雷門に吹く新しい風
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雷門中が誇るサッカー部サッカー棟。
通常の中学部活の部室のレベルではありえないレベルの質と広さを備えた、雷門中を代表する建物だ。
今からそこは、戦場とでも呼ぶべき状態になっていた。
さすがに騒ぎが大きくなってきたからか、第二グラウンドで試合をする訳にはいかず、サッカー棟グランドで勝負は行われることになったのである。
「ほぉ、立派なモンだ」
「さっすがサッカー名門校、すっごい施設ですねぇ」
「無駄口はいい。」
おー怖い怖い、キャプテンさん、全く苛立ちを隠そうとしてないんだから。
相当怒らせちゃったみたいだ。
「古株さん、審判をお願いします。」
「それでは、練習試合を始める!雷門中サッカー部...対...ええと...」
そういえば名乗ってなかった、というか私達チーム名とかあったっけ...?
「一先ず、黒の騎士団とでも呼んでもらおう」
黒木さん!?いつの間に来ていたんだろう。
入学式、私達の任務初日でもあるし、監視に来ててもおかしくないけれど...黒の騎士団ってのはどうなの...黒木だから黒騎士ってコト?
何か納得いかないけど、まぁ...いいか。
しかもちゃっかりアピールしたけど私達の監督らしい、えぇ?
サッカーに関しては指示なんて聞くつもりないんだけどなぁ...。
「さぁ、試合を始めたまえ」
「では...これより雷門中サッカー部対、黒の騎士団の試合を始める!両者共、フェアなプレイを心掛けるように!」
「はい!」
「勿論」
正直、雷門を潰して監視しろと指令を受けたはいいけれど、なぜ雷門なのかは私も分かっていない。
確かに雷門は今の中学サッカーの始まりとある意味言っていいとは思うけれど、ランクAに位置している通り、フィフスの指示にも従っているし。
まぁ何かしらの意図はあるのかもしれないけれど...正直腑抜けているというか、ガッカリというか。
雷門と言えばやっぱり憧れはあったし、あの伝説のイナズマジャパン、イナズマイレブンの始まりの場所でもあるのに、そんな学校でもフィフスには何もできないんだなっていう...。
フィフスの恐ろしさ自体は私も身をもって味わっているし、逆にその恩恵を受けようともしているのだから何も言えないんだけれど。
ふと観客席を見ると、騒ぎになっていたせいかチラホラと観客が集まって来ていた。
サッカー好きってよりは野次馬だよな~、あっ、女の子も何人かいる。
入学式初日から悪目立ちしちゃってるなぁ、当たり前だけど。
夢見ていた平穏な中学生活はどうにも送れそうにはない。
そんなことを考えながらポジションにつく。
京介がセンターFWに、私がセントラルMFへ、正直他の面々は私達からしたらいてもいなくても...まぁ。
試合開始を告げるホイッスルが鳴る、雷門ボールからのスタートだ。
「水月、任せる」
「オッケー京介、任された!」
京介は私達へ後ろを任せ、前へと上がっていく。
ボールを持った雷門選手達が駆けあがってくる。
「あんた達、指示通り頼むよ!上がりな!10と11へ!」
DFへ指示を出しながら自分はゴール前まで下がって...
「11から10へ!」
片方にマークを移行...自分が11番の選手へとついて...
「おい!神童!こっちにボール回せ!」
ちょろいなぁ。
ボールを要求した11番へとパスが来る、私は全体のポジションを見ながら立ち位置を変え...
ピーッ!!
「オフサイド!」
「なっ」
「オフサイドトラップ...!」
「こーんなのに引っかかっちゃうなんて、『神のタクト』さん?」
「クソッ...」
冷静じゃないんだろうねぇ、朝からこんな事になっちゃって。
まぁそれはそれ、試合は試合なのよね。
私達のフリーキックからの試合再開、蹴りだしを任せ、京介へと目配せ。
「こっちに!」
ボールを受けて私はフィールドを駆けあがっていく。
「簡単に行かせるか!」
「私ばっかり見てても試合には勝てませんよ?キャプテンさん」
サイドに来ていた京介とノールックのワンツーで神童を躱す。
私にイライラしてるみたいだけど、そんな様子じゃ私達二人には絶対勝てるわけ無い。
その後も私達の連携を止められるヤツは誰もいなくて、あっという間にゴール前へ。
「水月!お前の力も見せてやれよ。」
京介から私へとボールが回る。
うーん、私は京介のサポートができればそれでよかったんだけど、そういわれるとやらないわけにも。
ゴール前、キーパーと1対1、こんなタイミングでやれと言われたらやる事は一つ・・・!
