Dom/Subユニバース パロ


「あの、伊東課長…?大丈夫ですか?顔色が優れないようですが……」

「……え?……そう見えちゃう?」

「はい。……やはり、土暮のことを気にしてるんじゃ…」


 眉を下げながらそう言ってくるのは、紡希と同期の藤堂平助だった。部署は違えども、よく自分と彼女に会うために顔を出しては仕事を手伝ってくれる可愛い部下だ。

 そんな彼に、自分の調子が悪いことを見抜かれてしまうとは思っていなかった。取り繕うことには慣れているつもりだったのだが、流石に上手くいかなかったか。なんてことを考えながら、手元のペンをくるりと回した。


「まあ、確かにあの子のことは気になってるよ。ウチはDomかSwitchの人くらいしかいないからさ。よりにもよってSubになっちゃうなんて可哀想だなって」

「未分化から変異するなんて……都市伝説か何かだと思ってました。本当に実在するんですね」

「ホントね。えっと…藤堂君はSwitchだったよね?あの子が何か困ってたら助けてあげてほしいんだ」

「え、僕が…ですか!?そこは伊東課長が面倒を見た方がトラブルにならないんじゃ……」


 彼の言うことは正しい。Subにさせてしまったのは自分なのだし、彼女の面倒を見るのは自分が最も適している。

 だが、彼女の運命を縛り付けたくないのだ。自由に、自分のことを慕って追いかけてくる姿を見ていたい。ダイナミクスに縛られて苦しむ彼女なんて、絶対に見たくない。


「……これは、僕のワガママだよ。あの子がどうしても僕がいいって言うなら…面倒を見るけど」

「伊東課長のご意向に水を差してしまうのは申し訳ないですが、土暮は貴方が面倒を見た方がいいかと…思います。それが一番安全ですし…。妙なトラブルの抑制にも繋がるかと……」

「さっきも気になったけど、そのトラブルって何?具体例とかは?」

「加納さんとか篠原さんとか…あとは三樹三郎さんが土暮にちょっかいを出したらどう思います?」

「加納君とか篠原君はまだいいけど、三樹三郎があの子に手を出したらぶっ飛ばす自信はあるね。三日くらい入院させるよ」

「……そういうことです。アイツが…土暮が他のDomのコマンドに従っているところを見てしまったら……大変なことになりかねません。貴方はこの部署で最も強いDomですから」


 そこまで言われて、藤堂が危惧していたことをようやく理解する。強いDomはコマンドの強制力も強く、そして一度運命の相手と出会ったら執着してしまう性質を持っているとのことだ。今まで運命の相手なんて出会ったことはなかったが、今日彼女をSubに変異させたことで擬似的にだが、運命の相手になってしまったのだ。自分が彼女に…土暮紡希に特別な感情を抱いてしまったということになってしまう。

 元から、自分を慕ってくれる彼女のことは嫌いではなかった。世話の焼ける人間だが、それでも愛嬌はあるし真面目なところも印象が良い。ダイナミクスによる偏見というものも特にないみたいで、自分がDomの中でも上位存在だと知っても物怖じしないところも、非常に好感が持てた。

 伊東が束ねる部署に所属する者たちは、皆伊東の内面や仕事ぶりを見て入ってきている者ばかりだ。中には、権力や金目当てでやって来る馬鹿もいるし、最初は土暮紡希も同じようなタイプの人間だと思っていたのだ。

 だが、彼女はそんな馬鹿な人間とは違った。絶対に自分のことが好きなのに、それを表に出そうとせず、真面目に仕事に取り組んで貢献しようとする。普通の人よりも不器用な面は目立つが、それでも今まで見てきた頭の弱い者たちよりも遥かに印象が良い。何より、正直者で誰よりも誠実であろうとするところは……。


(人として好きになれるんだよねぇ…)


