君へ最大の愛を
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二口視点
「…お前、死ぬの?」
そう、俺の口から溢れた言葉に及川の妹の手帳を受け取ろうとした手が止まった。
…何言ってんだ俺。
何馬鹿な事言ってんだよ。
あまりにも無神経で失礼過ぎる自分の言葉に
思わず手を口にあてる。
「…あ、いや…」
言葉が出てこない。
当たり前だ、こんなにも相手の事を傷つける無神経過ぎる言葉、何を言っても許される訳がない。
「…ふっ、あはは!」
「へ?」
どう謝ればいいのか、そう思い若干汗まで出てきた俺を他所に、俺の目の前で笑い出す及川の妹。
「あ、ごめんなさい。
まさかそんな直球に聞かれるなんて思わなくて」
そう言って可笑しそうに笑う。
「あー、可笑しい。
…そうですよ
死にます、私」
!!!
笑って、だけど少し悲しそうにそう言った及川の妹に俺は何も言えなくてただ突っ立っているしか出来ない。
「ごめんなさい、手帳と写真で分かっちゃったんですよね?
変に気を使わせてしまって本当に申し訳ないです」
「いや、別にそんな事ないけど…」
まだ動揺している俺はしどろもどろにしか返事を返せない。
「お前、青葉城西のバレー部の及川の妹だよな?」
何とか返した俺の言葉に今度は及川の妹が驚いた顔をする。
「そうですけど…、兄の事知っているんですか?」
「青葉城西の及川って言えばこの辺でバレーやってる奴等で知らない奴いねぇだろ。
さっき受付で及川って呼ばれてただろ?それに写真にも一緒に写ってたし…」
「あ、じゃああなたもバレー部なんですね」
「ああ、伊達高のバレー部」
「そうなんですね、背も高いしぴったりですね!」
そう言って笑う及川の妹は病院というある種閉鎖された様な空間には似合わない位に明るい笑顔だった。
…本当に、死ぬ様な病気なのか?
そう疑問に思う程。
「伊達高のバレー部って確か鉄壁って言われる程ブロックが凄いチームですよね?」
「知ってんのか?」
「はい、兄の試合を観に行った時に伊達高の試合も観たことあるので」
「マジかよ!言えよそーゆう事はさ!」
「ゴホンッ!」
知ってもらってたって事が嬉しくて思わず大きな声で話すと近くに座っている人が大きな咳払いをしてこっちを睨んできた。
「あ、すんません」
「ご、ごめんなさい!」
ふたりで謝って顔を見合わせる。
及川の妹は苦笑して、そして真剣な顔をして言った、
「…あの、少し話があるんです。
今時間大丈夫ですか?」
そう言った及川の妹は、少し困った様な顔をして、
だけどその後やっぱり明るく笑った。
「…お前、死ぬの?」
そう、俺の口から溢れた言葉に及川の妹の手帳を受け取ろうとした手が止まった。
…何言ってんだ俺。
何馬鹿な事言ってんだよ。
あまりにも無神経で失礼過ぎる自分の言葉に
思わず手を口にあてる。
「…あ、いや…」
言葉が出てこない。
当たり前だ、こんなにも相手の事を傷つける無神経過ぎる言葉、何を言っても許される訳がない。
「…ふっ、あはは!」
「へ?」
どう謝ればいいのか、そう思い若干汗まで出てきた俺を他所に、俺の目の前で笑い出す及川の妹。
「あ、ごめんなさい。
まさかそんな直球に聞かれるなんて思わなくて」
そう言って可笑しそうに笑う。
「あー、可笑しい。
…そうですよ
死にます、私」
!!!
笑って、だけど少し悲しそうにそう言った及川の妹に俺は何も言えなくてただ突っ立っているしか出来ない。
「ごめんなさい、手帳と写真で分かっちゃったんですよね?
変に気を使わせてしまって本当に申し訳ないです」
「いや、別にそんな事ないけど…」
まだ動揺している俺はしどろもどろにしか返事を返せない。
「お前、青葉城西のバレー部の及川の妹だよな?」
何とか返した俺の言葉に今度は及川の妹が驚いた顔をする。
「そうですけど…、兄の事知っているんですか?」
「青葉城西の及川って言えばこの辺でバレーやってる奴等で知らない奴いねぇだろ。
さっき受付で及川って呼ばれてただろ?それに写真にも一緒に写ってたし…」
「あ、じゃああなたもバレー部なんですね」
「ああ、伊達高のバレー部」
「そうなんですね、背も高いしぴったりですね!」
そう言って笑う及川の妹は病院というある種閉鎖された様な空間には似合わない位に明るい笑顔だった。
…本当に、死ぬ様な病気なのか?
そう疑問に思う程。
「伊達高のバレー部って確か鉄壁って言われる程ブロックが凄いチームですよね?」
「知ってんのか?」
「はい、兄の試合を観に行った時に伊達高の試合も観たことあるので」
「マジかよ!言えよそーゆう事はさ!」
「ゴホンッ!」
知ってもらってたって事が嬉しくて思わず大きな声で話すと近くに座っている人が大きな咳払いをしてこっちを睨んできた。
「あ、すんません」
「ご、ごめんなさい!」
ふたりで謝って顔を見合わせる。
及川の妹は苦笑して、そして真剣な顔をして言った、
「…あの、少し話があるんです。
今時間大丈夫ですか?」
そう言った及川の妹は、少し困った様な顔をして、
だけどその後やっぱり明るく笑った。