「見せてあげる、私の力!」
力を込めてボールを頭上に蹴り上げ、私もそれに追従する。
「必殺シュート?!」
流れるようなしなやかな体裁き、そこに集まる眩いまでの光。
「受けてみなよ!アマ・デトワール!!」
星屑を散らすような輝きを纏うシュートが雷門ゴールに突き刺さった。
通常の中学部活の部室のレベルではありえないレベルの質と広さを備えた、雷門中を代表する建物だ。
今からそこは、戦場とでも呼ぶべき状態になっていた。
さすがに騒ぎが大きくなってきたからか、第二グラウンドで試合をする訳にはいかず、サッカー棟グランドで勝負は行われることになったのである。
「ほぉ、立派なモンだ」
「さっすがサッカー名門校、すっごい施設ですねぇ」
「無駄口はいい。」
おー怖い怖い、キャプテンさん、全く苛立ちを隠そうとしてないんだから。
相当怒らせちゃったみたいだ。
「古株さん、審判をお願いします。」
「それでは、練習試合を始める!雷門中サッカー部...対...ええと...」
そういえば名乗ってなかった、というか私達チーム名とかあったっけ...?
「一先ず、黒の騎士団とでも呼んでもらおう」
黒木さん!?いつの間に来ていたんだろう。
入学式、私達の任務初日でもあるし、監視に来ててもおかしくないけれど...黒の騎士団ってのはどうなの...黒木だから黒騎士ってコト?
何か納得いかないけど、まぁ...いいか。
しかもちゃっかりアピールしたけど私達の監督らしい、えぇ?
サッカーに関しては指示なんて聞くつもりないんだけどなぁ...。
「さぁ、試合を始めたまえ」
「では...これより雷門中サッカー部対、黒の騎士団の試合を始める!両者共、フェアなプレイを心掛けるように!」
「はい!」
「勿論」
正直、雷門を潰して監視しろと指令を受けたはいいけれど、なぜ雷門なのかは私も分かっていない。
確かに雷門は今の中学サッカーの始まりとある意味言っていいとは思うけれど、ランクAに位置している通り、フィフスの指示にも従っているし。
まぁ何かしらの意図はあるのかもしれないけれど...正直腑抜けているというか、ガッカリというか。
雷門と言えばやっぱり憧れはあったし、あの伝説のイナズマジャパン、イナズマイレブンの始まりの場所でもあるのに、そんな学校でもフィフスには何もできないんだなっていう...。
フィフスの恐ろしさ自体は私も身をもって味わっているし、逆にその恩恵を受けようともしているのだから何も言えないんだけれど。
ふと観客席を見ると、騒ぎになっていたせいかチラホラと観客が集まって来ていた。
サッカー好きってよりは野次馬だよな~、あっ、女の子も何人かいる。
入学式初日から悪目立ちしちゃってるなぁ、当たり前だけど。
夢見ていた平穏な中学生活はどうにも送れそうにはない。
そんなことを考えながらポジションにつく。
京介がセンターFWに、私がセントラルMFへ、正直他の面々は私達からしたらいてもいなくても...まぁ。
試合開始を告げるホイッスルが鳴る、雷門ボールからのスタートだ。
「水月、任せる」
「オッケー京介、任された!」
京介は私達へ後ろを任せ、前へと上がっていく。
ボールを持った雷門選手達が駆けあがってくる。
「あんた達、指示通り頼むよ!上がりな!10と11へ!」
DFへ指示を出しながら自分はゴール前まで下がって...
「11から10へ!」
片方にマークを移行...自分が11番の選手へとついて...
「おい!神童!こっちにボール回せ!」
ちょろいなぁ。
ボールを要求した11番へとパスが来る、私は全体のポジションを見ながら立ち位置を変え...
ピーッ!!
「オフサイド!」
「なっ」
「オフサイドトラップ...!」
「こーんなのに引っかかっちゃうなんて、『神のタクト』さん?」
「クソッ...」
冷静じゃないんだろうねぇ、朝からこんな事になっちゃって。
まぁそれはそれ、試合は試合なのよね。
私達のフリーキックからの試合再開、蹴りだしを任せ、京介へと目配せ。
「こっちに!」
ボールを受けて私はフィールドを駆けあがっていく。
「簡単に行かせるか!」
「私ばっかり見てても試合には勝てませんよ?キャプテンさん」
サイドに来ていた京介とノールックのワンツーで神童を躱す。
私にイライラしてるみたいだけど、そんな様子じゃ私達二人には絶対勝てるわけ無い。
その後も私達の連携を止められるヤツは誰もいなくて、あっという間にゴール前へ。
「水月!お前の力も見せてやれよ。」
京介から私へとボールが回る。
うーん、私は京介のサポートができればそれでよかったんだけど、そういわれるとやらないわけにも。
ゴール前、キーパーと1対1、こんなタイミングでやれと言われたらやる事は一つ・・・!
「見せてあげる、私の力!」
力を込めてボールを頭上に蹴り上げ、私もそれに追従する。
「必殺シュート?!」
流れるようなしなやかな体裁き、そこに集まる眩いまでの光。
「受けてみなよ!アマ・デトワール!!」
星屑を散らすような輝きを纏うシュートが雷門ゴールに突き刺さった。
5/5ページ