第4話
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「…… なーんてな」
唐突にルパンの身体が離れた。
目を開けると、彼は乱れた衣服を整えていた。
「冗談だよ、冗談」
呆然とする私を見下ろしてルパンはにやりと笑った。
「なーんも教えてくんないから、ちょっと意地悪したくなっただけ」
彼が本気で知りたいと望んでいたら、この世界に歪みを引き起こしてでも秘密を暴いただろう。
つまり彼は本当に私をからかっただけなのだ。
ルパンはよっこいせ、と掛け声をかけて立ち上がった。
私の手を引っ張って身体を起こしてくれる。
「さて、続きやるかぁ」
ラップトップを抱え、何事もなかったかのようにスタスタと出て行ってしまった。
その背中を見送りながら、私はほっと息をついた。
ズルズルとソファから滑り落ちる。
床にへたり込んで、両手で火照った顔を覆った。
からかわれただけだと分かってホッとしている一方で、なぜか残念に思っている自分に驚く。
「あぁ……もう……」
私はため息をついた。
(好きだなんて言えない)
歪みを修正できなくなって世界が壊れてしまう前に、ルパンを元の世界に戻さなきゃいけない。
それは分かっているけれど……。
『俺と来るよな?』
いつかの言葉が耳に蘇る。
ジョンたちと連絡がとれないこの状況につけ込んで、中途半端な関係をずるずると続ける自分に嫌気がさす。
私は顔を覆ったまま、しばらくその場にうずくまっていた。
唐突にルパンの身体が離れた。
目を開けると、彼は乱れた衣服を整えていた。
「冗談だよ、冗談」
呆然とする私を見下ろしてルパンはにやりと笑った。
「なーんも教えてくんないから、ちょっと意地悪したくなっただけ」
彼が本気で知りたいと望んでいたら、この世界に歪みを引き起こしてでも秘密を暴いただろう。
つまり彼は本当に私をからかっただけなのだ。
ルパンはよっこいせ、と掛け声をかけて立ち上がった。
私の手を引っ張って身体を起こしてくれる。
「さて、続きやるかぁ」
ラップトップを抱え、何事もなかったかのようにスタスタと出て行ってしまった。
その背中を見送りながら、私はほっと息をついた。
ズルズルとソファから滑り落ちる。
床にへたり込んで、両手で火照った顔を覆った。
からかわれただけだと分かってホッとしている一方で、なぜか残念に思っている自分に驚く。
「あぁ……もう……」
私はため息をついた。
(好きだなんて言えない)
歪みを修正できなくなって世界が壊れてしまう前に、ルパンを元の世界に戻さなきゃいけない。
それは分かっているけれど……。
『俺と来るよな?』
いつかの言葉が耳に蘇る。
ジョンたちと連絡がとれないこの状況につけ込んで、中途半端な関係をずるずると続ける自分に嫌気がさす。
私は顔を覆ったまま、しばらくその場にうずくまっていた。