キミとボクの居場所
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6年前、パパとママが亡くなった。
事故だった。
一緒に車に乗っていた私だけ、助かった。
私と一緒に後部座席に乗っていたママが私を守ってくれたから。
私を守るように私を抱きしめてくれたママ、
必死で私とママに手を伸ばしてくれたパパ、
世界一大好きだと、幸せになってと、
そう言って冷たくなっていったパパとママ。
病院に運ばれてパパとママと引き離されて手当てを受けた。
その後、亡くなったパパとママのそばから離れようとしなかった事は覚えている。
パパとママがもう目を覚まさない事、
もう、私を抱きしめてくれない事、
もう、パパとママとは一緒にいられない事、
私は、ひとりぼっちになっちゃったんだって、
悲しくて悲しくて、
寂しくて辛くて、
だけど、まわりの大人達が泣いていたから、
泣きながらも何だか色々と大変そうに動いて
いたから、
私は泣いちゃ駄目なんだ、
そう思ってただ、遺影のパパとママをずっと見ていた。
そんな私に寄り添ってくれたのが、
ママの弟の雅君だった。
小さい頃からいつも私と遊んでくれて寄り添ってくれた雅君。
引っ越して離れても定期的に連絡をくれたし会いにも来てくれていた。
雅君だけが、
私に泣いていい、そう言ってくれた。
雅君だっていっぱいいっぱいだっただろうに、
私の気持ちに気づいてくれて、
私をきちんと、泣かせてくれた。
思っている事を話させてくれた。
そして、言ってくれた、
「結愛、俺と一緒に暮らさんか?」
と。
「雅くーん!いい加減起きろー!」
布団を剥がしながらそう言うと雅君は眩しそうに目を細める。
「…後5分、許してくれ…」
「それ3回目!
ほら、起きて!
ご飯出来てるよー!」
私の言葉に渋々とベッドから降りて洗面所へ向かう雅君を見届けて私はキッチンへ戻る。
…あの日言った言葉通り、
雅君は本当に私と一緒に暮らしてくれている。
パパとママと一緒に過ごしたこの家で。
「おー、今日は和食じゃ」
キッチンに入ってきた雅君がそう言いながら食器を出してくれる。
ふたりでテーブルを囲み、手を合わせる。
「いただきます!」
今こうして、雅君と一緒にご飯を食べれる事に感謝しながら私は箸を持つ。
事故だった。
一緒に車に乗っていた私だけ、助かった。
私と一緒に後部座席に乗っていたママが私を守ってくれたから。
私を守るように私を抱きしめてくれたママ、
必死で私とママに手を伸ばしてくれたパパ、
世界一大好きだと、幸せになってと、
そう言って冷たくなっていったパパとママ。
病院に運ばれてパパとママと引き離されて手当てを受けた。
その後、亡くなったパパとママのそばから離れようとしなかった事は覚えている。
パパとママがもう目を覚まさない事、
もう、私を抱きしめてくれない事、
もう、パパとママとは一緒にいられない事、
私は、ひとりぼっちになっちゃったんだって、
悲しくて悲しくて、
寂しくて辛くて、
だけど、まわりの大人達が泣いていたから、
泣きながらも何だか色々と大変そうに動いて
いたから、
私は泣いちゃ駄目なんだ、
そう思ってただ、遺影のパパとママをずっと見ていた。
そんな私に寄り添ってくれたのが、
ママの弟の雅君だった。
小さい頃からいつも私と遊んでくれて寄り添ってくれた雅君。
引っ越して離れても定期的に連絡をくれたし会いにも来てくれていた。
雅君だけが、
私に泣いていい、そう言ってくれた。
雅君だっていっぱいいっぱいだっただろうに、
私の気持ちに気づいてくれて、
私をきちんと、泣かせてくれた。
思っている事を話させてくれた。
そして、言ってくれた、
「結愛、俺と一緒に暮らさんか?」
と。
「雅くーん!いい加減起きろー!」
布団を剥がしながらそう言うと雅君は眩しそうに目を細める。
「…後5分、許してくれ…」
「それ3回目!
ほら、起きて!
ご飯出来てるよー!」
私の言葉に渋々とベッドから降りて洗面所へ向かう雅君を見届けて私はキッチンへ戻る。
…あの日言った言葉通り、
雅君は本当に私と一緒に暮らしてくれている。
パパとママと一緒に過ごしたこの家で。
「おー、今日は和食じゃ」
キッチンに入ってきた雅君がそう言いながら食器を出してくれる。
ふたりでテーブルを囲み、手を合わせる。
「いただきます!」
今こうして、雅君と一緒にご飯を食べれる事に感謝しながら私は箸を持つ。