夢莉side
彩ちゃんが2分くらいして帰ってきた

彩「じゃあ転校生呼んできたから
入って〜」

『しつれーします』

夢莉「えっ」

なんで居んの？見た目グレすぎやろ
彩ちゃん生徒指導の先生なのに茶髪とか怒んないんだ

彩「自己紹介よろしく」

『はい　今日からここに通うことになりました
雛水ひなです
ついこの間までシアトルにいました
向こうの高校は一応単位取って卒業してます
向こうに行くまでは〇〇中に半年いました
日本語喋る人があんまり周りにいなかったので話通じるか不安ですが
よろしくお願いします』

晏菜「なぁひな帰ってきたん？」

小声で後ろ向いて喋りかけてくる
怒られるぞ彩ちゃんに

夢莉「そうみたいやな　知らんかったわ」

晏菜「ゆーりママは知ってたんちゃうの？」

夢莉「かもな」

彩「太田　井尻　喋るなよ〜」

夢莉・晏菜「はぁい」

やっぱり怒られた

彩「雛水の席は〜窓際の1番後ろな？」

『はーい』

彩「20分したら休み明けテストあるから
それも成績入ると思っててよ！
河合塾の模試だから気を抜かないように
以上！他なんかある？」

「「ない！」」

彩「じゃあ今からテスト頑張ってよ！！休憩10分ね！」

「「はーい」」

彩「あっ！危ない言い忘れるところだった！
テスト監督体育の佐山先生やで！」

「「えぇぇぇぇぇぇぇ」」

彩「なに？不満でも？」

「先生がよかった…」

「ゴリ山って…」

彩「ごちゃごちゃ言わんと勉強し！
なんか追試もあるらしいから頑張って！
ひなは一緒に学校探索な？行こか！」

『はぁい』

彩ちゃんとひなが出て行ったあとはめっちゃうるさかった

「追試やって」

「無理やわ」

「今ひなって呼んだ？」

「えっ知り合い？」

「太田さんもなんか知り合いっぽいよね？
よくさや姉と第2資料室にいるの見かけるよ」

「夢莉ちゃん写真部でしょ？
さや姉軽音部の顧問なのになにしてんだろ」

「さや姉のお気に入りらしいよ！」

「えっ？アカリンのお気に入りでしょ？」

アカリンこと吉田朱里先生は彩ちゃんの同級生の現代文の先生で
隣のクラスの担任それなりに仲がいい

晏菜「うんな馬鹿馬鹿しいこと言ってんで？」

夢莉「ほっとけほっとけ」

晏菜「まぁひなのことで頭いっぱいやろうけど
模試だけは頑張れよ」

夢莉「模試か…最悪やな…」

晏菜「ひなは模試受けんのかな？」

夢莉「さぁ〜ね」

ガラガラガラ〜

佐山「おい座れよ！早くしろよ！
はいiPad電源切る！　教科書類全部しまえ！」

晏菜「来てしもうた」

夢莉「健闘を祈る」

晏菜「とりあえず次の休憩な？」

始まったテストを必死に解き始めた