君へ最大の愛を
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「彼氏になってくれませんか」
たったひと言、
だけどもしかしたら今までで1番勇気を出して言った言葉かも知れない。
恋をしてみたい、
ずっとそう思ってた。
余命を知った時から。
誰でも良かった訳じゃない。
それでも初対面の彼にそんな事を言ったのは、
彼が私の病気も余命も知った上で私を追いかけてきてくれたから。
もう関わる事もない私に、わざわざ走って謝りにきてくれた。
嬉しかった。
例えそれが同情心や罪悪感からでも。
「二口堅治君、か…」
部屋でひとり、彼の名前を口にする。
あれから私達は改めて自己紹介をして少し話をし、ラインを交換して別れた。
同じ年だと分かり、恋人同士らしくお互い名前で呼び合う事になった。
「桃」
そう、彼に呼ばれた瞬間胸が今まで感じた事のない位に高鳴ったのが分かった。
彼に呼ばれるだけで自分の名前が凄く特別に感じた。
後何度、彼に名前を呼んでもらえるのかな。
「じゃ、改めてよろしくな!桃」
そう言って笑った彼を思い出す。
彼が笑ってくれるだけで嬉しくなった。
だけど、それと同時に胸がチクリと痛んだ。
期間限定の恋人
彼に好きな人や彼女が出来たらこの関係は終わり
…私から言い出した事。
それなのに、胸が痛いとかそんなの自分勝手だ。
それに、私は彼を利用してるんだ。
死ぬ前に恋がしたい、
そんな夢を叶えたいがために。
だから、この先彼が好きな人が出来ても彼女が出来ても
私は今までつきあってくれたお礼を言って、
そして笑って幸せにね、って言うんだ。
それが、
私の決めたルールだ。
この時の私はそう思ってた。
堅治はあくまで偽の彼氏。
私につきあってくれてるだけ。
だから、もしもこの先本気で堅治の事を好きになっても、
堅治には絶対にバレない様にする。
半年後には、笑ってお礼を言って別れる。
そう、思ってたのにな。
たったひと言、
だけどもしかしたら今までで1番勇気を出して言った言葉かも知れない。
恋をしてみたい、
ずっとそう思ってた。
余命を知った時から。
誰でも良かった訳じゃない。
それでも初対面の彼にそんな事を言ったのは、
彼が私の病気も余命も知った上で私を追いかけてきてくれたから。
もう関わる事もない私に、わざわざ走って謝りにきてくれた。
嬉しかった。
例えそれが同情心や罪悪感からでも。
「二口堅治君、か…」
部屋でひとり、彼の名前を口にする。
あれから私達は改めて自己紹介をして少し話をし、ラインを交換して別れた。
同じ年だと分かり、恋人同士らしくお互い名前で呼び合う事になった。
「桃」
そう、彼に呼ばれた瞬間胸が今まで感じた事のない位に高鳴ったのが分かった。
彼に呼ばれるだけで自分の名前が凄く特別に感じた。
後何度、彼に名前を呼んでもらえるのかな。
「じゃ、改めてよろしくな!桃」
そう言って笑った彼を思い出す。
彼が笑ってくれるだけで嬉しくなった。
だけど、それと同時に胸がチクリと痛んだ。
期間限定の恋人
彼に好きな人や彼女が出来たらこの関係は終わり
…私から言い出した事。
それなのに、胸が痛いとかそんなの自分勝手だ。
それに、私は彼を利用してるんだ。
死ぬ前に恋がしたい、
そんな夢を叶えたいがために。
だから、この先彼が好きな人が出来ても彼女が出来ても
私は今までつきあってくれたお礼を言って、
そして笑って幸せにね、って言うんだ。
それが、
私の決めたルールだ。
この時の私はそう思ってた。
堅治はあくまで偽の彼氏。
私につきあってくれてるだけ。
だから、もしもこの先本気で堅治の事を好きになっても、
堅治には絶対にバレない様にする。
半年後には、笑ってお礼を言って別れる。
そう、思ってたのにな。
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