 ため息を吐きながら真っ暗な液晶画面を見つめる。部下である阿部十郎に彼女の世話を任せたのは、彼が今一番暇していたからだ。それに、阿部は既にパートナーがいるDomであり、紡希とも仲がいい。以前も「土暮は妹みたいなものなので!」と言っていたくらいだし、彼女も阿部のことは兄のように慕っているはずだ。というより、彼女は我が部署の人員全員に懐いているから本当は誰でも良かったのだが。


「土暮は阿部さんに任せたんでしたっけ」

「まぁ…ね。そろそろ連絡があってもいい頃だと思うんだけど……」


 端末を見つめ、本日何回目かのため息を零した。──と、その時だった。突然外が騒がしくなり、血相を変えた阿部が紡希を抱えたまま現れ、思わず目を見開いてしまった。


「い、伊東課長ッ!!土暮がッ!!」

「お、落ち着いてください阿部さん!!土暮に何があったんですか!?」


 阿部の腕に抱かれている彼女は、眠っているようだが酷く魘されている。慌てて立ち上がって駆け寄ると、紡希は今までに見たことも無いほどに眉根を寄せて呻き声を上げていた。


(これは……もしかして…サブドロップ……!?)


 苦しげに息をして、脂汗をかいている彼女を数秒見つめてからその結論に至った。

 サブドロップとは、Subが精神的に不安定になったり、緊張しすぎたりする時に発生する現象のことを指す。特にDomとの信頼関係が上手くいってないときや、Domがプレイ中にケアをしなかった場合に起こりやすく、重症の場合は死に至る可能性もあるほど危険な状態だ。

 このまま放置していたら、彼女も危ないかもしれない。そう判断して、紡希を横抱きしながら仮眠室に向かう。一秒たりとも無駄にはできない。


「藤堂君、阿部君。この子の体調が万全になるまで、ここで様子を見てるから。後のことは、頼んだよ」

「しょ、承知しました!!」

「人払い済ませときますね、課長!!」


 素直に返事をする藤堂と、余計な気を回そうとする阿部は非常に対象的に見える。だが、それにツッコミを入れる時間もない。抱え直して扉を開けてから、簡素な部屋に足を踏み入れる。後ろ手で扉を閉めて鍵をかけると、あっという間に密室の完成だ。


 これからすることは、グレーゾーン……ギリギリ犯罪行為にならないラインのプレイだ。まだ正式に契約していないDomとSubがプレイをすることは、今の法律では犯罪とされている。しかし、互いの合意がある場合、または救助としてなら認可されるのだ。


「…ごめんね。……僕のせいで、こんなことになっちゃって…」


 彼女をベッドに下ろしてから、青白い頬に指先で触れる。汗でファンデーションが取れているところがあるのか、触り心地に少しの差がある。もちもちとした頬は意外にも触っていて心地よくて、そのまま指先を沈めて、弾力を楽しんでしまう。


「って……こんなことしてる場合じゃないって…!起きて!起きて土暮君!!」

「……っ……ぁ……ぐ……う…ぅぅ…っ」

「このままだと、ずっと寝たきりになるかもしれないよ!!僕のために働くことが、君の生き甲斐なんでしょ!?ちょっとそれはどうかと思うけどさ!!」


 声をかけて、手を握る。普段は湯たんぽのようにあたたかい手は、今はひんやりと冷たくなっている。恐らく、サブドロップのせいだろう。自分の体温を分け与えるように、握りつぶさない程度に手に力を入れて、声をかけた。


「ねぇ、起きてよ…!!僕が悪かったから……!!お願い、目を覚まして……!!君に死なれたら、僕が困るんだよ…!!」


 自分を困らせたくないという気持ちが先走りすぎたせいで、このような惨事になってしまったのだろう。真面目すぎる性格と、自分を愛せない難儀な性質と、Subの本能が見事なまでにぶつかり合ってしまったのだろう。

 可哀想だと思えるし、彼女がこうなってしまった原因は自分にある。…………そう、自分のせいなのだ。


(……なのに、なんで。……なんで、こんな…)


