綾は部屋に持ち込んだ大きなカバンを開けて、中から取り出した物を次々にベッドの上に放った。


スミス&ウェッソンM500 。


ルガースーパーレッドホーク。


デザートイーグル。


どれも破壊力抜群の化物銃ばかりだが、どうやら少し手入れが不十分なようだ。


「他にもブローニングM2とかMP7とか」


「ビンラディンでも狙ってるのか」


次元は思わず茶々を入れた。


「ふふっ、さぁね。あのイングラムも荷台にのってたのよ」


綾はプファイファー・ツェリスカを
渋い顔で手にしながら口を開いた。


「スマートじゃない銃ばっかり。私こういうの、好きじゃないのよね」


そう言って、また銃をカバンに戻していく。


「でも、ろくに手入れもしないで放置してるのが許せなくて。それで、車ごと持ってきちゃった」


子供みたいにペロッと舌を出す。


「綺麗にしてボディガードと一緒に返してあげるから良いでしょ。宣伝にもなるし」


次元は呆れて言葉もなかった。