君へ最大の愛を
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人はいつ死ぬか分からない。
80年後かも知れないし、50年後かも知れないし、明日不運な事故で死ぬ可能性だってある。
だから余命3年です、何て言われてもいまいちピンとこなかった。
だって、3年生きれる保証なんてどこにもない。
それこそ明日事故で死ぬ可能性だってあるし、もしかしたら3年の間に特効薬とか治療法が開発されたりするかも知れない。
…何て冷静に思えるまで1年はかかった。
高校に入学してすぐに体調を崩した。
この辺りじゃ1番の総合病院で検査を重ねて分かったのは私は難病でどうやらこのままだと余命は長くて3年、短いと2年程らしい。
両親と兄のショックと落ち込みは凄かった。
私に病気の事もましてや余命の事も告げるつもりがなかった両親だけど、主治医との話の後あまりにも酷く取り乱し落胆した両親の姿を偶然見てしまった私が、自分は多分助からないと分かる程に。
両親を問いただし、主治医に病気の説明と余命宣告を受けた時はさすがに目の前が真っ白になった。
分かってたのに、覚悟出来てるはずだったのに甘かった。
実際に詳細に病気の事を説明されて余命宣告されると本当に自分の世界が崩れていく音がした。
それでも同情なんてされたくなくて、腫れ物みたいに扱われたくなくて。
だから家族以外には誰にも病気の事も余命の事も話さなかった。
きちんと服薬するなら、今はまだ通院するだけでいいと言われたから毎日学校に通った。
普通の高校生として過ごした。
学校は楽しかったし、友達と過ごす時間は楽しくて病気の事も少し忘れられた。
それでも夜になると不安が襲ってきた。
もしかしたら急に病気が進んで明日目覚めなかったら?
そんな事を考えると怖くて怖くて眠れなくてひとりで声を押し殺して泣いていた。
そんな生活も1年過ぎると少し、楽観的に考える事を覚えた。
とりあえず今は生きているんだから、やりたい事をやろう、
確かに私は余命宣告を受けているけれど、まわりの人達だって余命宣告を受けていないだけで自分がいつ死ぬのかなんて誰も分からないんだから、
だったら今生きてる上での条件は一緒だ、
そう、思えるようになった。
好きな事をしよう。
友達とたくさん遊ぼう、勉強も今は楽しい、美味しい物たくさん食べたい、旅行もいきたい、少しいけない事もしてみたい、
お兄ちゃんのバレーしてる姿をたくさん見たい、
やりたい事はたくさんある。
悲観してる時間はない。
死ぬまでのタイムリミットは、
長くて後2年、
短いと後1年しかないんだから。
恋とかも、してみたい。
好きな人とデートとかしてみたいなぁ。
相手の事を想うだけで胸がドキドキして苦しくて、でもそれ以上に幸せで。
そんな恋、してみたい。
でも、無理かな。
だって、死ぬのが分かってる私の事を好きになってくれる男の子なんている訳ない。
でも、想像するだけならいいよね。
死ぬまでに凄く凄く、好きな人が出来て
その人の事を想うだけで胸が苦しくてでもその何倍も嬉しくて幸せで、
そんな人に出逢えて私は最期、幸せに死ねるの。
想像だけなら、私だって恋をしても
いいよね。
80年後かも知れないし、50年後かも知れないし、明日不運な事故で死ぬ可能性だってある。
だから余命3年です、何て言われてもいまいちピンとこなかった。
だって、3年生きれる保証なんてどこにもない。
それこそ明日事故で死ぬ可能性だってあるし、もしかしたら3年の間に特効薬とか治療法が開発されたりするかも知れない。
…何て冷静に思えるまで1年はかかった。
高校に入学してすぐに体調を崩した。
この辺りじゃ1番の総合病院で検査を重ねて分かったのは私は難病でどうやらこのままだと余命は長くて3年、短いと2年程らしい。
両親と兄のショックと落ち込みは凄かった。
私に病気の事もましてや余命の事も告げるつもりがなかった両親だけど、主治医との話の後あまりにも酷く取り乱し落胆した両親の姿を偶然見てしまった私が、自分は多分助からないと分かる程に。
両親を問いただし、主治医に病気の説明と余命宣告を受けた時はさすがに目の前が真っ白になった。
分かってたのに、覚悟出来てるはずだったのに甘かった。
実際に詳細に病気の事を説明されて余命宣告されると本当に自分の世界が崩れていく音がした。
それでも同情なんてされたくなくて、腫れ物みたいに扱われたくなくて。
だから家族以外には誰にも病気の事も余命の事も話さなかった。
きちんと服薬するなら、今はまだ通院するだけでいいと言われたから毎日学校に通った。
普通の高校生として過ごした。
学校は楽しかったし、友達と過ごす時間は楽しくて病気の事も少し忘れられた。
それでも夜になると不安が襲ってきた。
もしかしたら急に病気が進んで明日目覚めなかったら?
そんな事を考えると怖くて怖くて眠れなくてひとりで声を押し殺して泣いていた。
そんな生活も1年過ぎると少し、楽観的に考える事を覚えた。
とりあえず今は生きているんだから、やりたい事をやろう、
確かに私は余命宣告を受けているけれど、まわりの人達だって余命宣告を受けていないだけで自分がいつ死ぬのかなんて誰も分からないんだから、
だったら今生きてる上での条件は一緒だ、
そう、思えるようになった。
好きな事をしよう。
友達とたくさん遊ぼう、勉強も今は楽しい、美味しい物たくさん食べたい、旅行もいきたい、少しいけない事もしてみたい、
お兄ちゃんのバレーしてる姿をたくさん見たい、
やりたい事はたくさんある。
悲観してる時間はない。
死ぬまでのタイムリミットは、
長くて後2年、
短いと後1年しかないんだから。
恋とかも、してみたい。
好きな人とデートとかしてみたいなぁ。
相手の事を想うだけで胸がドキドキして苦しくて、でもそれ以上に幸せで。
そんな恋、してみたい。
でも、無理かな。
だって、死ぬのが分かってる私の事を好きになってくれる男の子なんている訳ない。
でも、想像するだけならいいよね。
死ぬまでに凄く凄く、好きな人が出来て
その人の事を想うだけで胸が苦しくてでもその何倍も嬉しくて幸せで、
そんな人に出逢えて私は最期、幸せに死ねるの。
想像だけなら、私だって恋をしても
いいよね。
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