焼き立てのエッグタルトが、歩道の上に無残に散乱していた。
「三秒ルールって有効かな……」
しゃがみこんでタルトを拾うボツ子の前で、黒い靴のつま先が止まった。
顔を上げると、次元が煙草をくわえてこちらを見下ろしていた。
「悲惨だな」
「見りゃ分かるでしょ」ボツ子は唇を尖らせた。
「楽しそうな顔で言わないで」
「他人の不幸ってのは、いつだって愉快なもんだ」
「ヒトの不幸をエンタメ扱いですか」
ボツ子はタルトを拾って立ち上がる。
遡ること数分前。
ボツ子の視線の先で、街路樹に爪が引っかかって鳴いている猫を助けようと女性がしゃがみ込んだ。
彼女のコートの裾が、ちょうどそこを通りすがろうとした男性の足もとに広がり、男性はたたらを踏んだ。
その拍子に男性の手からパンの包みが落下、散歩をしていた犬がそれを咥えて走り出す。
飼い主の制止も聞かずに駆け出した犬のリードが街灯に絡まり、街灯が大きく揺れた。
犬が猛スピードで向かってくるのに驚いたボツ子は転んで尻餅をついたが、その直後、街灯に取り付けられていた看板が衝撃で落下してきて、ボツ子の手からタルトをはたき落とした──
ピタゴラスイッチ♪
回想の最後をそのワンフレーズで締めくくる。
次元がしゃがみ込み、ボツ子が拾い残したタルトを摘んだ。
「……三秒ルールって、有効か?」
ボツ子は頬をふくらませた。
「あなたまで言う?」
「いや、確認しただけだ」
次元はくわえた煙草を少し持ち上げ、口角を上げた。
「まあ、俺は“他人の受難”を味わう趣味はあっても、拾い食いの趣味はねぇ」
「性格わるーい!」
「おまえが一番わかってんだろ」
──笑い声の響く歩道で、猫がのんきに伸びをした。
ボツ理由:シリーズものにしたくて書き直したため。