第3話
name change
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しかし次の瞬間には次元の手から受け取ったボディガードを構え、眉根を寄せて不満顔をする。
「でもこの子、気難しいの。ほら、昨日山道で撃ったでしょ? あの時にはもうメンテを済ませてあったんだけど、撃ったら弾道が照準よりやや右に逸れて。さっき調整し直して照準に合わせたんだけど……」
「わざと逸らしてあるのかもな」
綾は頷いた。
「そう。持ち主のクセかもしれないって思って。依頼を受けた時にちゃんと訊いておくべきだったわ」
綾はボディガードをカバンに戻した。
「今日が納期だから、受け渡しに行って訊く事にするわ。もしもクセなら、その場で元に戻しても良いから」
「アフターフォローも万全って訳か」
「まだ駆け出しですから。サービスしないとね」
そう言って、綾は出かける支度を始めた。
「これからすぐ依頼人に会いに行くわ。次元はどうするの?」
「俺か。そうだな……」
「決まってないなら、すぐ戻ってくるからここで待ってて。一緒に朝食でも食べましょうよ」
ひとの返答も待たずに勝手に決めて、彼女は笑顔で振り向いた。
無垢な少女のようなその笑顔に負けて、次元は黙って頷いた。
「でもこの子、気難しいの。ほら、昨日山道で撃ったでしょ? あの時にはもうメンテを済ませてあったんだけど、撃ったら弾道が照準よりやや右に逸れて。さっき調整し直して照準に合わせたんだけど……」
「わざと逸らしてあるのかもな」
綾は頷いた。
「そう。持ち主のクセかもしれないって思って。依頼を受けた時にちゃんと訊いておくべきだったわ」
綾はボディガードをカバンに戻した。
「今日が納期だから、受け渡しに行って訊く事にするわ。もしもクセなら、その場で元に戻しても良いから」
「アフターフォローも万全って訳か」
「まだ駆け出しですから。サービスしないとね」
そう言って、綾は出かける支度を始めた。
「これからすぐ依頼人に会いに行くわ。次元はどうするの?」
「俺か。そうだな……」
「決まってないなら、すぐ戻ってくるからここで待ってて。一緒に朝食でも食べましょうよ」
ひとの返答も待たずに勝手に決めて、彼女は笑顔で振り向いた。
無垢な少女のようなその笑顔に負けて、次元は黙って頷いた。