雷門に吹く新しい風
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「これでいいかな。」
鏡の前で身だしなみをチェック。
赤いリボン、水色のカーディガン、農紺のスカート、ベルトにポーチ。
よし。
今日から中学生活、壁にかかったままの雷門中の制服を着る事はやめにしたけど、なんとなく学生らしい恰好にはした。
雷門中の制服に袖を通す気には何となくなれなかった。
こっちに帰ってきてからバタバタと準備やら今後の計画やらで忙しくしていたが、いよいよ全てが始まるのだ。
私しかいない静かな部屋でふーっと一息深呼吸。
これからやろうとしている事を思うとなんとなく気持ちが落ち着かない。
こちらに戻ってきてから家主に雷門に行く事になったとだけ伝えたら
「ふーん、そ。」
とえらく適当に流されたのも何となく気に喰わない。
シードとして活動しているのは伝えていないが、そもそも基本海外にいる彼が、今の中学サッカーをどれだけ知ってるのかすらよく分からない。
...それぐらい放任主義なのだあの人は、少しぐらい気にしてくれたっていいじゃないかとか、そう思うのは私も小さい頃より大分図太くなったからなんだろうか。
ピンポーン
「水月」
わざわざ迎えに来ることないのに。
声の主を待たせる訳にもいかないので、軽く戸締りのチェックだけして外へ出る。
「お待たせ京介」
「ん」
京介もやはり雷門中の制服を着ていなかった。
「ねぇどう?似合ってる?」
「んなもんどうでもいいだろ...」
「えー...」
ありきたりな入学初日の会話に聞こえるけど、その会話に含まれるのはとてもありきたりとは言えない気持ちが大半で。
「まぁ、いいんじゃないか」
「...うん!」
2人、目的地へと歩みを進み出す。
これからやらなければいけない事とか、そういうのは今だけ忘れて、春の朝の陽ざしを少しだけ、感じていたかった。
頬を撫でる風が、私の暗い心を吹き抜けるようで、なぜか暖かく感じた。
鏡の前で身だしなみをチェック。
赤いリボン、水色のカーディガン、農紺のスカート、ベルトにポーチ。
よし。
今日から中学生活、壁にかかったままの雷門中の制服を着る事はやめにしたけど、なんとなく学生らしい恰好にはした。
雷門中の制服に袖を通す気には何となくなれなかった。
こっちに帰ってきてからバタバタと準備やら今後の計画やらで忙しくしていたが、いよいよ全てが始まるのだ。
私しかいない静かな部屋でふーっと一息深呼吸。
これからやろうとしている事を思うとなんとなく気持ちが落ち着かない。
こちらに戻ってきてから家主に雷門に行く事になったとだけ伝えたら
「ふーん、そ。」
とえらく適当に流されたのも何となく気に喰わない。
シードとして活動しているのは伝えていないが、そもそも基本海外にいる彼が、今の中学サッカーをどれだけ知ってるのかすらよく分からない。
...それぐらい放任主義なのだあの人は、少しぐらい気にしてくれたっていいじゃないかとか、そう思うのは私も小さい頃より大分図太くなったからなんだろうか。
ピンポーン
「水月」
わざわざ迎えに来ることないのに。
声の主を待たせる訳にもいかないので、軽く戸締りのチェックだけして外へ出る。
「お待たせ京介」
「ん」
京介もやはり雷門中の制服を着ていなかった。
「ねぇどう?似合ってる?」
「んなもんどうでもいいだろ...」
「えー...」
ありきたりな入学初日の会話に聞こえるけど、その会話に含まれるのはとてもありきたりとは言えない気持ちが大半で。
「まぁ、いいんじゃないか」
「...うん!」
2人、目的地へと歩みを進み出す。
これからやらなければいけない事とか、そういうのは今だけ忘れて、春の朝の陽ざしを少しだけ、感じていたかった。
頬を撫でる風が、私の暗い心を吹き抜けるようで、なぜか暖かく感じた。