第二話
夢小説設定
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今日は、毎日遊びに来てくれるハクが来てくれなかった。スウォンはいつも通り遊んでくれたけど、遊んでる途中にすっごく気になることを呟いてたの。
「ヨナ、あの離宮って、誰が住んでいるんですかね?」
私の三つ上の従兄弟であるスウォンは10歳なのに凄く賢くて、いつでもなんでも教えてくれる。
数年前にユホン様が亡くなってから以前のように頻繁に城に来ることはなくなってしまったけれど、変わらず優しいままだ。
「言われて見れば...そうね、私もあの離宮、“行ったことが無い”の!七年間で城の中は大体探検したけれど...行こうとすると、必ず父上に止められるのよ。」
「...今日の夜、行ってみましょうか。ヨナは気付いていないかもしれませんが、陛下と王妃が夜に良く、あの離宮に向かわれているんですよ。」
「そうなの?それは行ってみたいわ!」
やっぱり、スウォンは私を最高に楽しませてくれる。今夜が楽しみだなあ...
「ヨナ、ついてきてください」
夜。すっかり外が暗くなると、スウォンが私に囁きかけた。私も、わかった!と頷いてスウォンのあとをそろそろと着いていく。
途中、何度か衛兵に見つかりそうになったけれど、スウォンが機転を効かせて隠してくれた。
そして、ついに離宮の前にたどり着いた。窓からは橙色の温かい灯りが漏れていて、私達はその窓の下に身を隠す。
『...~~』
『~!』
離宮の中から、聞き慣れた父上と母さまの楽しげな笑い声と、聞き慣れない鈴を鳴らすような声が聴こえてくる。
スウォンと頷き合って、そろそろと窓から中を覗いてみると、そこには笑顔を咲かせる父上に微笑む母さまが居た。
その近くには、こちらに背を向ける形で寝台に座って綺麗な女の人に髪に櫛を通されてる少女が居た。
「誰なんでしょうね...あの女性は。」
スウォンがそっと囁くと、丁度その少女が横を向いて顔が見えた。その瞬間、私達は目を奪われた。
綺麗...。
少女の横顔は息を飲むほどに綺麗で、私が見たことのあるどんなに綺麗で繊細な造りの人形よりも作り物めいた輝きがあった。
隣にいたスウォンも、うっとりとした表情でその少女を見つめている。
その時、少女が不意に首を傾げてこっちを見た。
私達は急いで隠れる。
「どうしたの、リン?」
「母上...いえ、何かに見つめられているような気がしたものでして。」
「そうか...ズシ、すまないが窓を閉めてやってくれないかね?」
「御意。」
足音が近づいてきてばれやしないかと心配だったけど、窓が閉まる音がしたあとは何もなかったから、きっとばれなかったのね。
「あの女性は誰なんでしょうね...。さ、部屋に戻りましょうか、ヨナ。」
「ええ!」
「ヨナ、あの離宮って、誰が住んでいるんですかね?」
私の三つ上の従兄弟であるスウォンは10歳なのに凄く賢くて、いつでもなんでも教えてくれる。
数年前にユホン様が亡くなってから以前のように頻繁に城に来ることはなくなってしまったけれど、変わらず優しいままだ。
「言われて見れば...そうね、私もあの離宮、“行ったことが無い”の!七年間で城の中は大体探検したけれど...行こうとすると、必ず父上に止められるのよ。」
「...今日の夜、行ってみましょうか。ヨナは気付いていないかもしれませんが、陛下と王妃が夜に良く、あの離宮に向かわれているんですよ。」
「そうなの?それは行ってみたいわ!」
やっぱり、スウォンは私を最高に楽しませてくれる。今夜が楽しみだなあ...
「ヨナ、ついてきてください」
夜。すっかり外が暗くなると、スウォンが私に囁きかけた。私も、わかった!と頷いてスウォンのあとをそろそろと着いていく。
途中、何度か衛兵に見つかりそうになったけれど、スウォンが機転を効かせて隠してくれた。
そして、ついに離宮の前にたどり着いた。窓からは橙色の温かい灯りが漏れていて、私達はその窓の下に身を隠す。
『...~~』
『~!』
離宮の中から、聞き慣れた父上と母さまの楽しげな笑い声と、聞き慣れない鈴を鳴らすような声が聴こえてくる。
スウォンと頷き合って、そろそろと窓から中を覗いてみると、そこには笑顔を咲かせる父上に微笑む母さまが居た。
その近くには、こちらに背を向ける形で寝台に座って綺麗な女の人に髪に櫛を通されてる少女が居た。
「誰なんでしょうね...あの女性は。」
スウォンがそっと囁くと、丁度その少女が横を向いて顔が見えた。その瞬間、私達は目を奪われた。
綺麗...。
少女の横顔は息を飲むほどに綺麗で、私が見たことのあるどんなに綺麗で繊細な造りの人形よりも作り物めいた輝きがあった。
隣にいたスウォンも、うっとりとした表情でその少女を見つめている。
その時、少女が不意に首を傾げてこっちを見た。
私達は急いで隠れる。
「どうしたの、リン?」
「母上...いえ、何かに見つめられているような気がしたものでして。」
「そうか...ズシ、すまないが窓を閉めてやってくれないかね?」
「御意。」
足音が近づいてきてばれやしないかと心配だったけど、窓が閉まる音がしたあとは何もなかったから、きっとばれなかったのね。
「あの女性は誰なんでしょうね...。さ、部屋に戻りましょうか、ヨナ。」
「ええ!」