あんた誰？

『えっ？誰？』

晏菜「あっ野洲くんや
うちの学年の3大イケメンの1人やで？
ちなみにうちのクラス」

『あっそう』

思い出した
ちなみにクラス人気はダントツ
私はこいつを過去に振っている
性格は表ではいいけど裏では悪い
振った直後悔しかったのか
（お遊びでお前みたいなやつを）みたいなこと言われた
そんなことに気づかない一軍女子と言われるアホどもは
騙されている

野洲「雛水さん！一目惚れしました！
俺と付き合ってください！」

そう言ってひなの手を掴んだ
あーこいつ面食いだ
ひなが可愛いのなんて当たり前で
よりによって私の前で！
というか手！離してくんないかな？
そう思ってひなから離そうとすると

『えっ無理』

晏菜「めっちゃ即答やん」

おぉ可哀想なくらい即答

『ひな ちゃんと知らん奴なんて無理！
無理やで　自分をちゃんと知ってる人がいい
それにひな 夢莉じゃなきゃ嫌やから』

そういうと手を振り払い私の後ろに隠れるように抱きついてきた
周りはなんで振ってんのとか私に抱きついているのはなぜ？みたいな目で見てくる
きゃー美少女2人が！！って言ってる人もいる
野洲は私を睨んでいる
どうしてこの状況になったのか1番私が一番知りたい

夢莉「ひな？」

野洲「これからお互い知っていけば『ひなは夢莉がいいの！
もう夢莉のそばにいれるならなんだっていい』

おぉ？なんだこれはなんだなんだ？

夢莉「ひなだいじょーぶ
ちゃんと隣にいるから
なんかあった？向こうで」

野洲のことをないものとし少し後ろに下がり
お腹に回った手を外し振り向き手を握り
ひなの目線までしゃがみ
そっと問いかけるが俯いたままだが
ひなの手は震えてる

『…』

「夢莉ちゃんイケメン…」（小声）
「太田さんってサラッとああいうことするよね」（小声）

なーんて声も聞こえてるけど気にしない