好きです!白布先輩!
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憧れの白鳥沢に入学した私を待っていたのは、
運命の出逢いでした。
「はぁ…、今日も白布先輩かっこよかった」
朝、席に着くなり机に突っ伏してポツリと呟く。
「また朝から白布さんをストーカーしてきたのかよ?」
「お黙りパッツンが」
心外とも言える事を言い放った失礼なクラスメイトの五色にそう言って私は2年生の校舎を眺める。
「ああ、どうして2年生の校舎は離れてるんだろ…。
私はいつでも白布先輩と同じ空間で同じ空気を吸って生きていたいのに」
「そんな事より俺の前髪に対する失言を謝れよ!
だいたい白布さんだって前髪パッツン…」
「あぁっ!?
五色あんた何言ってんの!?
白布先輩のビジュ爆発の美しいお顔を更に際立たせる美しいラインをえがく前髪とあんたのただのおかっぱを一緒にすんじゃねぇよ前髪引っこ抜くぞ」
五色の言葉を遮ってそう一気に話す私に五色は顔面蒼白で謝ってくる。
「分かればいいのよ分かれば。
ってか、五色はいいよね。
白布先輩と同じバレー部で同じ寮生活で同じレギュラーで?
あ、駄目だあんたに対して憎しみが沸いてきた。
もう憎しみしかない」
「俺が悪いの!?
俺の事そんなに嫌いなの!?」
「嫌いではない。ただ憎らしい。
私の白布先輩と長い時間を過ごす五色が死ぬほど憎らしい」
「う、うわぁぁぁぁーん!!」
本格的に泣き始めた五色をまわりのクラスメイトが慰めている。
憧れの白鳥沢に入学して早2ヶ月以上が過ぎた。
季節は梅雨に差し掛かり湿気が半端なく鬱陶しい事この上ないこの時期。
だけど、私はこんな時期に運命の出逢いをした。
そう、白布先輩に一目惚れしたのだ。
2週間前、委員会の仕事で帰りが遅くなった時、突然の大雨に見舞われた。
大ハズレの天気予報を恨みながらしばらく下駄箱にいたけれど、雨は止みそうになくて私は仕方なくずぶ濡れ覚悟で外に出ようとした。
その時、
「おい、お前まさかこの雨の中傘も差さずに帰る気か?」
そう、急に呼び止められた。
振り返るとそこにいたのは2年生の白布先輩だった。
クラスメイトの五色から話を聞いた事があったし、五色と話しているのを見た事はあったから直接的な面識はなかったけどその存在は知っていた。
「あ、えっと…。
傘持ってきてなくて…」
そう言うと白布先輩は自分が持っている傘を拡げて私を呼んだ。
「入れよ、俺は寮だしそこからはこれ持ってけ」
「へっ?」
「早くしろよ、帰るんだろ?」
「で、でも…」
「いいから早くしろ」
「は、はい!」
勢いに押されて思わずそう返事したけれど、当たり前の様に傘に入れてくれた白布先輩。
少し大きめの傘だったけれど、私の反対側の白布先輩の肩が濡れているのが分かった。
「あ、あの…、
私は大丈夫なので傘、もっと先輩の方へ…」
「ん?ああ…」
そう言った次の瞬間、白布先輩は私の方へ寄ってきた。
心臓が止まるかと思った。
所謂、これは相合い傘というものだ。
女の子とした事はあっても男の子とはした事ない。
お兄ちゃんや蛍とはあるけれど兄妹だし。
白布先輩と肩が触れる度に心臓が口から飛び出しそうだ。
「お前、五色の友達だろ?」
「へっ?五色?」
気を使ってくれたのか、白布先輩は共通の知り合いの五色の名前を出してきた。
「五色と話してんの何度か見た事あるし、五色本人からも聞いた事あるから。気が強くてプライド高い生意気な女って」
よし明日は五色の命日だ。
「あはは、恥ずかしいですね。
女の子として駄目だなって思うんですけど…」
「何で?いいだろ別に」
「え?」
自虐気味に笑っていう私に白布先輩は不思議そうな顔をしてそう返してきた。
「気が強いのもプライド高いのも自分を持ってるって事だろ?いい事じゃん。
それに言った事は絶対に成し遂げるし責任感があるって五色も言ってた。
俺がバレー頑張ってるみたいにあいつはピアノを頑張ってるって」
よし、五色あんた寿命延びたよ。
「かっこいいじゃん、そーゆう女子」
そう言って笑った白布先輩を見た瞬間、
私に雷が堕ちた。
恋の雷が。
「じゃ、これ貸してやるから風邪ひくなよ」
そう言って颯爽と寮に入っていく白布先輩はめちゃくちゃかっこよかった。
白布先輩が貸してくれた傘を握りしめて家へ帰ったけど、胸の高鳴りは止まらなかった。
ずっと胸が苦しくてドキドキして、狭心症か?とか思った位だ。
後日傘を返して改めてお礼を言ったけど、
その時も白布先輩は爽やかにかっこよかった。
それから私は学校内で白布先輩を探す様になったし、見かけたら目で追ってしまう様になった。
五色にも白布先輩の情報を聞く様になった。
ちなみにストーカーでは断じてない。
決してない。
今日の朝だってたまたま会ったから挨拶しただけだ。
「はあー、もうこの際白布先輩が打つボールになりたい…」
「そしたら俺がスパイク打つけどな!」
慰められていつの間に復活してた五色がドヤ顔でそう言ってきたから、とりあえず五色の前髪を強く引っ張ってみた。
大好きです!白布先輩!
