キミとボクの居場所
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
影山視点
「…で?
な~んで結愛に水をぶっかけたのかなぁ~?」
体育館の床に土下座してる俺の頭上から降ってくる菅原さんの声。
顔は笑ってるけどめちゃめちゃ怖い。
めちゃめちゃ怒ってるオーラ漂ってんのが分かる。
ヤバい、こんな菅原さんはじめて見る。
「まぁまぁ、影山もわざとじゃないんだしスガも落ち着いて…」
「当たり前だわ!わざとだったら影山の頭は今頃俺の拳骨でたんこぶまみれだべ!」
間に入ってくれた旭さんに返した菅原さんの言葉に思わず頭を押さえる。
でも、あきらかに俺が悪い。
100%俺が悪い。
「本当にすみません!」
頭を下げて精一杯謝る。
あの女子が誰かは分からないけど、これだけ菅原さんが怒ってるって事は菅原さんにとってきっとめちゃめちゃ大事な人なんだろうし、それ以前に見ず知らずの人に水ぶっかけるとかマジで最低な行為だ。
わざとじゃないとか関係ない。
「ほら、影山も謝ってんだしまずは理由を聞こう、な?」
澤村さんの言葉にため息をつき俺の前に座る菅原さん。
「分かってるよ、わざとじゃない事も影山がちゃんと悪いと思ってる事も。
だけど俺昔から結愛の事となると感情の沸点が低くなんだよな。
…悪いな影山、理由も聞かずに責めたりして」
そう言って謝る菅原さんはいつもの笑顔だ。
悪いのは俺なのに。
「スガは結愛ちゃんの事となるとまわりが見えないからなー」
「何だよ大地ー!」
笑いながら話してる菅原さんにホッとする。
「で?何があったんだ?」
同じ視線でそう聞いてくれる菅原さんに俺は起こった事をそのまま伝える。
「成る程な~、
おーい月島ー、あんまり煽んなよ~?」
「…すみません」
「ツッキー素直!?」
「うるさい山口」
珍しく素直に謝る月島に俺もびっくりだ。
「菅原」
そんな中、清水先輩が体育館に戻ってきて菅原さんを呼んだ。
「あ、悪いな清水、
着替え貸してもらって」
「いいよ、菅原のじゃ結愛ちゃんには大きいし。
着替え終わったら体育館に来てもらうように言ってるから」
「え、ひとりで着替えてんの?」
「?当たり前でしょ?」
「で、でも水かかってるし!
ちゃんと拭かないと風邪ひくじゃん!
ちょっと俺いってくる!」
「ちょーっと待とうかスガ!」
体育館を出ようとする菅原さんを必死で止めてる澤村さんと旭さん。
清水先輩は物凄く引いている。
「…もしかしなくても、あの人菅原さんの彼女さんとかですか?」
「いや、幼なじみだよ。
隣に住んでて兄妹みたいに育ったって聞いてるよ」
山口の質問にそう答える縁下さん。
「兄妹っていうか最早過保護通り過ぎた父親…」
「聞こえてるぞ月島ー!」
月島の言葉に叫ぶ菅原さん。
…幼なじみ
俺にはそんな存在いないからそれがどれだけ大事なものなのかは分からない。
だけど、あんなに怒ったり心配したりする程菅原さんにとっては大事なものなんだという事は分かった。
「失礼します、
清水先輩、着替えありが…」
「結愛!
大丈夫か!?」
そんな事を考えていると不意に聞こえてきた声。
そんな声を遮るように菅原さんは体育館に入ってきた女子に駆け寄っていく。
「ちょっ!まだ髪濡れてんじゃん!
ちゃんと拭かないと風邪ひくだろ~」
そう言って女子の頭をタオルで拭く菅原さん。
「大丈夫だって、ちゃんと拭いたよ~」
「だーめ、結愛、風邪ひいたら拗らせる事多いんだから気をつけないと」
「それ子どもの頃の話でしょ?」
「俺にとって結愛はまだまだ子どもですー」
「何それ~、1個しか違わないじゃん!」
少し拗ねた感じで話ながらも笑っている女子を見る菅原さんの顔は
今まで見た事がない、優しい顔をしていた。
「ほら影山、ちゃんと謝っておけ」
ボーッとふたりを見ていた俺に縁下さんがそう言ってくれて俺はふたりの元へと急ぐ。
「あの!
すみませんっした!」
勢いよく頭を下げて謝る俺に女子はびっくりした様に俺を見る。
「ううん!
私こそごめんなさい!
ちゃんと回り見ていたら良かったんだけどちょっと考え事してて…」
悪いのは100%俺なのに何故か逆に謝ってくる女子。
「何?何か深刻な悩み?」
「え、違う違う!
ほら、明日柳生さんが来るでしょ?
ご飯何作ろうかなって…」
「ああ!そういや明日だったな
俺激辛麻婆豆腐がいいなー」
「だから絶対嫌!
あ、だから影山君、気にしないでね!」
「え、何で俺の名前…」
当たり前の様にサラッと呼ばれたけど俺はこの人の事知らなければ名前も知らない。
なのに何で俺の名前知ってんだ…?
「そりゃ知ってるよー、
バレー部の事は孝ちゃんから毎日聞いてるもん。
特に影山君の事はね」
そう言ってふわっと笑う彼女を見て
俺の心臓はトクンと小さな音を立てた。
「…で?
