ピザと缶ビールと煙草を買って部屋へ戻ると、綾はベッドに座って、例の預かり物だという拳銃を矯めつ眇めつしていた。


男物のワイシャツを着て、濡れた髪をそのまま背中におろしている。


どうやら先にシャワーを済ませたらしい。


「そのシャツはどうした」


「あぁ、これ？　トラックの座席にクリーニング屋の袋があったから、そこから拝借したの」


悪びれることもなく、笑顔で答える。


うすうす気づいてはいたが、これでトラックが彼女の物ではないと明らかになったわけだ。


やっと訊きたかった質問ができる。


「お前さん、何モンだ？　何をやらかした」