早くこの想いが届きますように!
運命の出逢いでした。
「はぁ…、今日も白布先輩かっこよかった」
朝、席に着くなり机に突っ伏してポツリと呟く。
「また朝から白布さんをストーカーしてきたのかよ?」
「お黙りパッツンが」
心外とも言える事を言い放った失礼なクラスメイトの五色にそう言って私は2年生の校舎を眺める。
「ああ、どうして2年生の校舎は離れてるんだろ…。
私はいつでも白布先輩と同じ空間で同じ空気を吸って生きていたいのに」
「そんな事より俺の前髪に対する失言を謝れよ!
だいたい白布さんだって前髪パッツン…」
「あぁっ!?
五色あんた何言ってんの!?
白布先輩のビジュ爆発の美しいお顔を更に際立たせる美しいラインをえがく前髪とあんたのただのおかっぱを一緒にすんじゃねぇよ前髪引っこ抜くぞ」
五色の言葉を遮ってそう一気に話す私に五色は顔面蒼白で謝ってくる。
「分かればいいのよ分かれば。
ってか、五色はいいよね。
白布先輩と同じバレー部で同じ寮生活で同じレギュラーで?
あ、駄目だあんたに対して憎しみが沸いてきた。
もう憎しみしかない」
「俺が悪いの!?
俺の事そんなに嫌いなの!?」
「嫌いではない。ただ憎らしい。
私の白布先輩と長い時間を過ごす五色が死ぬほど憎らしい」
「う、うわぁぁぁぁーん!!」
本格的に泣き始めた五色をまわりのクラスメイトが慰めている。
憧れの白鳥沢に入学して早2ヶ月以上が過ぎた。
季節は梅雨に差し掛かり湿気が半端なく鬱陶しい事この上ないこの時期。
だけど、私はこんな時期に運命の出逢いをした。
そう、白布先輩に一目惚れしたのだ。
2週間前、委員会の仕事で帰りが遅くなった時、突然の大雨に見舞われた。
大ハズレの天気予報を恨みながらしばらく下駄箱にいたけれど、雨は止みそうになくて私は仕方なくずぶ濡れ覚悟で外に出ようとした。
その時、
「おい、お前まさかこの雨の中傘も差さずに帰る気か?」
そう、急に呼び止められた。
振り返るとそこにいたのは2年生の白布先輩だった。
クラスメイトの五色から話を聞いた事があったし、五色と話しているのを見た事はあったから直接的な面識はなかったけどその存在は知っていた。
「あ、えっと…。
傘持ってきてなくて…」
そう言うと白布先輩は自分が持っている傘を拡げて私を呼んだ。
「入れよ、俺は寮だしそこからはこれ持ってけ」
「へっ?」
「早くしろよ、帰るんだろ?」
「で、でも…」
「いいから早くしろ」
「は、はい!」
勢いに押されて思わずそう返事したけれど、当たり前の様に傘に入れてくれた白布先輩。
少し大きめの傘だったけれど、私の反対側の白布先輩の肩が濡れているのが分かった。
「あ、あの…、
私は大丈夫なので傘、もっと先輩の方へ…」
「ん?ああ…」
そう言った次の瞬間、白布先輩は私の方へ寄ってきた。
心臓が止まるかと思った。
所謂、これは相合い傘というものだ。
女の子とした事はあっても男の子とはした事ない。
お兄ちゃんや蛍とはあるけれど兄妹だし。
白布先輩と肩が触れる度に心臓が口から飛び出しそうだ。
「お前、五色の友達だろ?」
「へっ?五色?」
気を使ってくれたのか、白布先輩は共通の知り合いの五色の名前を出してきた。
「五色と話してんの何度か見た事あるし、五色本人からも聞いた事あるから。気が強くてプライド高い生意気な女って」
よし明日は五色の命日だ。
「あはは、恥ずかしいですね。
女の子として駄目だなって思うんですけど…」
「何で?いいだろ別に」
「え?」
自虐気味に笑っていう私に白布先輩は不思議そうな顔をしてそう返してきた。
「気が強いのもプライド高いのも自分を持ってるって事だろ?いい事じゃん。
それに言った事は絶対に成し遂げるし責任感があるって五色も言ってた。
俺がバレー頑張ってるみたいにあいつはピアノを頑張ってるって」
よし、五色あんた寿命延びたよ。
「かっこいいじゃん、そーゆう女子」
そう言って笑った白布先輩を見た瞬間、
私に雷が堕ちた。
恋の雷が。
「じゃ、これ貸してやるから風邪ひくなよ」
そう言って颯爽と寮に入っていく白布先輩はめちゃくちゃかっこよかった。
白布先輩が貸してくれた傘を握りしめて家へ帰ったけど、胸の高鳴りは止まらなかった。
ずっと胸が苦しくてドキドキして、狭心症か?とか思った位だ。
後日傘を返して改めてお礼を言ったけど、
その時も白布先輩は爽やかにかっこよかった。
それから私は学校内で白布先輩を探す様になったし、見かけたら目で追ってしまう様になった。
五色にも白布先輩の情報を聞く様になった。
ちなみにストーカーでは断じてない。
決してない。
今日の朝だってたまたま会ったから挨拶しただけだ。
「はあー、もうこの際白布先輩が打つボールになりたい…」
「そしたら俺がスパイク打つけどな!」
慰められていつの間に復活してた五色がドヤ顔でそう言ってきたから、とりあえず五色の前髪を強く引っ張ってみた。
大好きです!白布先輩!
早くこの想いが届きますように!
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