introduction
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船の中でまた昔の夢を見た。
でも何時も見るあの夢とは違って、幸せな記憶から始まる夢だった。
「君もサッカーやってるの?俺達と一緒にやろうよ!」
突然の環境の変化に戸惑いながらも、サッカーだけはやめたくなくて、幼いながらに公園で一人で駆け回っていた時、私は運命と出会ったのだ。
それからの毎日は凄く楽しくて、また明日ねと別れては、
明日が来るのが凄く楽しみで、灰色だった毎日がドンドン色づいて行って。
世話を焼いて...くれはしないけど、面倒は見てくれてる彼にも楽しそうな私は分かりやすかったようで。
「まぁいいんじゃね、ガキなんだから友達と走り回ってるぐらいで丁度いいんだよ」
とか、今思うと保護者としてどうなんだよと思うけど、
これでも一応感謝はしているのだ。
父親...はありえないので、どうしても事情がある時は年の離れた兄と説明する事にしている彼。
ぶっきらぼうだけど、サッカー教えてくれたり、彼なりに引き取った責任自体はちゃんと感じてて、気にしてくれてはいたんだろうなと思っている。
生活が落ち着いてからすぐ日本から旅立ってしまった彼は、保護者としては最悪だったけど、金銭面とかそういうのは何だかんだしっかりしていたし、今も助けられてる。
たまーに帰ってきては、私の家事スキルの向上ぶりに驚いていたけど、そりゃ幼子なりに1人で何とかしようと頑張って生活してきた訳なのだから当たり前である。
傍から見ると無謀そうな生活だったけど、周りの大人の協力もあったし、何よりも兄弟と出会ったのが大きかった。
毎日が楽しくて、自分が一人じゃないんだって思えて、凄く幸せだった。
あの日までは。
結局いつもの夢に帰ってきてはっと目を覚ます。
結構寝てしまったかと思ったけど、まだ本土にはついてないようだった。
京介が隣にいるのを確認して一安心...とよく見ると京介も寝ているみたいで、私の事を少しは頼ってくれてるのかなとか、そんな事を思わなくもなかったけど、結局頼って縋っているのは私のほうだって事は、自分が一番よく分かっていた。
(雷門中かぁ...)
何だか月日の流れを感じる。
京介や優兄と会ってから6年、稲妻町に来たのもその頃で、その頃から、ううんそれより前から、雷門はやっぱり憧れで。
こんな形で訪れる形になるとは全くもって思っていなかったし、思いたくもなかった。
今もあの病室にいるであろうもう一人の兄とも呼ぶべき彼に思いを馳せる。
彼の為とはいえ、これから私達がやろうとして...やらなければならない事はきっと彼への裏切りで、冒涜だ。
それを隣にいる彼一人に負わせる訳にはいかないし、させるつもりもない、それは私が私である為にも、きっと成すべき事だと思う。
やるべき事は決まっている、
「雷門中学サッカー部の破壊」だ。
何か現実味ないなとか、そんな事思ってみてもどうしようもなくて。
もう一度目を閉じて、少しだけ隣に寄り掛かった。
でも何時も見るあの夢とは違って、幸せな記憶から始まる夢だった。
「君もサッカーやってるの?俺達と一緒にやろうよ!」
突然の環境の変化に戸惑いながらも、サッカーだけはやめたくなくて、幼いながらに公園で一人で駆け回っていた時、私は運命と出会ったのだ。
それからの毎日は凄く楽しくて、また明日ねと別れては、
明日が来るのが凄く楽しみで、灰色だった毎日がドンドン色づいて行って。
世話を焼いて...くれはしないけど、面倒は見てくれてる彼にも楽しそうな私は分かりやすかったようで。
「まぁいいんじゃね、ガキなんだから友達と走り回ってるぐらいで丁度いいんだよ」
とか、今思うと保護者としてどうなんだよと思うけど、
これでも一応感謝はしているのだ。
父親...はありえないので、どうしても事情がある時は年の離れた兄と説明する事にしている彼。
ぶっきらぼうだけど、サッカー教えてくれたり、彼なりに引き取った責任自体はちゃんと感じてて、気にしてくれてはいたんだろうなと思っている。
生活が落ち着いてからすぐ日本から旅立ってしまった彼は、保護者としては最悪だったけど、金銭面とかそういうのは何だかんだしっかりしていたし、今も助けられてる。
たまーに帰ってきては、私の家事スキルの向上ぶりに驚いていたけど、そりゃ幼子なりに1人で何とかしようと頑張って生活してきた訳なのだから当たり前である。
傍から見ると無謀そうな生活だったけど、周りの大人の協力もあったし、何よりも兄弟と出会ったのが大きかった。
毎日が楽しくて、自分が一人じゃないんだって思えて、凄く幸せだった。
あの日までは。
結局いつもの夢に帰ってきてはっと目を覚ます。
結構寝てしまったかと思ったけど、まだ本土にはついてないようだった。
京介が隣にいるのを確認して一安心...とよく見ると京介も寝ているみたいで、私の事を少しは頼ってくれてるのかなとか、そんな事を思わなくもなかったけど、結局頼って縋っているのは私のほうだって事は、自分が一番よく分かっていた。
(雷門中かぁ...)
何だか月日の流れを感じる。
京介や優兄と会ってから6年、稲妻町に来たのもその頃で、その頃から、ううんそれより前から、雷門はやっぱり憧れで。
こんな形で訪れる形になるとは全くもって思っていなかったし、思いたくもなかった。
今もあの病室にいるであろうもう一人の兄とも呼ぶべき彼に思いを馳せる。
彼の為とはいえ、これから私達がやろうとして...やらなければならない事はきっと彼への裏切りで、冒涜だ。
それを隣にいる彼一人に負わせる訳にはいかないし、させるつもりもない、それは私が私である為にも、きっと成すべき事だと思う。
やるべき事は決まっている、
「雷門中学サッカー部の破壊」だ。
何か現実味ないなとか、そんな事思ってみてもどうしようもなくて。
もう一度目を閉じて、少しだけ隣に寄り掛かった。