 自分のせいで苦しむ彼女を見るのは心が痛む。……この感情は本物だ。だが、それ以外にも強い感情が働いている。動いてしまっている。


(……僕のせいで、人生めちゃくちゃにされるなんて…ね。君も思いもしなかったでしょ)


 少しかさついている唇に視線をやり、すぐに逸らす。隠すべき、押し殺すべき感情がぶわりと溢れて、理性を飲み込んでいく。それが良くないものだと分かっていても、醜い本能は追い求めてしまうのだ。愛というものを。


「…………これで、僕たち“お揃い”だね」


 干渉しすぎず、一定の距離を保って接する。そうすることで、自分にとって彼女が特別な存在であるということを自覚させないようにしていた。だが、彼女がSubになってしまったことで、その関係に亀裂が走った。

 本来なら、本当なら、その事実に悲しむべきだろう。もう、元の関係には戻れないのだ。……だが、それでもDomとしての自分は、本能は心の底から今の現状を喜んでいる。


(こんなの、最低だ……!!……でも、ようやく…向き合っても…良いってこと……なんだよね?)


 目が離せない、手のかかる子。最初はそう思っていたのに、純粋な好意を向けられていくうちに、芽生えてはいけない感情が花開いてしまった。言葉にするのもおぞましくて、彼女には絶対に聞かせられない言葉の一つ。


「……好き……なんだよ、君のこと。……君が、僕をそうさせたんだよ」


 柔らかく小さな手を握り直す。指同士を絡めて、優しく優しく握ってやって、包み込む。目の前の臆病な人間に、告げてはならない言葉を並べ立てて、ほんの少しだけ距離を詰める。


「君みたいな子は、タイプでもなんでもないのになぁ……。なんか僕、おかしくなっちゃったみたい。だからさ…君は責任を取るべきだと思うんだよ」

「…………ぅ…あ………………」

「だから、起きて。……起きないと、君が本気で嫌がることするけど……いい?」

「……ぇ……ん…?……ぁ…」


 彼女の重たい瞼がゆっくりと開いて、宝石みたいに輝く瞳が真っ直ぐに自分だけを見つめてくる。寝ぼけているようで、ぼんやりとした情けない顔でこちらを見上げている姿は滑稽に見えるが、そんな所も愛らしいと思ってしまう。嗚呼、かなり毒されている。彼女という毒牙にやられてから、毎度毎度情けないことに、彼女のことを可愛いと思ってしまうのだ。


