第二話
夢小説設定
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「カナ、ズシ!速くこっちに来て!」
リンの嬉しそうな声に二人が腰をあげた。
今日で十歳になるリンは、年齢よりも落ち着いている常とは違い、随分と興奮している様だった。
リンよりもひとつ歳上のカナとリンと同い年のズシは、四年前から彼女の従者だった。二人とも整った顔立ちで、将来が楽しみである。
二人が彼女のもとに着くと、そこには美しい黒い毛並みの子馬に頬擦りをするリンの姿があった。
「父上がね、誕生日にくださったの!」
実は、女武人として修行の最中であるカナは自分が十歳になる年にイル王から美しい芦毛(灰色)の子馬を貰っていたのだが、リンはそれが羨ましくてならなかったようだ。
そんなリンの隣には、これまた美しい白毛の子馬が立っていた。
「その子馬はズシのものだよ。ズシももう十歳になるからねぇ」
リンの近くでにこにことしていたイル王が言う。
その言葉に、ズシは恐る恐る白い子馬に手を伸ばした。
軽く嘶いた子馬がズシにすりよると、ズシは驚いたように声をあげた。
「ふふ、気に入ったかい?」
イル王が二人にそう聞くと、リンは王に飛び付いて心からのお礼を述べ、ズシは膝まずいて感謝の意を示した。
「私、この子のことカザンって呼ぶわ!ズシは?名前、どうするの?」
リンの問いに、ズシは考え込んだ。
その後、何かを思い付いたように声をあげた。
「バイ(中国語で白という意味。パイともいう)...バイという名前にします」
「バイ...良い名ね!その子にとても良く似合っているわ!」
リンの嬉しそうな声に二人が腰をあげた。
今日で十歳になるリンは、年齢よりも落ち着いている常とは違い、随分と興奮している様だった。
リンよりもひとつ歳上のカナとリンと同い年のズシは、四年前から彼女の従者だった。二人とも整った顔立ちで、将来が楽しみである。
二人が彼女のもとに着くと、そこには美しい黒い毛並みの子馬に頬擦りをするリンの姿があった。
「父上がね、誕生日にくださったの!」
実は、女武人として修行の最中であるカナは自分が十歳になる年にイル王から美しい芦毛(灰色)の子馬を貰っていたのだが、リンはそれが羨ましくてならなかったようだ。
そんなリンの隣には、これまた美しい白毛の子馬が立っていた。
「その子馬はズシのものだよ。ズシももう十歳になるからねぇ」
リンの近くでにこにことしていたイル王が言う。
その言葉に、ズシは恐る恐る白い子馬に手を伸ばした。
軽く嘶いた子馬がズシにすりよると、ズシは驚いたように声をあげた。
「ふふ、気に入ったかい?」
イル王が二人にそう聞くと、リンは王に飛び付いて心からのお礼を述べ、ズシは膝まずいて感謝の意を示した。
「私、この子のことカザンって呼ぶわ!ズシは?名前、どうするの?」
リンの問いに、ズシは考え込んだ。
その後、何かを思い付いたように声をあげた。
「バイ(中国語で白という意味。パイともいう)...バイという名前にします」
「バイ...良い名ね!その子にとても良く似合っているわ!」