好きです!白布先輩!
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月島蛍視点
「今日も白布先輩がかっこよすぎて尊過ぎて胸も息も苦しくてねー」
「狭心症じゃない?」
「私も最初それ心配したけど違いますー
これは恋する乙女の苦しさですー」
家族で食卓を囲む夕食時、
端から見たら会話が弾んでいる仲のいい家族に見えるだろう。
だけど、美夜がひとつ上のバレー部の先輩に惚れてから会話はもっぱら美夜の先輩に対する話ばかりだ。
母さんは美夜と恋バナ出来るのが嬉しいのか毎回にこにこと話を聞いてはアドバイスしたり楽しそうにしてるけれど、
父さんは顔は笑っているけど、若干涙目になってる。
そりゃそうだよね、一人娘の恋バナとか聞きたくないよね。
家を出てる兄ちゃんも前に帰ってきた時に美夜から一目惚れ話を聞いてショック受けて泣いてたらしいし。
「夏休み嫌だなー、白布先輩不足でどうにかなっちゃいそう」
「なら家族で旅行でもいくか?
蛍の部活と美夜のピアノの休みに合わせて!明光も都合合うようなら一緒に、なっ!」
若干必死さが隠せていない父さんに少し引きながも同情する。
「それならインターハイ観に行きたい!
白布先輩応援したい!」
美夜の言葉にガックリと項垂れる父さん。
あ、今涙流れたの見ちゃったじゃん。
「無理でしょ。僕も美夜も部活とピアノが毎日あるし家族みんなが予定合わせるとか大変でしょ」
「だよねー。
あーあ、世の中の夏休み満喫するリア充滅べばいいのに」
物騒な事を言って肉じゃがを食べる美夜に今だにガックリと項垂れる父さんを励ます事なく美夜と恋バナに花を咲かせる母さん、
とんだ家族団らんの図だよ。
「美夜さあ、何でそんなにその先輩の事好きな訳?」
夕食後、リビングのソファーでスマホを見てる美夜にそう聞いてみた。
中学までの美夜は好きな奴とかいなかった。
幼い頃から続けてるピアノのレッスンや塾で毎日忙しいのもあったし、
僕程ではないにしろ、同学年の女子に比べると割りとドライでサバサバしている美夜は恋に興味ないという感じだった。
(「蛍とお兄ちゃんがいるし、彼氏とかほしいって思わないなー。それに私みたいな女の子、男の子だって嫌でしょ?」)
何て言ってた美夜。
身長が167センチある美夜は昔からまわりの女子の中で1番背が高かった。
その事を男にからかわれたりもしてたからか、あまり男に対していい印象がなかったのもあったと思う。
そんな美夜が一目惚れした、
それも自分を見失う程のベタ惚れ。
白鳥沢のバレー部と聞いた時はまさかウシワカ?とか思ったけど、相手はひとつ上の白鳥沢バレー部の正セッター。
一般で白鳥沢に入ったとかで中学は無名の選手だったから僕もよく知らない人。
だから意外だし今でも謎なんだよね。
ウシワカだったら何となく納得したのかも知れないけど、美夜が好きになる奴はそれこそウシワカみたいな絶対的なエースかと思ってた。
僕の質問にスマホから顔を上げた美夜は不思議そうな顔をしたと思ったら、
すぐに笑って言った、
「理由なんてないよ、好きになっちゃったんだもん。
蛍の事好きなのに理由なんてないでしょ?
それと一緒だよ」
なんて、僕に似ず裏表のない真っ直ぐな笑顔でそう言うから、
不覚にも双子なのに可愛いと思ってしまったし、
美夜の好きな相手に対して少なからず複雑な感情が沸いてきて、
父さんと兄ちゃんの気持ちが分かってしまった。
「今日も白布先輩がかっこよすぎて尊過ぎて胸も息も苦しくてねー」
「狭心症じゃない?」
「私も最初それ心配したけど違いますー
これは恋する乙女の苦しさですー」
家族で食卓を囲む夕食時、
端から見たら会話が弾んでいる仲のいい家族に見えるだろう。
だけど、美夜がひとつ上のバレー部の先輩に惚れてから会話はもっぱら美夜の先輩に対する話ばかりだ。
母さんは美夜と恋バナ出来るのが嬉しいのか毎回にこにこと話を聞いてはアドバイスしたり楽しそうにしてるけれど、
父さんは顔は笑っているけど、若干涙目になってる。
そりゃそうだよね、一人娘の恋バナとか聞きたくないよね。
家を出てる兄ちゃんも前に帰ってきた時に美夜から一目惚れ話を聞いてショック受けて泣いてたらしいし。
「夏休み嫌だなー、白布先輩不足でどうにかなっちゃいそう」
「なら家族で旅行でもいくか?
蛍の部活と美夜のピアノの休みに合わせて!明光も都合合うようなら一緒に、なっ!」
若干必死さが隠せていない父さんに少し引きながも同情する。
「それならインターハイ観に行きたい!
白布先輩応援したい!」
美夜の言葉にガックリと項垂れる父さん。
あ、今涙流れたの見ちゃったじゃん。
「無理でしょ。僕も美夜も部活とピアノが毎日あるし家族みんなが予定合わせるとか大変でしょ」
「だよねー。
あーあ、世の中の夏休み満喫するリア充滅べばいいのに」
物騒な事を言って肉じゃがを食べる美夜に今だにガックリと項垂れる父さんを励ます事なく美夜と恋バナに花を咲かせる母さん、
とんだ家族団らんの図だよ。
「美夜さあ、何でそんなにその先輩の事好きな訳?」
夕食後、リビングのソファーでスマホを見てる美夜にそう聞いてみた。
中学までの美夜は好きな奴とかいなかった。
幼い頃から続けてるピアノのレッスンや塾で毎日忙しいのもあったし、
僕程ではないにしろ、同学年の女子に比べると割りとドライでサバサバしている美夜は恋に興味ないという感じだった。
(「蛍とお兄ちゃんがいるし、彼氏とかほしいって思わないなー。それに私みたいな女の子、男の子だって嫌でしょ?」)
何て言ってた美夜。
身長が167センチある美夜は昔からまわりの女子の中で1番背が高かった。
その事を男にからかわれたりもしてたからか、あまり男に対していい印象がなかったのもあったと思う。
そんな美夜が一目惚れした、
それも自分を見失う程のベタ惚れ。
白鳥沢のバレー部と聞いた時はまさかウシワカ?とか思ったけど、相手はひとつ上の白鳥沢バレー部の正セッター。
一般で白鳥沢に入ったとかで中学は無名の選手だったから僕もよく知らない人。
だから意外だし今でも謎なんだよね。
ウシワカだったら何となく納得したのかも知れないけど、美夜が好きになる奴はそれこそウシワカみたいな絶対的なエースかと思ってた。
僕の質問にスマホから顔を上げた美夜は不思議そうな顔をしたと思ったら、
すぐに笑って言った、
「理由なんてないよ、好きになっちゃったんだもん。
蛍の事好きなのに理由なんてないでしょ?
それと一緒だよ」
なんて、僕に似ず裏表のない真っ直ぐな笑顔でそう言うから、
不覚にも双子なのに可愛いと思ってしまったし、
美夜の好きな相手に対して少なからず複雑な感情が沸いてきて、
父さんと兄ちゃんの気持ちが分かってしまった。