「いとぉ……さん……?」

「うん、僕だよ。……一人にして…本当にごめんね。怖かったでしょ?……無責任で、本当にごめん」

「え……?なん、で…?……ここ、は…?」

「会社の仮眠室だよ。人払いも済ませてるし、今日の仕事もある程度は終わらせてあるから。……後のことは服部君たちがどうにかしてくれると思うし…」


 覇気のない声で狼狽えながら、紡希はゆっくりと起き上がる。背中を支えてやりながら身体を起こすと、彼女は首を傾げてこちらを見つめてくる。


「いとう…課長…?……仮眠室…?」

「君、サブドロップになってたんだよ。……多分、今もその余波が残ってると思う。だから僕が……ケアしてあげる」

「ケア……ですか?えっと…な、なんですか…?それ……」

「……とりあえず、軽めのプレイをしていくから。変なコマンドは使うつもりはないけど、念の為セーフワードを決めておこうか」

「せ、セーフ…ワード……?」


 寝起きすぎるせいで頭が働いていないのだろうか。ぼんやりとした顔でオウム返ししてくる彼女に、伊東は素直に可愛いかもしれないと思いながらも呆れた。それはもう盛大に。


「君がセーフワードを言えば、僕は必ず止まる。プレイ中に相手を必ず制止させる魔法の言葉みたいなものだよ。なるべく呼びやすいものがいいかな」

「えっと……じゃあ…サバ缶で」

「え!?サバ缶!?」

「サバ缶の水煮……今日使わないとそろそろ期限がヤバそうなので……忘れないためにも、サバ缶でお願いします…!!」

「セーフワードがサバ缶って……聞いたことないよ…。まあ、いいけど。じゃあ、始めるよ」


 警戒もせず、無垢な目で見つめてくる紡希に罪悪感が湧いてくる。だが、これはあくまでも救助活動だ。そう言い聞かせて、適切なコマンドを思案し、口にする。


「……土暮君、“ Kneel座り直して”」
「あ、ぅっ……」


 まだコマンドに従うことに慣れていないのか、躊躇いながらも身体を動かし、紡希はベッドの上で正座をした。居心地悪そうに視線をキョロキョロと動かしては、こちらの様子を窺ってくる。その様子を可愛いと思いつつ。頭に軽く手を置いた。


「よし、“ GoodGirlよくできました”」
「っ……は、はい…!」

「ちゃんとお座りできて偉いね。……それじゃあ次は……“ Look僕の目を見て”」

「え、ぁ…はい…?」


 簡単なコマンドを指示して、達成出来たら褒めてやる。これだけでも、今の彼女にとっては猛毒になりかねない。慎重に、圧をかけないように。心を落ち着かせながら彼女のほんのりと赤く染まった頬に手を伸ばして、そっと撫でる。


「“ GoodGirlいい子だね”」

「あ、ぁっ…………ありがとう、ございます…っ」

「緊張しないで。……大丈夫、ゆっくりやっていこうね」


 怖がらせないように、優しく声をかける。彼女もかなり緊張している様子だったが、段々と肩の力が抜けてきている。自分が褒める度に頬を赤く染めて、瞳を潤ませる。Subとしての本能が刺激されて、快楽を拾い始めているのだろうか。どちらにせよ、彼女の容態が安定してきたら中断しなければならない。合意はあるとはいえ、これ以上のプレイは危険かもしれない。


「い、いとう……課長……」

「ん…?どうしたの?」

「あ、ぇっ……と……その…あの…っ」

「…………“Say言ってごらん?”」

「うっ……ぐ…ぅ…!!……あの、わたしっ…なんか……からだが、おかしくて…っ!!」

「……おかしい?具体的には?」

「あつ、くて……課長の、こえ…聞いてると……全身が、ピリピリして……へんな、感じで…」


 プレイ中に起こる快楽に動揺しているようで、小刻みに震えながら、頬を赤らめさせながらこちらを見つめてくる。小動物のように、怯えと“期待”の目で見つめてくる彼女に、伊東は小さく苦笑した。


「“ GoodGirlよく言えました”……そうだね。君が今感じてる異変は生物の反応として正しいものだよ」

「正しい……ですか?」

「うん。DomとSubのプレイっていうものは、軽いものならこのくらいのじゃれ合いくらいの物で済むけど……基本的に快楽を伴うものだからね。流れに身を任せると、最終的に身体を重ね合わせることになるかもしれない」

「えっ……!?」

「義務教育でも習うはずなんだけどね。……そういえば、僕のDom性はかなり優秀だって言ったよね?」

「あ、はい……病院で、うかがいました」

「うん、覚えてて偉いね。……じゃあ、今日Subになったばかりの君のSub性は強いと思う?それとも、普通?」


 わざと首を傾げてそう問えば、彼女は潤んだ瞳を僅かに伏せて、そのまま頭を横に振った。


「……私は…今…もっとも弱いSubなんじゃ…ないんですか?」

「…いちばん弱いかどうかは分からないけど、それでも今の君のSub性ははかなり弱いよ。例えるなら、デコピンされただけで吹き飛んじゃう、みたいな感じかな?」

「で、デコピンで……?」

「例え話だよ。真に受けないでって」

「う…すみません……」

「別にいいよ。……話戻るけど、とにかく君はかなり弱いんだ。そこら辺にいる低俗なDomからのコマンドですら真に受けて強く影響されちゃうと思うよ」

「つよく…影響……?」 

「…えっとね…つまり……」


 彼女はダイナミクスについての認識が甘い。それは仕方ないことだが、このまま野放しにするのはやはり危険だ。ここは、心を鬼にして“教育”と“指導”をしていかなければならないだろう。

