桐生一馬、最後の戦い

「これで俺達極道の役目は終わったんだ。そうだよな、桐生さん。」
 どこまでも青く、静まりかえった海に、大吾はひとり問いかけた。
 波間に消えた男の答えは、二度と返ってこない。
 あの日、錦山と名乗る老人が歌舞伎町に現れるまで、海底深くに眠るこの国の闇を信じる者など、誰もいなかったのだ。
1/1ページ
    スキ