少し遠くを小嶋が歩いている

彩加「ほらほら！花梨ちゃんおるで！」

恋和「ほら！行っておいで！」

『う、うん』

『花梨ちゃん！』

とてとてとて

花梨「ひなさんどうしました？何か用事でもありますか？」

『あ…あのさ…』

花梨「ゆっくりでいいですよ？時間ありますし」

『うん…あのね花梨ちゃんはゆずのことはゆずって呼ぶでしょ？
なのになんでひなのことはひなさんなの？』

花梨「あ〜ずっと言ってくださってるやつですか？」

花梨ちゃんは少し困っていた

『うん…あんまりにもしつこいかなって思ってやめてんけど…
やっぱり気になって…』

花梨「ひなさんは研究生期間が被ってないじゃないですか？
それでって言うのもあって…
あと早いうちから選抜メンバーさんでしたし、
ちょっとさん付け以外で呼びにくくて…」

やっぱりしつこかったのよなって思ったその時

彩加「ええやん！あたしらやってひなって呼んでるし、
ひながいいよ〜って言ってるんやで？
呼ぶ以外になくない？」

後ろを振り返るとあーやんが助けてくれていた

『あーやん…』

花梨「じゃあ、私もとりあえずあだ名からでもいいですか？」

その言葉に驚きしか出なかった

『えっ？呼んでくれるの？』

花梨「はい！」

恋和「ついでに敬語もなくしちゃえばいいのに笑笑」

ここなはいたずらっ子の顔をして言う

花梨「いや、それは…」

『あたしはタメでもええねんで？
実際あたしの方が歳下なんやし…』

花梨「ん〜」

『ダメ？』

花梨「わかりました
がんばります！」