 ベッドに押し倒して、馬乗りになる。そのまま顔を近づけると、彼女は顔を真っ赤に染めてわかりやすく狼狽えた。そこですかさず「“Stop”(動かないで)」と伝えると、彼女は時間が止まったかのように硬直した。

 それを優しく褒めてやりつつ、身体を…顔を彼女に近づける。Domの本能が揺さぶってくるが、間違ってもこんなところで身体を重ねる訳にもいかない。これは、あくまでも警鐘だ。彼女のための。


「……こうやって、知らない男の人に迫られたら嫌でしょ?」

「……?」

「……ん〜…?あれれ?もしかして嫌じゃないの…?」

「ん……知らない人なら怖い、です…けど……でも…」


 宝石のようにきらりと輝く瞳が、真っ直ぐにこちらを射抜いた。


「……でも、あなただから……。あなたになら……私、何をされても……平気…なので。嫌じゃない…です」

「っ……!?」


 ふにゃりと目を細めて笑う。そのあまりの愛らしさに、純粋な瞳に、息を飲んでしまう。どこまでも真っ直ぐで、穢れを知らない無垢な顏。それに微笑まれた瞬間、Domの本能が、自身の良心が同時に叫んだ。


(……この子は、絶対に僕が守らないと…!!)


 目の前の獲物を自分のモノにしたい支配欲と、絶対に守るという使命感。それらが同時に脳を侵食していくが、かぶりを振ってなんとか思考を切り替える。


「と、とにかく……こうなったらダメってことは理解できてる?」

「んー……そうですね…。抵抗もできないですし……普通だったら、襲われたり…しますね…?」

「そうそう。だから危ないんだよ。僕は理性も強いし、Domとしての格も割と高めだから変なことになりにくいけど……低ランクのDomは、Subに飢えているって聞くからね。見境なく襲われる可能性もあるから、本当に気をつけてね」

「大丈夫ですよ〜、私に手を出すモノ好きなんてこの世に存在しませんから〜」

「こら、ヘラヘラしないの」


 押し倒されているというのに、危機感も抱かず呑気に笑う彼女に対してやはり心配してしまう。ただの上司と部下という関係なのに、何故ここまで気にかけてしまうのだろうか。そんなことを考えながら彼女の上から退いて、床に片膝をついた


「とにかく、これで少しは気分も良くなったかな?僕もあまりプレイはしたことないからわからないんだけど…」

「えっと……そう、ですね…。なんだか、ふわふわしてて……もっかい、寝れそうです…」

「そっか。……とりあえずそろそろ定時になるし、今日はもう帰ろうか。家まで送ってくから住所教えてもらえる?」

「えっ…!?い、いえいえ!そんな、悪いですよ…!」

「こうなったのも僕のせいなんだから、君は僕に甘えていいんだよ?僕、特別な相手もパートナーもいない独り身だし」

「で、でもっ……私、迷惑じゃ…」

「迷惑って思ってたら、僕は最初から君のことを誘ってないよ。これは、僕のやりたいこと。君を助けて導きたいって思った僕のわがまま」


 だから、気にせず寄りかかって欲しい。心からの言葉をそのまま伝えると、紡希は目を見開いて、やがてふにゃりと笑った。その顔が無性に愛らしく見えて、胸の奥がキュウッと締め付けられてしまった。不整脈かもしれない。時間が出来たら病院に行くのも一つの手かもしれないなと思いながら、脳天気な顔で笑う彼女に笑いかけた。

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