雷門に吹く新しい風
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「お前たち!神聖なグラウンドで何をしている!!」
怒り心頭といった面持ちで、神童と名乗ったキャプテンさんがグランドへと降りてくる。
「サッカー、見て分んねぇか?」
「サッカーボールでやる事なんて一つだよねぇ」
いっそ思いっきり嫌われる方が楽だなと思って、明らかに余計であろう挑発を仕掛けてみる。
「礼儀を知らない一年が...!セカンドチームを倒したからっていい気になるな!!」
予想通り、というか予想以上に効き目があったみたいだ。
「倒した?」
「ちょっと遊んでただけなんだけどな~」
事実それぐらいの実力差は感じていた。
京介も私も全くもって本気は出してない、松風というイレギュラーはあったけれど、それ以外は遊びレベルだったんだから。
「監督...こいつらは?」
「恐らく、フィフスセクターから送り込まれた者達だろう。」
「フィフスセクター...?」
この様子からして、松風はホントに何にも知らずに首を突っ込んできたんだろう、ますますイラついてくる。
「何しに来た」
雷門中サッカー部監督、久遠道也。
10年前のイナズマジャパンをFFI優勝へ導いた監督。
今まで私も彼の話は伝え聞いてきた。
特に、海の向こうにいるあの人からは特に、主に不満不平であったが。
まぁ彼的にも久遠の采配は最終的に評価に値する物だったようだけれど。
しかしたとえそんな人物だとしても今は敵対する立場である。
「雷門サッカー部は指示により一新される。」
「あなた達みーんな、お払い箱って事。分かります?」
「なんだと...!?」
「紹介しよう、これが新たな雷門イレブンだ!」
「あなた達の、代わりのね。」
ぱちん、と指を鳴らして京介が控えていたメンバーを呼びつける。
「俺達の代わりだと...!?真の雷門イレブンは俺達だ!!」
「あぁ、待ってたぜ」
「待ちくたびれちゃったから遊んでたんですよ?もっと早く来てくれたらよかったのに。」
「さぁ、本番を始めようか?」
「不当に暴れているお前たちと勝負するつもりはない!それとも、正式に試合の手続きを取ったとでもいうのか?!」
あらら、この期に及んでお堅いキャプテンさんだなぁ。
私達としても手間はかけたくないんだけれど。
こんなことさっさと終わらせてしまいたいのだ。
「どうやら、自分達の置かれた状況、飲み込めてないみたいですね?」
手早く強硬手段で分からせるのが早いだろう。
京介も同じ考えに至ったみたいで、ボールを構えて...そして一点集中で思いっきり蹴った。
私も存在自体は知っているソレが、音を立ててぐにゃりと普通は曲がるべきではない状態になっている。
それだけのパワーを秘めたボールだったという事だ、人に向けて撃たないだけまだ弁えている。
そしてそのへしゃげた扉の下、かの有名な雷門中始まりの場所、旧サッカー部室の入り口に掛けられていたサッカー部の在処を示す看板が、見事にパキリと真っ二つに割れていた。
「よく聞け、これは提案ではない、命令だ。」
「貴様...!」
「じゃあ、サッカーやりましょっか。キャプテン?」
歪んでしまった旧サッカー部室、折れてしまった看板。
それらは今の中学サッカー界を、そして私達のぐちゃぐちゃになってしまったサッカーへの思いを表しているようだった。
怒り心頭といった面持ちで、神童と名乗ったキャプテンさんがグランドへと降りてくる。
「サッカー、見て分んねぇか?」
「サッカーボールでやる事なんて一つだよねぇ」
いっそ思いっきり嫌われる方が楽だなと思って、明らかに余計であろう挑発を仕掛けてみる。
「礼儀を知らない一年が...!セカンドチームを倒したからっていい気になるな!!」
予想通り、というか予想以上に効き目があったみたいだ。
「倒した?」
「ちょっと遊んでただけなんだけどな~」
事実それぐらいの実力差は感じていた。
京介も私も全くもって本気は出してない、松風というイレギュラーはあったけれど、それ以外は遊びレベルだったんだから。
「監督...こいつらは?」
「恐らく、フィフスセクターから送り込まれた者達だろう。」
「フィフスセクター...?」
この様子からして、松風はホントに何にも知らずに首を突っ込んできたんだろう、ますますイラついてくる。
「何しに来た」
雷門中サッカー部監督、久遠道也。
10年前のイナズマジャパンをFFI優勝へ導いた監督。
今まで私も彼の話は伝え聞いてきた。
特に、海の向こうにいるあの人からは特に、主に不満不平であったが。
まぁ彼的にも久遠の采配は最終的に評価に値する物だったようだけれど。
しかしたとえそんな人物だとしても今は敵対する立場である。
「雷門サッカー部は指示により一新される。」
「あなた達みーんな、お払い箱って事。分かります?」
「なんだと...!?」
「紹介しよう、これが新たな雷門イレブンだ!」
「あなた達の、代わりのね。」
ぱちん、と指を鳴らして京介が控えていたメンバーを呼びつける。
「俺達の代わりだと...!?真の雷門イレブンは俺達だ!!」
「あぁ、待ってたぜ」
「待ちくたびれちゃったから遊んでたんですよ?もっと早く来てくれたらよかったのに。」
「さぁ、本番を始めようか?」
「不当に暴れているお前たちと勝負するつもりはない!それとも、正式に試合の手続きを取ったとでもいうのか?!」
あらら、この期に及んでお堅いキャプテンさんだなぁ。
私達としても手間はかけたくないんだけれど。
こんなことさっさと終わらせてしまいたいのだ。
「どうやら、自分達の置かれた状況、飲み込めてないみたいですね?」
手早く強硬手段で分からせるのが早いだろう。
京介も同じ考えに至ったみたいで、ボールを構えて...そして一点集中で思いっきり蹴った。
私も存在自体は知っているソレが、音を立ててぐにゃりと普通は曲がるべきではない状態になっている。
それだけのパワーを秘めたボールだったという事だ、人に向けて撃たないだけまだ弁えている。
そしてそのへしゃげた扉の下、かの有名な雷門中始まりの場所、旧サッカー部室の入り口に掛けられていたサッカー部の在処を示す看板が、見事にパキリと真っ二つに割れていた。
「よく聞け、これは提案ではない、命令だ。」
「貴様...!」
「じゃあ、サッカーやりましょっか。キャプテン?」
歪んでしまった旧サッカー部室、折れてしまった看板。
それらは今の中学サッカー界を、そして私達のぐちゃぐちゃになってしまったサッカーへの思いを表しているようだった。