な~んで結愛に水をぶっかけたのかなぁ~?」
体育館の床に土下座してる俺の頭上から降ってくる菅原さんの声。
顔は笑ってるけどめちゃめちゃ怖い。
めちゃめちゃ怒ってるオーラ漂ってんのが分かる。
ヤバい、こんな菅原さんはじめて見る。
「まぁまぁ、影山もわざとじゃないんだしスガも落ち着いて…」
「当たり前だわ!わざとだったら影山の頭は今頃俺の拳骨でたんこぶまみれだべ!」
間に入ってくれた旭さんに返した菅原さんの言葉に思わず頭を押さえる。
でも、あきらかに俺が悪い。
100%俺が悪い。
「本当にすみません!」
頭を下げて精一杯謝る。
あの女子が誰かは分からないけど、これだけ菅原さんが怒ってるって事は菅原さんにとってきっとめちゃめちゃ大事な人なんだろうし、それ以前に見ず知らずの人に水ぶっかけるとかマジで最低な行為だ。
わざとじゃないとか関係ない。
「ほら、影山も謝ってんだしまずは理由を聞こう、な?」
澤村さんの言葉にため息をつき俺の前に座る菅原さん。
「分かってるよ、わざとじゃない事も影山がちゃんと悪いと思ってる事も。
だけど俺昔から結愛の事となると感情の沸点が低くなんだよな。
…悪いな影山、理由も聞かずに責めたりして」
そう言って謝る菅原さんはいつもの笑顔だ。
悪いのは俺なのに。
「スガは結愛ちゃんの事となるとまわりが見えないからなー」
「何だよ大地ー!」
笑いながら話してる菅原さんにホッとする。
「で?何があったんだ?」
同じ視線でそう聞いてくれる菅原さんに俺は起こった事をそのまま伝える。
「成る程な~、
おーい月島ー、あんまり煽んなよ~?」
「…すみません」
「ツッキー素直!?」
「うるさい山口」
珍しく素直に謝る月島に俺もびっくりだ。
「菅原」
そんな中、清水先輩が体育館に戻ってきて菅原さんを呼んだ。
「あ、悪いな清水、
着替え貸してもらって」
「いいよ、菅原のじゃ結愛ちゃんには大きいし。
着替え終わったら体育館に来てもらうように言ってるから」
「え、ひとりで着替えてんの?」
「?当たり前でしょ?」
「で、でも水かかってるし!
ちゃんと拭かないと風邪ひくじゃん!
ちょっと俺いってくる!」
「ちょーっと待とうかスガ!」
体育館を出ようとする菅原さんを必死で止めてる澤村さんと旭さん。
清水先輩は物凄く引いている。
「…もしかしなくても、あの人菅原さんの彼女さんとかですか?」
「いや、幼なじみだよ。
隣に住んでて兄妹みたいに育ったって聞いてるよ」
山口の質問にそう答える縁下さん。
「兄妹っていうか最早過保護通り過ぎた父親…」
「聞こえてるぞ月島ー!」
月島の言葉に叫ぶ菅原さん。
…幼なじみ
俺にはそんな存在いないからそれがどれだけ大事なものなのかは分からない。
だけど、あんなに怒ったり心配したりする程菅原さんにとっては大事なものなんだという事は分かった。
「失礼します、
清水先輩、着替えありが…」
「結愛!
大丈夫か!?」
そんな事を考えていると不意に聞こえてきた声。
そんな声を遮るように菅原さんは体育館に入ってきた女子に駆け寄っていく。
「ちょっ!まだ髪濡れてんじゃん!
ちゃんと拭かないと風邪ひくだろ~」
そう言って女子の頭をタオルで拭く菅原さん。
「大丈夫だって、ちゃんと拭いたよ~」
「だーめ、結愛、風邪ひいたら拗らせる事多いんだから気をつけないと」
「それ子どもの頃の話でしょ?」
「俺にとって結愛はまだまだ子どもですー」
「何それ~、1個しか違わないじゃん!」
少し拗ねた感じで話ながらも笑っている女子を見る菅原さんの顔は
今まで見た事がない、優しい顔をしていた。
「ほら影山、ちゃんと謝っておけ」
ボーッとふたりを見ていた俺に縁下さんがそう言ってくれて俺はふたりの元へと急ぐ。
「あの!
すみませんっした!」
勢いよく頭を下げて謝る俺に女子はびっくりした様に俺を見る。
「ううん!
私こそごめんなさい!
ちゃんと回り見ていたら良かったんだけどちょっと考え事してて…」
悪いのは100%俺なのに何故か逆に謝ってくる女子。
「何?何か深刻な悩み?」
「え、違う違う!
ほら、明日柳生さんが来るでしょ?
ご飯何作ろうかなって…」
「ああ!そういや明日だったな
俺激辛麻婆豆腐がいいなー」
「だから絶対嫌!
あ、だから影山君、気にしないでね!」
「え、何で俺の名前…」
当たり前の様にサラッと呼ばれたけど俺はこの人の事知らなければ名前も知らない。
なのに何で俺の名前知ってんだ…?
「そりゃ知ってるよー、
バレー部の事は孝ちゃんから毎日聞いてるもん。
特に影山君の事はね」
そう言ってふわっと笑う彼女を見て
俺の心臓はトクンと小さな音を立てた。
6/6ページ